プロローグ
鍋で煮た脳みそを取り出して以下のことを語り部は言う。
「機械やコンピューターに比べてアナログだと言われている人間の体ですが、脳内に渦巻く感情や思考は微弱電流のやりとりによって行われる一種のデジタル信号に他なりません。もちろん、記憶というものも…。」
あらすじ
立花雪絵(加藤あい)は、今日も課長に説教されていた。「今、私の頭を輪切りにしても、いやな記憶しか詰まってないだろう…」。毎日毎日、説教とイヤミ。面倒な仕事を押し付けられても文句も言えない自分を情けなく思う。
いやな記憶ばかりが蓄積される毎日だったが、そんなある日、とぼとぼと道を歩いていた雪絵の目に"ヴァーチャルメモリーショップ"という文字が飛び込んできた。誘われるように店内に入ると、そこではたくさんの記憶が売られていた。店員の説明によれば、他人の記憶を微弱電流で脳内に再生することによって、その記憶を互換でリアルに感じることができるのだという。
むしゃくしゃした気分を晴らしたかった雪絵は、一番スカッとする記憶をリクエスト。帰宅して、さっそく試してみると…?
※公式サイトより引用
関連タグ
フラッシュバック(世にも奇妙な物語):同じくVRがテーマとなった作品。
思い出を売る男:同じく記憶を売るが、こちらは、借金返済や医療費を稼ぐために行っている。