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概要

Axis Powers ヘタリア』のBLカップリング作品の中で、デンマークが受けである作品に付けられるタグ。

必ず「腐向け」もしくは「腐向けヘタリア」と併用すること。

また、一般名詞と非常に混同しやすいので、ジャンルタグ(「ヘタリア」ないし「APH」)とも併用すること。

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  • Arvefjende(宿敵)

    The Queen of Spade

    番外編。三十年戦争(主に1643年のトルステンソン戦争)と典国クリスティーナ女王の出奔を題材にした史実ベース。 題「スペードの女王」はプーシキン(露)の短編。 フリーダムなクリスティーナと、北欧のバカ息子二人(長男次男)の辛辣オカンなカッコいいノル様が書きたくて。 プラス、北の獅子が猛り始めた所でミス・フリーダム・オブ・スウェーデンに足を取られコケまくる次男スーと、その頃何故かレース編みに凝ってた、死亡フラグ立ちまくりの天然系長男デン。 前回「砂」の少し前のお話。 ならこっち先の方が衝撃少なかったじゃんね。最悪な奴でスミマセン。 デン史とスー史をじっくり眺めると、お殿様気質のデンに対し、スーは平民出身のモーレツ武将。 スーが唱え始めたゴート起源説は「バルト海の覇者ったって、こんな中二病言ってる時点でヤベエだろ」と思いました。つまり「スヴェア族がどうちゃらかんちゃらで、世界の起源は俺スウェーデン☆」説。ヨンス君の口癖同様、考古学的根拠ゼロ。 欧州一歴史が長い王国という事実の揺るぎない兄(デン)が傍にいて、出世しても歴史じゃ二番手、劣等感を拭い切れないスーがぶち上げた珍説。グスタフ・アドルフは、三十年戦争でこの説を前面主張。 やたらスーがデンを狙った理由も、デンをどうかすれば、欧州最古の王家が自分になると考えたからじゃないかと。 一方デン国のクリスチャン四世は、趣味は建築とレース編み。肖像画も襟レース超細かい。内政的には善政を敷き、60年の長きに渡りデン=ノル王国に君臨。今もNO,1人気。「クリスチャンは高き帆柱の傍に立ち」という王室歌に登場。ノル国の発展にも尽力、首都オスロの旧名クリスチャニアもこの王の名。 デン国は優秀な王揃いのスー国に比べ、代々王様ヘタレばっかなのに人気あるなぁと思ってたら、独国との因果説が浮上。 「幸福の国」デンのこの頃は、危険予知センサーが壊れたポリアンナ症候群ですが、実はこれも悲惨な生い立ちに起因。 生まれたばかりの頃、貧乏な北国のデンは、独に本拠を置いていたハンザというやり手の親方に商売を仕込まれ、世話になったと言えば聞こえはいいけど要は奴隷。 「誰のお陰で生きてられると思ってる!」とはした金でこき使われ、それでも飢えるよりマシと小さいデンは必死で笑顔を作り、単純作業に縋りつきました。 その生活から逃れハンザに対抗しようとカルマル同盟を組みますが、その時のデンは初めて本当の「仲間」が持てて、心からホッとしただろうと思います。 その後「趣味は折檻」の暴君、スーに氷上侵攻されると闘いもせず「領土あげるから許して」と泣く王「レース大好き」王、精神病で独人官吏の傀儡となった王など、デン王室激ヤバなんですが、独(神ロ)人に「王位に就かせろオラ」と迫られると断れない土地環境の為「低能でもデン人なら外国人王よりは…(泣)」と、国民が王に激甘に。 折檻王(デン自身も折檻されてたんですよ)でさえ、国民の人気はその後10年持続…。 これらのせいでデン国は、酷い目に合わされてもすぐ痛みも危機感も薄れ、連敗続きでも「何とかなっぺ」と自分に言い聞かせるという、危機管理の甘い楽天家、つまり野望を持つ国にとって格好の餌食になってしまいます。 ヴァイキングの北の勇からの折檻でハンザ同盟が出ないんじゃ、こういう裏話は知り得ませんが、笑顔のデンのもう一つの史実。 そのデンが唯一、どの国よりも素早く危険を悟りスーに加勢を頼み、為すべき対処を適切にしてのけたことが。WW2でナチスにホロコーストを命ぜられた時でした。 1500年代から1800年代にかけ、デン=ノル王国が独立を保てたのは奇跡。98%という戦慄の敗戦率。しかも殆どデンが先に挑発し、その都度スーがガチ過ぎて怖い。 ~その①~ デン「拝啓スー様、最近巷でゴート説とかいうカルト思想が涌いてますが、お前は俺の聡明な『弟』そんなのにたやすく引っかからないと信じてますw バーイ。元宗主国より♪」 フィン「ターさんたら、またスーさんを挑発する…こんな手紙で怒る人いないでしょ。 ねえスーさん。ス…」 スー「・・・・・」(手紙をビリッビリに破り捨てる) フィン「おっひゃぁぁ(スーさん超怒ってる!)」 ~その➁~ デン「新型の戦艦だぜ!へへ~ん。スー、羨ましいだろ」 フィン「海上から数発撃ってきたけど、弾届いてないじゃないですか。ターさんったら見せびらかす為にだけ来るんだから。子どもじゃあるまいし、あんなの羨ましがる国なんて…」 スー「・・・・・」(拳に血管浮かせている) フィン「おっひゃぁぁ(スーさん超羨んでる!)」  これに対しデンは、レース編み続けて千年王国と言われてもどこ吹く風。それも怖っ。 文中のオクセンシェルナは、スーの事ではなく、実在した名宰相。 クリスティーナ女王は才気煥発な勉強家。彼女6歳の時に戦死した父グスタフは期待を寄せました。ですが浪費家で、政治に干渉し父の功績を無にし、国中の悲嘆を背に王位ぶん投げローマにGO。その際デン国の港を中継地点にしたのは事実。 バイだったって説もあり。気短で、モナルデスコという廷臣を嫌疑のみで惨殺、悪女イメージが定着。 パンクでアナーキーな彼女は、西欧で問題起こしまくった挙句「王位に就くチャンス残ってなーい?」とスー国に帰国し追い返されると、次はポー王を志しそこでも断られ「私を攻撃する者は太陽を攻撃する者だ」等の奇言を口走り、ローマで死去。 彼女は最初から民間人虐殺にも、デンへの宣戦布告なしの奇襲にも反対でした。 今なら割と常識的な事を、カオス期に言っちゃって奇人とされた人。 いずれにせよスーはこの戦争で、オクセンシェルナの表現通り、デンの首に縄を巻き付ける事に成功。 以来デンはスーのまな板の上の鯉と化しますが、本人だけが気付かない悲劇。 スー軍の行った拷問描写で、R18G付きそうだけど史実。 調べると、スー国の歪みないドS性には結構ハマるw 時代は下り大北方戦役の頃、デンを取り巻く混沌世界↓↓↓ 同盟組んだ露っ様(ピョートル1世)「僕、鉄皿を手で曲げられるんだぁ♪」 ポー(アウグスト2世)「蹄鉄なら曲げたし、女千人斬り極めて庶子365人だし♡」 デン=ノル(フレデリク4世)「えっ…と」 VS スー(カール12世)「熊さ素手で殺ったべした☆」 この熊殺し王はポーに宣戦布告されるや何故かデンを捕まえ、砲撃の音を「これぞ我が音楽!」と笑いつつ猛攻、残り二国を「俺に逆らうとこうなるぞ」と脅迫。サイコパス。 この頃デンの周りは強者揃いですが、敵も味方も人外(T▽T) その中で覇権を競って傑出した所で名誉になるかどうかも疑問か…と思った私です。 頑張れフレデリク4世。頑張れ、レース編み千年王国。 欧州最古のデン王室は、ほぼフレデリクとクリスチャンが交互。 ところがスー、実は7世より前にカールという君主はなくカール12世が6世な筈なのに、歴史長めに見せたくて6カールほど水増しw スー王室、発想が田舎成金ぽくって可愛い。 スーもデンもノルも、可愛過ぎて鼻血出そうです。
    24,048文字pixiv小説作品
  • Touch to the tenderness

    最近本家で蘭丁ツーショットがいくつか出始めて大興奮☆ 読みたくても無いので自家製だった蘭丁が公式の仲良し雰囲気で少しでも増えたらいいなと思っております。今回のこれは、蘭にいさんに福井弁で囁いて欲しくて書きました。続きはあるかは不明ですが、なんでもないことが一々エロくなる蘭にいさんと、無防備で人懐っこいデンマークです。
  • 純情感情進化論

    蘭にいさんのお願い口調を書いてみたくて作った作品。 作者の飲ん兵衛体験エピソード込みです。 あんこはかなり酒が強いと思ってます。強いが酔って盛り上がるのが好きなタイプだと思う(笑) 蘭にいさんも酒は強いけど、一番強いのはエッ〇だと思います(爆) そんなアホな妄想な蘭丁。
  • Special Breakfast

    新春蘭丁祭実施中!(個人的に)ちっこしアダルトな二人の関係。福井弁と茨城弁は雰囲気で、考えるな!感じろ!で宜しくお願いしますm(_ _)m
  • 氷が丁について悩むだけの話

    数年前の小説救済。諾丁←氷です。氷は難しいお年頃なのです。◆以前は諾の一人称を「私」にしていたので、訂正はしましたが見落としがあるかも知れません。見落としてたら馬鹿な奴だなと思ってやって下さい右あんこください。
  • Arvefjende(宿敵)

    薔薇

    八話目です。 題名の読みは「ばら」。内村鑑三氏の「デンマルク国の話」の以下の文からです。 「我らは外に失いし所の物を、内において取り戻すを得べし。君らと余との生存中に、我らはユトランドの廣野を化して薔薇の花咲く所となすを得べし」 舞台は、キール条約→第二次シュレスウィヒ戦争。(こちらの都合により、前編より時代が前に戻ってしまっています) デン目線。史実ベースの創作です。 本文中に入れた、デン国の主な出来事 ・キール条約による典国への諾国割譲 財政破綻 ・世界初の全国義務教育導入(キール翌年より施行) ・農業改革(ダルガスによる) ・典=諾連立王国成立 エンリコ・ダルガス氏は実在人物、 エミーリエ・イェンセン嬢は、架空人物です。 ●第二次シュレスウィヒ戦争直前、強い汎スカンディナヴィア主義が起き、スー(ノル)とデンは仲直りの兆候を見せました。スーを盟主とした新しいカルマル同盟の復活の申し出(スーからのもの)を、デンも不承不承受け入れかけてたらしい。 しかし露国の介入を恐れたスーは、この戦争でデンを見殺しにし、結局デンは孤立無援でプロシアと闘い一時壊滅。北欧の和睦も再び灰燼に帰します。 ●デン国も一応海外植民地は持ってたのですが、この時期、英国等に全て売却。破産をどうにか出来るほどの役には立たなかったようです。 ●17~18世紀は、アイスにとって受難の時代。噴火が相次ぎ(計5回)、不作と疫病で飢餓状態に。一時期、全島民をデンの家に移してはどうか?という提案も、宗主国のデンからされてます。 疫病に苦しみ、デンの属州になっていたノルといい、この兄弟、揃って虚弱体質…。 で、デンが結構、面倒見イイ兄ちゃんしてんよなぁと思います。 ●この時代に「最も哀れなる小国」だったデン国の再興の姿を的確に描いた、内村鑑三の「デンマルク国の話」ネットで検索すれば読めますし、名文ですのでお薦め。 「剣をもって失ったものを、鋤をもって取り返さん」という言葉、大好きです。 ●デンが第二次シュレスウィヒ戦争に敗北し破産宣告を言い渡され、絵に描いたような栄光からの凋落を味わい、全世界が彼の再起はあり得ないと考えていた1864年、我が国日本さん宅では、新選組が池田屋で尊王攘夷派を襲い、沖田総司さんが吐血して仲間をビビらせたりしてました。こっちもなかなかドラマチック。 ●江戸幕府は、その3年後の1867年1月12日、デンと修好通商航海条約を締結し、北欧と初の政治的関係を結びました。 ヨーロッパの中でも北欧は、日本とは早めに交流があった地域でした。 しかし、迫り来る開国に向けて、一日も早く強くなりたかったこの時期の日本は、丁度この時期から中立を目指し始めた北欧からは、大して学ぶ所はないと判断。少しずつ北欧とは距離を置き、代わりに米国や西欧との関係を深めて、軍事を学んでゆきます。
    15,383文字pixiv小説作品
  • 国の呼び方

    APHでは初めまして。 今回はひたすら名前を呼ぶスーさんと、それに戸惑うあんこのスーデンです。ひたすら書きやすかったです、方言。(東北民) いやーもっと早く観るべきでした...恐るべし... 学生時代に観ていれば世界史もう少し良かったよ絶対... そして前代未聞、推しが決まらない。皆さんどうやって決めたんですか?????そして推しは決まらないのに推しカプは決まっているという...そのペア全員推しか??????? そして折檻組めんこいぃぃぃ...そこか??????? 次はどうしようかな...今のところ、こめ受けか右√か悪友トリオ攻めか再びスーデンか...92って素晴らしいですね✨
  • 5秒ごとに、ときめきを知る【蘭丁】

    前髪に夢見て…/評価、ブクマ、タグなどありがとうございます!
  • 南の島にて

    南の島にて3【典丁】

    典丁で南の島バカンス話、http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=1284064の続きです。 続きがずいぶんと遅くなってしまってすみません……!こんな感じでまだまだ続きます。
  • Arvefjende(宿敵)

    骨肉

    ヘタリア北欧諸国に題材を取った史実ベース。 長男主張組が中心となって展開し、第一人称の「俺」はスー。 デン・スー・ノルが生まれたヴァイキング時代から、何故、スーと幼馴染であったデンが「折檻」に至り、デンとスーが長年争い合う仲に至ったのかを、自分なりの解釈で創作しました。 本文中に入れた主な出来事 ・丁=典=諾によるカルマル同盟樹立 ・典国によるクーデター頻発  ・ストックホルムの虐殺 ・カルマル同盟の終結 典国の独立(この時芬国は典の一部) ●「デン人の自己主張が強いのは、地理的環境による渡世術」と聞いたので。 その後の歴史経緯といい、ノル国がデン統治をスー統治より高く評価している点といい「折檻」をしたとはいえデンだけがスーに比べ一方的に悪いとも思えず、流れを物語にしてみました。 ●北欧史にカルマル同盟=恐怖政治だったという記述はありません。 マルグレーテ1世の成立させたカルマル同盟自体は、三国対等(但し盟主はデン)の連合時代と平和をもたらし、評価されています。 ●スーに対し、デンが特に過酷な圧政を敷いたという記述もありません。 日丸屋様の書かれた「折檻」とはあくまでデンとスー反乱軍との衝突のこと。デン支配自体は緩く、差別等もしてません。 ただハンザ同盟と対抗する為重税がかかり、また西欧との蝶番である北欧の陽気な商人デンと、内陸の誇り高い職人スーでは、外交に対する考え方に隔たりがありました。スーはしばしば別の王を立て、それはデンを苦しめました。 同盟を結んだ頃と変わったとすれば「お互い様」。北欧史では、デンがスーの反乱に手を焼く中「ストックホルムの粛清」が起きた…という書かれ方です。 対し、ロシア化政策期の露っ様のフィンへの態度は明確に「過酷な弾圧」との記載があります。 独立後のスー国も反乱を拷問で弾圧し、スーが敗北した反乱貴族に対し残酷な処刑を加えた「リンチョピングの血浴」勃発。デンに比べスーが民主的だったわけでもないです。 ●折檻をしたのはデンの部下と書きましたが、正確には上司クリスチャン二世。 でも上司の考え=デンの考えなら、独様の上司ナチスの、600万人の犠牲者を出したホロコーストも独様自身の蛮行になり得ます。上司=国民という考えも妙なものです。 デン国は血浴事件後、上司と兵とを即追放。十年後には幽閉してます。 ●フィン・ノル・アイスが家を出た理由は「折檻」とは全く無関係。 フィンに関してはスーからの弾圧の方が強く、カルマル同盟でデンが宗主国になると弾圧は緩みました。 元々フィンはスーの一部。列強が怖いので一緒に家出したものの、デンの弾圧を恐れてではないです。 ノル国では、ナショナリズムの高揚によりデン統治時代が一時『400年間の夜』と故意に悪く言われたものの、現在は評価一転。 デンは、ノルには対等の自治を認め「双子の兄弟国」と言われる完璧な協力体制を築きました。首都オスロはデン王の名を取り1924年までクリスチャニアと呼ばれました。 唯一の弊害は大学がデン国にしかなく、ノル語が薄れてた事位…。 ノル国ではカール・ヨハンが威圧的だったスー統治より、デン統治の方が評判良いです。 アイスの独立は1944年、ナチスにデン、アイスが英国にと引き離されていた間。 デン不在の英国の決定をデン王は黙許、被占領下からアイスへ祝電送ってます。 ●ノルも、デンと同君の時代スーから猛攻を受け続け、キールの時は瀕死。 「流星王」カール12世も、諾国攻撃中に暗殺された人。 なので、スーがデンの折檻からの保護の為ノルを連れてった…と書かれた史実作品(?)を見かけると、絶句… ●スーデンがこじれた決定打は、カルマル同盟崩壊ではなく、実は1563~70年の北方7年戦争。互いの王が民の反対を無視して始めた戦争で、勝敗もつかず長い戦で国土は荒廃。以降2国は激しく憎み合うようになります。 ●ノルに去られた後、デンは放心状態になってません。 同時に破産し借金に追われ、しかも普墺に攻撃され(シュレスウィヒ=ホルスタイン戦争)病む暇ないです。 デンはノルに去られてどん底を見、戦争に明け暮れる生き方を一変。復讐に走らず、残った土地や人材をどう最大限生かすかを考え実行に移し、世界一幸せな国を目指します。農業国・福祉国家としての歩みは、この頃が分岐点。 世界に名だたる著名人がデン国に次々出現したのもこの時期で、実はデンが一番男前なのがこのキール締結直後と、WW2のナチ支配下での生き方。 氷上侵攻後のデンは、敗戦率98%という転落人生。でも逆境で真の実力を発揮する国です。 キール条約締結直後、周囲に流され続けだったノルもスーからの独立を宣言。勿論スーに鎮圧され、実現はもっと先になりますが… ●デンは執着兄貴ではありません。 単純な話、ストーカー兄貴ならスーはデンから逃げ惑いひたすら防御しているはずが、何故スーは瀕死に追い込むほど、そのデンから領土を剥ぎ取りまくったのか? 簡単です。デンに執着したのは、スーの方だからです。 特にスーが北の獅子と言われ始めた中世~近世になってからは、スーの方が、転落し始めたデンを征服し属州にしてやろうと、奇襲攻撃を繰り返しました。 デンが眠ってる間に、和平条約を無視し寝間に踏み込み「属州になれ」と迫ることまでやってのけた(第二次カール・グスタヴ戦争) 寧ろスーが病んでると書かれた方が納得出来ます。 北海帝国を築いたスー国は「氷と熊と闇の国」つまり冷徹で獰猛で無知だと周辺国に恐れられました。軍事の天才だけど、長い事内政を疎かにし、戦地に赴けば一般人への略奪・虐殺をも厭わない、敵に回すと怖い国。 日丸屋様の漫画に、誤解を招くような事は一切書かれてないのに(北欧史に触れてる記事自体まだ少ない)どこで史実に逆行するイメージが定着したのか… 「折檻組」という言葉は北欧史全体を見るとアンフェアに感じるのですが、多くの方に北欧史を確認して頂きたく、タグに用いてます。 ●デンがスーに殴りかかり過ぎな件ですが、これはデン側から見たら「奪った土地返せ」というごく自然な理由に加え、スーがデンに橋かけるほど隣のプー(東独)と共闘する事が多かった為。単純な嫌がらせや衝動じゃないです。 スー本国もデンに橋渡せるほどの隣で、大寒波の年に凍った海歩いて奇襲できる距離。 海賊出身で貿易商のデンは海軍こそ無敵でも陸上戦に弱く、九州ほどの島で平たく逃げ場がない(パンケーキに例えられる自転車大国)。 現にWW2の時は3時間足らずでナチス(独)に首都侵略されました。 スー軍に独側に駐屯されたら最後、デンは両岸を宿敵スーに挟み込まれ状態、そして陸上戦になれば、スーに敵わない。 安全保障の為、デンはスーの背後がガラ空く(スーがリトポ連合や露っ様と闘う=大抵プーと組む)度、陸に入られないよう妨害していたのです。 ●カルマル同盟成立した1397年、我が国日本さんは北山ルネッサンス。鹿苑寺に金閣など建てておいででした。 原稿用紙しか見たことないアナログ人間の初投稿なので、 お見苦しい点ご容赦下さい。 題名の読みは「こつにく」です。
    17,872文字pixiv小説作品
  • Arvefjende(宿敵)

    読みは「もみ」。 大人になって現実を知って初めて、子供時代の喪失を嘆く一本のモミの木が主人公の、アンデルセン童話「モミの木」から。 北欧の末っ子アイスの視点。 時代はWW2のアイスランド侵攻→独立。 史実ベースの創作です。 本文中に入れた主な出来事 ・ナチスによる丁国・諾国侵略 ・英国による氷国侵略 ・氷国、英国占領下でも中立性を保つという宣言 ・氷国の独立 なお、氷国独立には本来、丁国の許可が本来必要でしたが、 英国の独断決定を、丁国は黙許しました。 アイスはデンから折檻は受けてません。 時代がら独立運動は起きていましたが、一切、反乱や鎮圧は起きてません。 正直、この表現(アイスがデンの暴力で出て行ったような表現)だけは、本当に見かけると私は哀しくなります。 これだけは、デンのせいにしてほしくない… デンは確かに、ノルがいなくなった直後はアイスに対し、少し締め付けが厳しくなったし、デンが破産状態なため、アイスの生活も苦しくなりました。 でもデンは、アイスを戦場に利用したりはしておらず、アイス独自の文化や言語を奪うようなこともしてないです。 アイスのデンとの別れ→独立は、思いもかけない形でした。 デンが侵略されることを前もって予期していたかのように、私の小説では書いています。 ですが、史実では、デンにとってこの侵略は青天の霹靂で、朝起きたら街がナチス軍に占拠されているのを見たコペンハーゲン市民たちは、不可侵条約を交わしていたのに何故?と、事態が飲み込めず茫然としていました。 当然、完全無防備で、独国とデン国を結ぶ橋すら、デンは爆破してなかった。 ナポレオン戦争で英国に首都を完全破壊された経験から、また犠牲を出すよりはと、デンはたった3時間で降伏を宣言。 史実通りにしなかったのは、弟アイスの目の前で、突然家に入り込まれ、信じきっていた独軍に裏切られてうろたえ、ゲシュタポに連行されるデンを書くのが、あまりにも残酷で躊躇われたため。 でも実際はそういう別れ方で、彼らは戦争犠牲者。 中立宣言していたのに、デンとアイスは戦争を起こした枢軸・連合の国々のため、五年間も敵味方に引き裂かれました。 枢軸側だった日本さんは、間接的にも、中立路線を行こうとしていた彼らを、巻き込む形となりました。 グリーンランドは米国が支配。 カラーリット(イヌイット)が主体の自治領ですが、過酷過ぎる土地環境のため、アイスと違い独立能力はなく、戦後デン国に返還されました。 今も緑島には、自治権と政府があり、デン国からの独立を訴えていますが、米国等から流れてきた産業廃棄物の汚染が酷くて、緑島周辺の魚は食用に適しません。 従って漁業が無理、氷に閉ざされた島の為、観光産業もかなり厳しい。 デンが多額の援助をし、何とかなっています。 幾つかの新興国が、ノルと同じように、緑島にも地下資源があるのではないか?だったらその利権は俺が、と、下心アリで独立をそそのかしてますが… 私個人的には緑島は、デンの支援なしに生きるのは、まだちっと難しいんじゃないかなぁ、と思っています。 油田が本当に見つかれば、いいですが… 最初のうちは、チャーチルに「ヒトラーのカナリア」と揶揄されるほど、ナチスに従順な姿勢を見せていたデンですが、1943年、ホロコーストが始まると、王も市民も亡命政府も、一丸となって反旗を翻しました。 日本さんの上司は残念ながら、侵略を恐れるあまり、逼迫してくるにつれて多くの国民を(しかも特攻隊など、真っ先に子供たちから)犠牲にしてしまいましたが、 デンは逆で、国民を守るために敢えて侵略に甘んずることも辞さず、ユダヤ系移民のたった一人たりとも見限ることはありませんでした。 だから市民と政府の信頼度が篤く、誰もが選挙に行き、税金高くても文句出ない「世界一幸せな国」なのかも、と思います。 アイス国は、美しい大自然と、世界一の治安の良さと、豊かな温泉資源を誇る国。 国民一人当たりの財産、世界トップクラス。海の幸も豊富。 「北欧ツアーから外されて寂しい」ってアイス君言いますが、西欧南欧の治安が揺らいできた今、オーロラ観測などのアイス国への観光需要は年々増えてます。 ただ、人口は、中野区とほぼ同じ位。太陽の出ている時間は、一日3~4時間程度。 スーが化学に詳しい=A.ノーベル ダイナマイトを発明(典) デンが物理学に詳しい=ニールス・ボーア(ノーベル物理賞受賞者 アインシュタインの親友)量子力学に貢献(丁) 実は私はニールス・ボーアが大好き♪ 実験が超苦手で、やれば必ず機械を破壊するというコントみたいな人だったそうなw その代わり、脳内での実験は常に完璧、まるで安楽椅子探偵のように、実験なしで量子力学理論を樹立。サッカーの実力もオリンピック級、という不思議な人。 アインシュタインとは常に意見が対立する好敵手でもあり、親友でもあったそうな。 原子力の研究でアインシュタインと肩を並べていたボーアは、WW2では米国へ亡命。 アインシュタインと同じく、眉毛首相や米君の大統領へ謁見を申し出るくらい、原子力の原爆への使用には反対し、ナチスに目を付けられていましたが、彼の願いは適当にあしらわれ、とうとう連合国からも監視されるように。 そして、結果的に原爆は日本さんへと投下されてしまったのでした。 デンはクリスチャン4世の時代に、既に数学・物理・自然科学をいち早く必修化。 実は理数に強く、基本、解が一個しかない学科に関しては好成績。 数字や物理、自然科学に強くなかったら、商人やらデザイナーやら風力発電やら、たぶん無理だと思うな… 但し国語は超苦手で、作文は「ババババ」とか「ドカーン」とかの擬音でしか書けない気が…
    13,038文字pixiv小説作品
  • Arvefjende(宿敵)

    舞台はWW2、冬戦争。 題名の読みは「こがらし」。スヴィー目線です。 史実ベースの創作です。 本文中に入れた、主な出来事 ・WW2中、ナチスによる丁国侵略 丁国のユダヤ人への救出協力  ・ナチスによる諾国侵略 ・芬国、露国からの独立を志すため、ナチス側に協力依頼 ・典国、芬国からの救援依頼を拒否 連立王国を組んでいた諾国への肩入れも拒否 中立を保つ宣言 スーさんの中立維持は、今も芬・諾の両方から事ごとにやんわり責められてますが、本当にギリギリの厳しい状態でした・・・;; 大戦の前半は独国に、後半は連合側に加担し、中立違反と言われながらも、何とか維持出来たようです。独国の隣人であるデンや、連合枢軸両側から軍事拠点として狙われていたノルに比べ、地理など各条件が良く、運が良かったとしか言いようがない。 当時は、スー国は、ノル国からもフィン国からも激しい怨みを買っていました。 フィン「スーさんさえ助けてくれてたら、僕はナチスに肩入れしないで済んだのに」 ノル「連立王国さ組んでたのに、スーは助けてくんねがったべした」 と。 でも、もしフィン国に義理立てしてナチスに肩入れしていたら、スーは連合国軍に踏み荒らされ、戦後は敗戦国。 ただ一人無事だったスーを中心に戦後復興を遂げ、仲良く繁栄している北欧の今は、有り得ませんでした。 永世中立なんて聞こえはいいですが、それは非常に厳しい選択で、心を鬼にすることも必要なのだという事が、この時代のスー国を知るとよく解ります。 デンがスーに対してサッカーなどで今もよく使う言葉「arvefjende(アーヴェフィエネ)」宿敵、良きライバル、という意味です。
  • Arvefjende(宿敵)

    「暗黒時代」と呼ばれるデンの少年期(1241~1340)ハンザ同盟との関わり、カルマル同盟結成、シュトラルズンドの和議(史実ではカルマル前に締結)の史実ベース。 カルマル樹立は1397年。 デン目線から見たハンザやカルマル同盟を探すのは骨が折れました。 wikiが引用してる文献も含め「ハンザ」についての史料類はあくまでハンザ目線、宿敵のデンは単なる悪者扱い。 カルマル同盟についてさえ触れてない。 逆にデンの歴史教科書やデン史だと、ハンザについての記述は数行の説明のみ。 これなら、デンが一方的に悪いイメージがつくのは当然。 でもデンのこの時代は、独貴族に全領土を支配され、黒死病が大流行し大飢饉が襲い、国土は荒廃。 その足元を見たハンザが、更にデンから搾取したのも事実。 悪名高いズンド海峡税や、英蘭と組んでの、デンのハンザへの冷遇は、一番デンが枯渇していた時に親切にして貰えなかったり、デンの味方に付いたノルに嫌がらせされたりした為の報復措置でもあります。 ~1370年 シュトラルズンドの和議~ ハンザ目線「遂に我が物顔の丁国を跪かせた!独民族が北方に覇を唱えた!」 デン目線「譲歩してやっただけだ。『誰が食わせてやってると思ってる』なんて二度と言わせない!」 ハンザは女人禁制、妻帯も禁止。仕方なくリューベックもブレーメンも男に。 カルマル同盟は、ハンザ同盟に対抗するために結成されました。 その前にハンザ側も、デンたった1国を凹るため、77もの都市によるケルン同盟というのを別に結成。ハンザ以外にも、蘭のアムステルダム等の貿易都市も加入。 最初ケルン同盟側についたノルのベルゲンは、デン側に寝返った為、焼き払われてしまいます。 欧州一円が嫉妬した、デンの恐るべき商才が垣間見えます。 逆に言えば、その実力と北海帝国という肩書のせいで、陰で悲惨な状況にあったにも拘らず、誰にも気付いて貰えず気の毒だった、そして誤解に対し言い訳一つしない国。 スーの立場からカルマルを書くと、同盟前スーの上司アルブレヒト王も独人。王は取り巻きも全て独人で固めようとしてました。 スーが、あの王ウザっと思ってた矢先、新デン王エリク(マルグレーテの甥)がスー王家の血縁だと判明、デンの方からスーに接近。今いる独人王を追い出せるなら同君も悪くないと、スーはその話を受諾。 独人が、北欧に対して相当出張ってたという事が解ります。 元々北欧の古代の王って、スヴェン双髭王等「呼び名」があるんですが、この暗黒期のデン王、呼び名自体マジ不憫。 ・エリク鋤税王(4世 鋤一本一本に課税した) ・エリク切りつめ王(5世 貨幣を小さくした) ・エリク人間通王(6世 詳細不明) ・クリストファ無地王 クリストファ2世の時代に「無地王」の名通り、遂にデン国全ての領地が抵当に入れられ、独貴族やそれに結びついたデン家貴族の物になり、重税でがんじがらめに。 しかも次の王が決まらず、このままじゃ上司まで独人に?と苦しむデンへの追い打ちのように、三年越しの大飢饉と黒死病が猛威を振るいます。 瀕死に陥ったデンを拾ったのが、ハンザでした。 ですが結局これが、第二の地獄にデンを縛りつけることに。 この無間地獄から脱しようと試みたのがヴァルデマー4世(再興王)。彼はスーからまずスコーネを取り返しますが、それにも待ったをかけるハンザ。 スコーネはハンザの重要な取引先な為スーへの返却を迫られ、失意のうちに4世死去。 ここで登場するのが、4世の娘マルガレーテ1世、王より有名な女摂政。 彼女はあらゆる知恵と機会を活かしてカルマル同盟を結成。デンにとってはハンザから逃れる最後のチャンスでした。 マル1はノルには歓迎されました。 土地を測量して貴族から農民の手に返し、それでいて首都を王ではなく司教に委ね、彼女自身は出張らない。伝統と民を重んじる摂政だと尊敬されました。 古い史料にはマル1は「狡猾」と記載。 王じゃないし、この人褒めると独やスー怒りそうだし、しかも女。 貶めて構わないか的な。 スーの承諾が渋々だった事は、草案と本案が大きく違うなどの史料からも判ってますが、そりゃ直前にスコーネ取り合いしてた犬猿の仲。 ともあれ、これだけ険悪だったデンとスーを束ね、三国の無血合意に結びつけたのは、マル1の手腕。 「スーが作り ノルが運び デンが売る」 北欧の職人 漁師 商人と、カルマル同盟ではキッカリ分業。 でもハンザが衰退し反ハンザ同盟が意味を失うと、デンとスーの仲は綻び始めます。 北欧をハンザから守る気満々のデンは、ノルへの度重なるいじめ(度々ハンザ商人がベルゲンで暴動)に怒り、ハンザを敵に回しました。 ところがストックホルムにとってハンザは、重要な貿易相手でもありました。 デンがそれに宣戦布告をしたために、スーは困窮。更にそのハンザや独圏に大敗したデンが重税を課します。 この辺のデンの行動がスーには納得出来なかったのも、無理ない話。元々仲良しなら兎も角、宿敵だし。 面白くないから、同君連合だけど、スーは度々別の王を立て、ハンザとも接触。デンとの足並みは揃いませんでした。 デンも不安で不服だったものの、元々ゆる同盟だったので、途中まではそれで済みました。 …が、デンの上司にヤバい奴(クリスチャン2世)就任。 その戴冠式で折檻が起きてしまいます。 ハンザは、蘭様の台頭によって衰退。 今はノル国ベルゲンに重要文化財であるハンザ博物館が残り、華やかなりし折の名残を伝えています。 私個人的に「デンは腰が細い」という印象で書いてますが、これはデン史の中間(ウエスト)がスーに惨敗だった為。 また弟たちに見えにくい所で独圏に縛られ、身動き取れなくなってた事が、華奢な腰に繋がったのかも。 初期の自分の小説を読み返すと、必死で「いかつい」デンを書こうとしてますが、北欧史を調べてくうちに、どんどん華奢に。 正確なデン目線史って少ないんですが、調べれば調べる程、この国は栄光の下で大変な苦労を重ね、それを表に出さないようにしてます。 ストリンドベルイ(典国の戯曲家)の戯曲「グスタフ・ヴァーザ」に、 「クリスチアン(2世)は貴族の首を刎ねて人民に自由を許したが、此方の王(ヴァーザ)は貴族に自由を許して人民を奴隷にした。どっちが暴君だ?」 という台詞が。 実はグスタフ・ヴァーザは、スー国では、デンから独立を勝ち取った王というより、暴君としての方が有名。決して評判の良い王ではないです。 この戯曲でも、上の台詞を発した牧師は処刑の憂き目に。 逃亡に協力してくれた恩人でさえ、謀反を疑えば殺害。 一方、クリスチャン2世は確かに折檻王だけど、実は残忍なのは反乱貴族に対してで、国民には即位十年で幽閉されるまで人気持続(貴族には当然不人気)。 デン王の裏切りに傷つき独立したヴァーザが独裁者に、というのも皮肉な現実。 「血浴」で父親を殺された、気の毒な人なのに… …にしても、歴史って、 全く知名度のないデンの暗黒期が実は100年近く、有名なスーの北海帝国が実は100年持ってないって凄くない? 気付けば驚愕の三万字超えw
    30,928文字pixiv小説作品
  • 【ヘタ腐】ぼくはきみの猫【右あんこ・ノルデン】

    マー君が猫だったり国だったりする短いモノローグ。いちおう事後朝。逆っぽくなってしまいましたが右あんこです。//今年のハロウィンにぐわっときてとうとう書いてしまったわけですが、何よりも方言がとても…難しくてですね…正直 本文書いていた時間<方言サイトを漁っていた時間 でした。北欧書きの方々を絶え間ない尊敬とともに仰いでいきたいと思います。一応方言って、ノル君が岩手弁・マー君が仙台弁でいいんですよ、ね…?それと、ノルデンってコンビタグがないんですね、何を付ければいいのかわからない…。→って言ってたら発見したのでつけてみました。普通にあったぜ…腐向けしか見ない自分の業の深さゆえ…。
  • Arvefjende(宿敵)

    Freyja’s tear(前編)

    大北方戦役(1700~1721)の、スーとデンが一番血みどろの時代に、デンが突然女の子に変身してしまうというお話。題は「フレイヤの涙」。 バルトの乙女フィンと、女の子デンがキャッキャしてたら、もう天使二人にしか見えないよね、てのと、デンが女の子とか子どもとか、守ってあげなくてはいけない立場だったら、スーはもしかしたらとてもデンを可愛がったし、デンはスーに従順だったのではないかなぁ、と思ったのと。 大喧嘩してたのは、どっちも若かったことと、能力や年齢が近すぎたこと、強くなったスーが、欲望(但し、守ってやりたいという思いも含んでいる…ような気もする)という形をモロにデンにぶつけ、デンも躍起になって反発してしまっていたからではないかなぁ、と考えてたので。 スーの内面の性別が逆転しているため、デンが女だと、逆にスーがデンに異性を感じない、というのが、かなり奇妙な設定になりましたが。 デンは数々の周辺国を従えて大きくなった国ですが、スーはほぼ、デン一国から吸い上げて大きくなった国。代わりにデンは痩せ細ってゆきました。 スー国のカール王の数が実は捏造、というトリビア、意外と知られてない。 で、スー国がそうした動機についても「王様を多くして歴史を長く見せたかったんだろう」位しか書かれてないんですが、私は、千年王国である宿敵デンへの劣等感、と考えるのが妥当な気がしてたので、そういう設定で書いてます。 「世界の起源は俺スウェーデン!」の古ゴート主義も、多分これかと。 日本人は自国の歴史が長いからイマイチ解らないんですが、歴史の短い国は、隣に歴史長い国があると、必死で張り合ってしまう傾向にあるようです。 ところが、歴史の長い方の国は、そういうのに関心が薄いので空気読めず「へえ、君んとこって歴史長いんだね。ところで1世って何をした人?」と何の気なしに聞いちゃったりもするのです。 スー的には多分、途中で修正利くかな~位の気持ちだったのに、思いの外、カール10世や12世が有名になってしまい、気付いたら引っ込みつかなくなってたんだとしたら、人間的で可愛いなぁと。 デン王室の方は、古代にはエリクやヴァルデマーなどもいましたが、代々フレデリクとクリスチャン、女性だとマルグレーテが1世から交互に順序良く続いてます。 現在は女王陛下、マルグレーテ2世。 正確には、カルマル同盟を樹立させた名君マルグレーテ1世は、女の君主を認めない時代柄、女王ではなく摂政止まりでしたが、現女王陛下が彼女を立て、自ら2世と名乗られたそうです。なんて素敵。 カール12世は、Midas touchで書いた通りで、好戦的な中二病・戦争狂のイメージがどうしても強いんですが、カールファンの方のサイトを見たら、案外、母親や姉妹思いだったり、女性に優しかったり、身分に拘らない恋愛を重んじたり(本人は恋を知らずに終わりますが…)と、人間的なエピソードを集めておられたので、今回はそっちのイメージを優先。 ポルタヴァの闘いで露っ様に敗北した時の、カールの妹への手紙は「あ、俺、全ッ然大丈夫っスから!もう、絶好調!万事OKっすよ!」という感じ。 愛する妹に心配を掛けまいという優しさと同時に、どことなく狂気を感じます。 この後カールは撃たれて即死、スーのバルト帝国は終わっちゃうんですが… 女の子デンのMyイメージは、北欧神話の女神フレイヤ。 自分の欲望に超忠実な、愛と官能と豊穣そして戦争の女神ですが、それでも夫オーズのことは愛していたらしく、いないと必死で探して歩いたり、寂しくて泣き出したり。 その涙は地上に流れると金に、海に落ちると琥珀になったと。 蘭国「飾り窓」は13世紀に既に存在。古今東西、港町にはこの手の商売はつきもので、主に港湾貿易商人や水夫が利用。 従って私には、蘭様同様、デンも「海の男=遊び人」という印象から逃れられなかった^~^;北欧のラテンだしさ。 蘭様とデン、仏兄さんの三人は、商売関係や戦友としての繋がりの他に、夜遊び仲間でもある設定で書いてます。 デンは西大陸へ仕事に行って遅くなる度、嫉妬したノルにいびられ、いびられる理由解らなくてもひたすら謝り、ノルの機嫌取ってりゃいいと思いますw ポー国の好色国王アウグスト2世は、陶磁器マイセンの祖となった錬金術師J・F・ベドガーを自分の城に幽閉し、白磁器を作らせたほどの陶磁好きとしても有名。 ●史実で関わる、北欧5以外のデンの周辺国家について。 皆様の創作等のご参考になればと…^^ ・普…デンが一方的にいじめられまくりで怯えてた相手 ・墺…やはりデンがいじめられまくり。普とセットで攻めてきた ・波…双方の栄光の時代からの忠実な戦友。足並み揃えて没落… ・独…宿命の隣人。「夜鶯」に書いた通りの切ない関係。でもデンは苦しかった独の立場を理解し、現在は橋かける仲 ・露…古くからの友達だけど、デンは弱体化と共に一方的に露に依存する関係に ・仏…昔いじめた相手。ナポ戦の戦友。信用できる友ではないがそれなりに仲良し  ・英…昔いじめた相手。ナポ戦では盛大に復讐された ・日…引き籠り時にデンが家周辺うろうろ。実は割と日は昔からデンをリスペクト ・神羅…良い影響も与えてくれるが、強引な隣人。デンも度々反発 。「ストルエンセ事件」のストルエンセは神羅人 ・蘭…傍若無人な取引先。打算入り混じりの友人だけど、仲良い時にはお互い誠実な面も見せている 第二次カール・グスタフの時はデンの命の恩人 ・愛…昔、デンが強引に支配。嫌われてるかと思いきや、近年首都にデン由来の名を使用 ・捷…デンが片思いし、彼女にイイ所を見せようとして三十年戦争に手を出したけど、大敗してスーに見せ場を持ってゆかれた上、大国の座から転落させられることに。その後、デンも捷もスーに蹂躙された。数百年単位で窓から人を放り投げる癖がある美少女。 ・羅…大昔傭兵に行ってたけど、家が遠いから有史以降は殆ど絡んでない。「テルマエ・ロマエ」にゲルマニア属州の(お行儀悪い)兵士が出て来るけど、彼らは多分デーンの子孫 ・米…NATO加入したけど、米のヒーローごっこに辟易し、遅刻・居眠り・会費滞納を常習してたら「デンみたいにやる気のないのダメなんだぞ」と文句言われた。でも改善する気なし ・加…グリーンランドについて「…デン…あれは僕のだよ~」って言ってた国があったけど、誰だったか覚えてない ・タイ…暖かいので最近よく家に泊めてもらう。国際結婚もデン×タイが一番多い(らしい) も一つトリビア。 デンは、アイスを除く北欧4ヵ国中唯一、オリンピック開催地になったことのない国。 なる資格ない国とは思えないのに、名乗り出る気なさそう。 そもそも大会と名のつくものを、家で開かれるのは好きじゃない様子。 この点考えると、2回も名乗りを上げた日本さんより、目立つのが苦手な国とも言えるかも。 後編は明日、スーの誕生日に投稿する予定です。 まだ書き終えてないです。間に合えばいいけどね… デンちゃん、お誕生日おめでとう^^
    20,853文字pixiv小説作品
  • 【5巻ネタ】北欧部の裏部活動【右あんこ】

    今更ながらヘタリア5巻ネタです。北欧会議から帰ってすぐ風邪を引いていたため遅くなってしまいました…。しかし熱と頭痛と胃痛でしんどくても5巻と北欧CDは十分堪能させていただきました。なにあのあんこ! 椅子の上で開脚とか誘ってるんでしょうかそうですよね!? 相手は誰ですか私としては北欧だと嬉しいんですがあの流れだとドイツですよね。ドイツ×あんこ? 国境とか占領とかいろいろ過去のいざこざはあるけど最近橋架ける話があったりしてあんこからのアプローチが激しい中でのこの開脚! けどドイツはさらりとかわしたからつまりドイツ←あんこってことなんですか。ドイツ←あんこに私は萌えられるだろうか…? しかしあんこがドイツにばかり尻尾振ってたら北欧諸国が怒っちゃいますよ。ってか和やかな雰囲気で「こづいていいぞ」とか言ってるけどノル絶対内心怒ってるよね、とノルデン厨な私にはそうとしか思えませんでした。そのあとも何事もなかったように取材が続いてるけどほかの北欧メンバーもあんこがこんなことしてたら怒るよね! 許せないよね! と最近北諸右あんこにも傾きつつある私にはそうとしか思えm(ry そう思ったら辛抱堪らなくてこりゃあ小説書くしかねえべ!ってなりました。公開している反省はしていない。というか私総受とか実はそこまで好きではないんですが(一つの作品に1ないし2カプくらいが好き)この開脚ショックでは本当にこういう想像しかできませんでした。自分以外の北欧諸国に愛されすぎて夜も眠れないあんこもいいじゃない、と新しい扉が開きそうです。5巻ありがとうひまさんありがとう! 総受目線抜きにしても普通にあんこが喋ってくれてうれしいです。しかもアイス以外の北欧3人と絡んだだけで天にも昇る思いがします。この2ページとあんこのキャラ紹介のページを心の支えにして私は生きていこう。……と、気持ち悪い語りをしてしまいましたがどうかご容赦ください。オンオフともに友達が少ないから右あんこを語れる相手がいないんです。このキャプションに一つでも同意できた方、ぜひ私とお友達になってください。自家発電で孤独死しそうなので切にお願いいたします。         5巻のほかの感想ですが、ロシアちゃんのかわいさしか記憶にありません。あと枢軸も。あ、ミリメシの話は普通に面白かったです。しかし、あんこの話との温度差が激しいな…
  • Arvefjende(宿敵)

    Freyja's tear (後編)

    前編に引き続き。 見てて思わず「カツオ―!(叱)」と叫びたくなりそうな女の子デンと、何気で青春なフィンと女の子デンの女子トークに、ロマンチックが止まらなかったのと、スーさんのジュストコール姿をジュストコール姿を、見たいな~と思ったのと(大事なことだから二度言いました)。 前キャプに書いた通り、史実では、デンはプー様にはボコられる一方。 後に、シュレスウィヒ=ホルスタイン戦争では酷い目に遭わされます。 そんで、この場を借りてちょこっとだけ仕返しw プー様ごめんねぇ… バス上がりエピ冒頭部は、私の友人の実話。 トップレスで堂々と居間に入ってったら、お客様(証券会社の男性二人)とお母様がいたそうな(T▽T) 前の話でデンが子猫二匹連れてましたが、これは女神フレイヤが二匹の猫に引かせた車に乗って移動するため。 大北方戦役(18世紀初頭)は、ルイ14世の時代、図らずも時代はロココに突入し始めた頃。女の子デンの服装はロリータ。 突然現れた女の子デンを、娘が出来たみたいに大喜びして、着せ替え人形みたいに何度も着替えさせて楽しむ、マジお母さんなフィンと、止めてくれると思いきや、結構一緒に楽しんでるマジお父さんなスー、嫌がって涙目のデン、見てみた過ぎる…( ´艸`) 丁国は元々、女の子でも良かった気が私はしてました。 赤が好きハートが好き、アンデルセンに代表されるメルヘンが好き、お洒落な家具やデザインが好き、お料理上手。 街並みやコイン可愛い、伝統工芸はフレンステッドモビール。明るく楽観的で社交的。勝気な割に騙されやすく、誰かに泣かされるとつい人に頼っちゃう癖。 でも強引にモノにされかけると「この場で死にます」と言い切る誇り高さ。 お嬢様なんです。 男から女へ、世界初の性別適合手術を受けたリリー・エルベはデン人。 「リリーのすべて」という映画になってます。 アイス君を出せなかったなぁ。まだこの時代はアイス君小さすぎて。 負け男デンの男前エピを、もう少し輪郭をはっきりさせた小説にしたいんだけど、デンの男前期って大体一人きりの時で、絡む国がない。 「薔薇」もだけど、どうしてもオリキャラを設定し、それとの絡みになってしまいます。 一人で頑張る国って難しいね。 デンは関わった国が多い割に、一人になった時の方が真の力を発揮する国。 私は日丸屋様の、ノルとデンが一緒にいて、デンだけがどこか遠くを見ている一枚絵が好きです。 そのデンの横顔を、じっと見つめているノルも好き。 多分デンって、スーやアイスと一緒にいる時も、ふと気づくと心だけ旅立って、無口になってる瞬間があるんじゃないかと。普段は笑顔で元気で、騒々しい位でも。 デンがいつも探しているのは、遠い空から降って来るっていう「幸せ」ってやつかも。 故・西岡恭蔵の「♪俺のあんこは、煙草が好きで~」の「プカプカ」って歌大好き(^▽^)あっちは「あん娘」だけどね。 私個人のイメージとしては、デンは、西欧と北欧の蝶番という難しい立場の中で「一見愛想良く見えても、誰にも迎合しない国」なので、別に特定の国とどうこうなる必要も無いと思う。 ノルとも深い友情のまま傍にいるだけでも、充分素敵かな~なんて。 スーに踏み込まれると「俺は根城で果てる」と突っぱね、外国人に王を傀儡にされそうになると、残酷なまでのかたくなさで討ち払う。 占領されると一見従順を装いつつ、ホロコーストの罠にデン一国だけが騙されなかった。 良くも悪くも一番大事なことは人の意見を借りず、いつも自分一人で決めてきた国。 本当の意味での「おバカ」ではなく、子どもみたいに純粋だったからこそ、肝心な時に「王様は裸だ」と気付けた国なんじゃないかと思ってます。 スーについては、黒歴史部分を知ってから、なんて人間的な国だろうと思い、逆に大好きになりました。 イメージが「北欧の貴族」「マイホームパパ」だった時は、正直そうでもなかった。カッコいいだけの国って好きじゃないんです。 スーにとって大北方戦役の頃は、最後の「栄光の時代」。 でも、どうも私は「平和じゃない」時点で、幾ら勝ってても輝かしい感じはしなかった。 デンもスーもこの時代、可哀想だったと思います。 大北方戦争の特にスコーネ戦では、北欧史上で最も大きな犠牲者が出ています。 スーも栄光からの没落が目前、まさに「神々の黄昏」。 このすぐ後、フィンのカレリア地方は露っ様に割譲されてしまいます。 スーの富国強兵ぶりは、三十年戦争のトルステンソン将軍の兵法を見ると、強烈。 平民出身だったトルステンソン氏がどんな人だったかと言いますと、 ・軍隊は残酷な程の規律によってのみ、まとまると考えていた ・担架の上から、兵士たちを恐怖支配 ・人気を得ようとは、少しも考えていなかった ・兵士の間には彼への呪詛の声が満ち、陰では「殺してやる」と言う者もあったが、指揮が完璧なので、誰も実行しなかった ・兵士の給料を取りやめ、報酬は敵国の一般市民(主に農民達)から略奪するよう指導、軍費を節約した ・一般市民への虐殺・暴行は、兵士たちの英気を高めると考えた 三十年戦争の頃のスー軍では、民間人虐殺は必要に迫られてというより、一種の「スポーツ」。ウェッジウッドの「ドイツ三十年戦争」等、その表現で書かれた文献がちゃんと存在します。 これと仏兄さんの和平妨害工作とが凄すぎて、神羅君滅びちゃったんです。 デンもこのトルステンソン軍に宣戦布告なしに攻め込まれ、ズタボロに。 北の獅子ことグスタフ・アドルフに仕えたトルステンソンは、後のカール10世(氷上侵攻の…)にも兵法を伝授、代々その猛烈な闘い方はスー国に引き継がれてゆきます。 …こんな中で育ったら、カール12世も歴代のスー王たちも、勿論スー自身も、相当プレッシャーだったんじゃないかな。スー王の殆どが最期は戦死か暗殺だというのも納得。人が人じゃいられなくなっちゃいそう… 逆に言えば、ここまで猛烈だったからこそスーは、僅か100年足らずの打ち上げ花火のような栄光の時代を掴むことが出来たのです。 「華やか」「カッコいい」ばかりで片付けられない、スー国の「勝利の歴史」の裏側。 兄弟争いが最も泥沼化していた暗い時期、つかの間のオーロラの光のような、儚いけど幸せな時間があったなら、と思い、こんなお話になりましたが、あまり誕生日には相応しくない終わり方になってしまった… 北欧5は未来(現代)に、和睦と平和が待っていることが、救いです。 明るい話を書こうとするとシリアスに、シリアスに書こうとすると崩壊してしまうのが、私クオリティ…TT スーさん、お誕生日おめでとう^^ 私の小説を題材に、素敵なイラストを描いて下さった方、嬉しいです! 読んで下さった方の北欧史への興味や次なる創作のきっかけになればと思い書いてますので、そのような利用法であればお気軽にご利用下さい^^
    19,730文字pixiv小説作品
  • 俺だけのあんこ

    スーツを着て眼鏡をかけて、ピシッと決めてるあんこってよくね? そう思って気が付いたらキーボードを打っていました。昔見た某神様の眼鏡あんこの破壊力が時間差でやってきたようです。 たぶん自分のとこの方言が混じってますが、その辺はどうか生暖かい目で見てください。
  • Arvefjende(宿敵)

    Ten dark men

    番外編。 史実は一部を利用しましたが、完全に創作です。 題名は市川崑の映画「黒い十人の女」の英題を「男」に変えただけ。 デンの黎明期の史実を使いました。 1200~1300年代、ヴァイキング時代から抜けきってない、デン国最初の法律さえ出来る前の大昔で、まだほんの子ども。但し、舞台は現代。 第三者目線。 ●ヘタリア1のイケメンことエスト君。 かつてデンに支配され、デン由来を持つ首都名「タリン(デーン人の城の意味。元々はターニ・リン)」を使い、デン由来の青獅子を国章のデザインに使い、北欧に入りたいとアピールしている(北欧理事会への参加を申請している)バルト三国のうちの一つです。 バルト三国には、欧州航路の船乗りだった祖父から聞いた旧ソ連支配時代の話から、個人的に明るいイメージが全くないので、露っ様やその周辺国の心の闇の影響を受けた、純粋で一途だけど病んだ国として描きました。 「バルト三国は街並は美しいが、暗く悲しい国々だ」と祖父は言ってました。住む人々の心から感じ取った印象のようです。 今は大分違うかもしれませんが、それでも露っ様にガクブルで。 文中にある外交官のお嬢さんの初恋エピは番外編「La Novia」から。 ~用いた史実~ 1219年 丁国ヴァルデマー王、愛国を征服 1346年 丁国、愛国を独騎士団に売却 1918年 愛国、首都レヴァルをタリンと改名 ●この時代のデン(デーン人)は現在スー領であるゴッドランド島を征服。 この島では残酷な大量虐殺を行ったということが、石碑や人骨から判明してます。 まだ、この頃のデンはスーやノルとは一緒には住んでません。 スーはロシアやバルト諸国で奴隷や毛皮を売買し、ノルはアイスを捕まえ植民したりしてます。 ●ちびあんは地に足がつかないくらい、ピョンピョンしてるイメージ。 「おめえ可愛いなあ。俺ん家住むっぺよ、なあ。なあ」と。 でも子供だから加減が解らず追い回し、相手が泣いてようが息がつまってようが構わずギューギュー抱きしめ、挙句、村一つ焼き払ってしまったり… ゲルマン爺ちゃんに叱られても「だって俺、あの子と友達になりてえんだもの」って、きょとん。 で、飽きると他に目を移し、そっちでまたピョンピョン… 子ども特有の残酷さを持った、純真無垢な天使のイメージです。 成長につれ、そのつけを払わされて散々な目に遭い、黎明期のアニミズムが鳴りを鎮めてって、現在の成熟した大人の姿になってったのかなと。 スーも残酷さでは引けを取らず、デンから土地を剥ぎまくった挙句、今、スー国では「何でデン国ってあんなに小さいの~?」とのネット検索数、マジで多いそうな。鬼か君らは。 でも北欧諸国は欧州大陸と違い、早めに中立路線で結束し、スレてない感じがします。 ●その時代、デンが遠征、征服し、同居していたエスト君。 ヘタリアの漫画では、デンとギル様がボコったとありましたが、征服方法が特に残忍だったって記述は、私が調べた資料類では、ありません。案外苦戦して勝算五分五分だった所、ダンネブロが天から降ってきてどうこう。 征服後はデンは、エスト国の首都タリン(旧名レヴァル)に要塞都市を作り繁栄させています。 普通に考えて、酷い施政だったら、エスト君は、デンの国章と似せたデザインを現在まで使わないだろうし、まして首都に「デンマーク人の城」と付けないのでは、と思います。 デンは、スーやドイツ諸侯と共にエストに遠征し、デンの独り勝ちでエストを連れ帰りましたが、抜け駆けに怒ったドイツ諸侯シュヴェーリン伯がヴァルデマー王を誘拐し、デンを脅迫。 多額の身代金を請求され財政難に陥ったデンは、1346年、エスト君をギル様に売却。 家族になろうと言われデンに着いてったのに、面倒見きれなくなったと突き放され、その後流浪の人生を送ったことは、エスト君にとって心の傷だったかもしれないと思い、こんな物語に。 エスト君、部員30人を総括する部のキャプテンに、名もない部員の一人だったと解っていても、なお憧れていた後輩みたいな、ちと切ない立場。 デンの後、スーにも「家に来」と、ポー家から攫われたエスト君ですが「古き良きスー統治時代」と言われ、スー時代も中々評判良好。 現在のエスト君の北欧への郷愁は、恐怖の露っ様支配(今も圧力は続いてる)からの逃避では?と個人的には思ってます。ラト君ともギスギスしてそうだし、やはり何かと辛いのかな。 直近の宗主国が酷すぎると、下っ端扱いだったとしても比較的親切だった前宗主国にノスタルジーを感じる、というのは、日本君と湾嬢の関係にも共通するものが。 ●未成年の飲酒を思わせる表現(?)がありますが、古代の欧米では水が悪く疫病が流行っていたため、子どもも水代わりに酒を飲んでいました。 ●よく考えると、病んでない登場人物が、最後に登場する2人以外誰もいな~いw 特にエスト君は、ストックホルム症候群からのストーカー、北欧4人がその予備軍、デンは天性の人(国)蕩らしに。10人には満たないけど、北欧4ヵ国+眉毛君と仏兄さんにエスト、デンは少なくとも7ヵ国征服。 加え、デンはアジアやアフリカの植民地にも手を出しては、金欠になり転売。 鎖国中の日本さん家も、デンは高塀の周りをピョンピョンして覗きたがっては、蘭様に叱られてました。 うち、スーと眉毛君には、デンは「俺と仲良くする約束をした途端、蘭の奴とも口を聞いて!」「お前は俺より髭野郎の味方か!」と、手酷い復讐を喰らっています。 見た目に似合わず、デンは三角関係に巻き込まれては絞め上げられ、弱体化してった国。 デン本人はいつも、何故自分が責められるのか理解出来ず、ただ茫然。 和平を乞い賠償金を払わされ続けです。 ●モノクロ映画「黒い十人の女」は、浮気に罪悪感のない1人の男を、彼に振り回された妻+9人の女が共謀し抹殺する、ブラックコメディ。 「誰にでも優しいということは、誰にも優しくないってこと」「誰か殺してくれないかしら、あの男」と言いつつ、浮気男への執着を絶ち切れない10人の女たち。 殺害計画を立てられても「僕、怨まれるようなこと何もしてないのに」と、渦中の人は大ショック… デンとその周辺諸国の関係にぴったりで。 北欧のラテンと言われ、享楽(ヒュッゲ)主義で浮気率7割、ワンナイトラブは文化、誰のことも特別だとは思わない国民性のデンを、こんな風に書いてしまったのは…  微塵でも反省してたら、そもそも投稿なんてしませんってw 北欧の団結力を書きたかったんですが、斜め上な方向で団結してくれました。 デンはマジョリティ、恋愛対象はあくまで男性ではなく女性、って設定。 大丈夫かな、この設定でこの面子w てか腐向けってこういうの?よく解りません。 ●エスト君はSkypeの生みの親で、ITの切れ者。Hotmailも彼が開発しました。 ただ、実はSkypeの開発者にデン人(ヤヌス・フリス)もいますので、実はデン、デジタルには強いのかも。 ●イケメン君がデンに征服された1219年、我が国日本さんは鎌倉時代。源実朝が公暁に暗殺されて大騒ぎ。 鵜呑み・無断転載NG。
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右あんこ
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