セレナ(ブレフロ)
せれな
ずっと自由に生きたいと思ってた。ねえ、教えて。私は自由に生きられたと思う?
青い長髪の女剣士。『グランガイア』の大戦期に活躍した《六英雄》の一人に数えられる。一人称は「私」。愛用武器は《宝剣レクシーダ》。
海洋流浪民自治区サヴァトの族長の家系に生まれる。幼少の頃より長剣の剣術を教え込まれ、齢14にして族長の証である宝剣レクシーダを受け継ぐに相応しいとされるほどの剣技を身につける。しかし本人としてはまだ未熟である事を理由に長らくそれを拒絶し続けていたという。そして18歳の時に周囲の重圧に根負けする形でレクシーダを受け継いだ。その後、サーマ王国の内乱時に国王軍に与し、多大な戦果を上げた事で救国の英雄「ジル・デ・ラーヴァ」の称号を授かった。
神々との大戦が始まると、彼女はサヴァトの民を率いて力なき民衆を守る事に努める。その姿に民衆は勇気づけられるも、戦いの長期化により率いていた民は全滅し、彼女が最後の一人となってしまう。諦めて自害しようとした時、宝剣レクシーダに宿った仲間たちの声に制止され、彼女は迷いを振り払い戦い続ける事を選ぶ。
神軍の拠点を目指した彼女は、途中で狂信的な魔法使いウルキナに執拗に襲われ、窮地に陥る。親友のルキナに救われるも、そのルキナが犠牲となってしまう。セレナはウルキナとの戦いで神をも超える力を発揮してこれを打破するも、戦いの後にある騎士が現れ、その者にとどめを刺されたという。
英雄譚で語られるセレナの功績とは裏腹に、地位や名誉にあまり興味が無い様子がセリフの端々に見受けられる。
17歳の時には家出をしていた事があるらしく、家族のしがらみを重荷に感じていたと思われる。
しかしレクシーダを受け取った後とされる時代の彼女のセリフは、人々の幸せを願い、屹然と戦う一団の長らしいものになっている。
本人は気に留めた描写は無いが、実はかなりモテていたらしい。
サーマ王国の第三王子アリウスはセレナの熱狂的なファンであったらしく、無断でセレナの絵画を作成・公開したため、セレナに距離を置かれる(ドン引き)という可哀想な一幕があった。
また将軍イェーガも負傷した際、彼を介抱するセレナに対し「死ぬ前に本当の気持ちを伝えておきたい」と愛を語ったというエピソードがある(イェーガが軟派な性格の為、本心だったのかどうか、更にセレナがどう返事したかは不明)。