目を閉じて耳をすますと声が聞こえるんだ……大切な人がオレを呼ぶ声が……
プロフィール
性別 | 男性 |
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年齢 | 21歳(作成時イメージ) |
出身地 | ヴリクシャ公国 |
属性 | 樹 |
概要
槍使いの戦士。『グランガイア』の大戦期に活躍した《六英雄》の一人に数えられる。一人称は「オレ」。愛用武器は《魔槍ドレヴァス》。
来歴
貴族の家に生まれ、幼少期は大人しい性格をしていたと伝えられている。しかしある日、屋敷の倉庫奥で魔槍ドレヴァスを見つけた途端、家族の反対を押し切って修行の旅に出たという。
そして旅の果てに封印されていた世界樹アルトロンを解放しており、それまでの道程に迷いが全く見受けられない事から、後の歴史学者に「元々それが旅の目的だったのではないか」と考察されているものの真相は不明とされる。
その後彼は消息を絶っていたが、神々との大戦が始まると再び現れ、世界樹の力を宿した魔槍ドレヴァスを手に神軍と戦った。絶大な強さで大戦後期まで戦い続けていたものの、彼の体はドレヴァスに込められた使用者を自然の一部へと変質させるという呪いにより、徐々に蝕まれていっていたという。そして異界の狙撃者ローゲンに狙われ続け、彼を倒す為に魔槍の力を極限まで引き出した事で一気に侵蝕が加速してしまう。
余命僅かとなった彼の前にある騎士が現れ、ある言葉を告げる。すると彼は安堵したような表情を浮かべ、魔槍ドレヴァスを抱き抱えた。
次の瞬間、彼は巨大な樹木へと変わり果て、その生涯を終えたという。
消息を絶っていた時期に家族へ手紙を残していたという逸話があるらしく、その中で自身はもう家に戻れないだろうという事と、友を真の意味で救えたら一緒に帰りたいと望んでいる事が書かれていたという。
性格
公式生放送の中で発表された六英雄の年齢設定では一番若く設定されており、本人のセリフでもどこかあどけなさを残す話し方をする。穏やかながらもプライドはあるようで、自身が天才と称賛される事に対して「それはオレの努力を否定する」と嫌悪する。
メディア展開として連載されていた『ハルトの召喚日記』ではかなり電波な性格にされていた。
ドレヴァスについて
ランセルには魔槍の声が聞こえていたという設定があり、彼のセリフには頻繁にドレヴァスに語りかけているものが出てくる。
ドレヴァスが自身の呪いに関してランセルに明かしていたかどうかは不明なものの、ランセルは消えいく自分を楽しむかのように戦い続けたとされている。
その正体は太古のグランガイアに生まれた魔神であり、異界『イシュグリア』より持ち込まれた魔晶石に人々の負の感情や魔力が溜まった事で誕生したとされる。
親も愛情も知らず、生まれながらに抱える孤独感を解消できなかった彼は周囲を憎悪しグランガイアを荒らし回った。他者を魔神化させる能力を持っていた彼に心を許す者は殆どおらず、神々からは厄介者として扱われた事でますます孤独に苛まれる事になる。しかし世界樹だけは彼を憎む事なく包み込み、癒しと安息を与えたという。恐らくこの関係が、ドレヴァスがランセルに世界樹の解放をするよう仕向けた動機だと考えられる。
やがて成長し、並の神では太刀打ち出来ないほどの力を身に付けたドレヴァスは、最高位の神、大神皇カルナ・マスタに戦いを挑んだものの、その絶大な力の前に返り討ちにされてしまう。しかしカルナ・マスタはドレヴァスの力は消すには惜しいと考え、殺さずに彼の魂を槍に封印する事にした。封印されたドレヴァスは無造作に放り捨てられ、落ちた地で彼の声が届く者を待ち続ける事となる。
ドレヴァスの持つ“使用者を自然の一部へと変質させる呪い”が、いつ・どこから来ているのかは不明なものの、他者を魔神化させる魔神ドレヴァスの能力が関係している可能性が高いと考えられている。