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四目神

よつめがみ

SEECの脱出アドベンチャーノベル第2弾『四ツ目神』の別名。ネタバレと考察を含んでいる。
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概要編集

本記事は『四ツ目神』と『四ツ目神 -再会-』のネタバレ(本編と短編集と特別編含む)を大きく取り上げている。とは言え、四ツ目神と四ツ目神 -再会-は内容がほぼ同じなので、四ツ目神-再会を中心として作成した。

本編で前半は「四ツ目神社」から「墨と筆」まで無料ストーリーで、物語の導入部分に当たる。後半の「形代」からはストーリーが大きく動いていき、核心に迫っていく。なおこれは有料ストーリーで、課金しないと先のストーリーを読めない。旧作の四ツ目神をダウンロードし、四ツ目神 -再会から合言葉を使い、旧作の四ツ目神に入力すれば、旧作から全てプレイできる。

※以下はネタバレです!要注意!!
































































ネタバレ編集

本編あらすじ編集

真依は形代を使って脱出しようとしたが、相良の家で聞いた助けを呼ぶ声に反応して形代を外してしまい、神社から脱出する手段を失ってしまった。真依に残された手段は助けを呼ぶ声の正体を突き止めて解決すること。その正体を解き明かした瞬間、四ツ目神と相良家の過去、さらには自らの出生の秘密まで知ることになり...。


登場キャラクター編集


佐原真依(さはら まい)編集

CV:河野ひより

本作の主人公。3年2組の中学生で誠と二人で暮らしており父子家庭。名前の由来は真実に依り、物事を見極められるようにという意味が込められている。

実は誠の娘ではなく総一と真由子の娘。悠真と共に双子として生まれた。

悠真を忌み子送りした修二と菊を見て総一が、家出した誠に預かってほしいと頼んだまま戻らなかったため、誠が父親だと思って暮らしている。生まれてから15年間母親や祖父母のことを知らずに生きていた。幼い頃に母親がいないことを聞いたことがあるが、悲しい顔をされてしまったことで家族のことについて聞けずにいた。家庭の事情もあり、裕福な生活が出来ずにいたが、父の想う気持ちははっきり伝わっていた。

髪型は三つ編み希望だったが、誠が出来なかったため、あれこれ工夫した結果が今の髪型で、誠に気に入られたことで、特別なものだと真依も気に入っている。

お彼岸の日、誠に連れられて四津村にやって来たが、相良家クロとシロに誘導されるように四ツ目神社に迷いこむ。忌み子になった悠真と、タガタの助けを借りて脱出するための形代を手にしたが、途中で形代を外してしまい、脱出できなくなる。助けを呼ぶ声の正体がいらない子になった魂、四ツ目神で母の真由子だったことを知る。それと同時に相良家で何があったのかや自らの出生の秘密を知ることに。


相良悠真(さがら ゆうま)編集

CV:新川愛実

本作のヒロイン兼相棒。神社に迷いこんだ真依を脱出させるため、真依の手助けをするが、態度や口が悪い。顔に布をつけている。名前の由来は嘘偽りない豊かな人生が続くようにという意味が込められている。

四津村で生まれ、真依と双子で生まれてしまったために、生まれて早々殺されてしまい、忌み子になる。以降は四ツ目神には取り込まれずに魂となり、タガタやクロやシロと過ごすことに。

自分が殺され、真依が生き残ったことで、「相良家は許さないが、生き残った真依が絶対幸せではない」と考えており真依を恨まず、それどころか「両親が双子を守ろうとして死んだのだから真依が四ツ目神社に迷いこんだら助ける」とも考えている。タガタとの双子が自分と同じ立場なので、タガタが双子に対して加害者意識を持っていたときは前述のように言い、一緒に四ツ目神を見守り続けると約束した。この言葉により、タガタの心が救われ、それと同時に悠真に執着した瞬間にもなった。

真依が神社に迷いこんだときには追い返そうとしたり、食べ物を食べないように言ったりしていたが、意地悪ではなく、彼岸の世界に取り込まれないようにするためにそのような行動をとった。真依と双子というのも真依が中途半端な同情をしないようにするために隠していた。


タガタ編集

CV:酒井広大

神社で出会った青年。真依に優しく接してくれる。

数百年前真依と悠真と同じように、双子として生まれた。弟(実際は兄)は忌み子送りで殺され、祟りを恐れた人々により、神として祀られることに。タガタ自身は病気で死ぬことになるが、死と同時に魂を彼岸の庭に縛られ、四ツ目神の守となる。弟が殺されたのは自分のせいだと考えており、数百年間四ツ目神の守として見守ってきたため、忌み子送りで殺されてしまった魂たちが四ツ目神として取り込まれるのを繰り返すのをずっと見てきており、ずっとひとりぼっちだった。しかし悠真が真依に抱いている思いを打ち明け、悠真の言葉に救われたことで悠真に執着するようになる。真依が時戻しで過去を変えようとしたときは体が黒くなり、彼岸の世界を壊そうとしたが、真依に宝剣で刺され、走馬灯を見ながら溶けるようにして消滅した。(15章 タガタ より)


クロ編集

CV:中村温姫

苗字は黒崎。突然シロと共に真依の前に現れた子供。四ツ目神に利用されて真依を四ツ目神社におびき寄せた。

元気が良くいたずらっ子のため、おはぎに石が入っていたり形代が無くなっていたりすると真っ先に疑われる。

目がとても良く、未来に起こる出来事まで見えてしまい、死神のようだと恐れられ、いらない子として殺されてしまった。目の良さからか、真依のお守りの鈴のことに早く気がつき、彼岸の庭をこじ開けるきっかけを作った。

シロとは顔が似ているが、双子でも兄妹でもないが、兄妹のように仲良し。


シロ編集

CV:藤本彩花

突然クロと共に真依の前に現れた子供。四ツ目神に利用されて真依を四ツ目神社におびき寄せた。寂しがり屋でいつもクロと一緒にいる。

元々白内障を子供で患っており、父親から「前世で悪いことをした」「呪われている」と勝手な判断でいらない子として殺されてしまった。その代わり耳がとても良く、真依の心の声や四ツ目神の声を聞くことができる。真依のお守りの鈴の音の違和感にも気がつき、彼岸の庭をこじ開けるきっかけを作った。


佐原誠(さはら まこと)編集

CV:喜多田悠

真依の父親で、東京のアパートで二人暮らししている。小さな工場で自動車整備士として働いている。

相良家の三男として生まれたことで両親から跡取りに付き従うべきという教育を押し付けられ、四津村の人たちからも敬遠されていた。彼の味方は総一と真由子であり、総一を兄として、親として見ていた。真由子も三男の自分に対して平等に接していた。しかし真由子に子供が身籠れずにいたところに両親が石女(子供を身籠るための行動をとってるのに身籠れない女性に対する差別用語)と言ったのを聞き、堪忍袋の緒が切れ、相良家を出ていった。その後は住み込みで日払いの仕事をし、そこで職場の上司に拾われたことで今のアパートに住むことになった。その事を総一に伝えたあと、真依を預かってほしいと総一に頼み込まれる。総一と真由子が迎えに来るのを待っていたが、やってくることはなく、真依を葛藤の中で育てることになった。つまり、実の父親ではない。

それからは慣れない子育てで義務感という名目で奮闘しつつも職場の上司やその妻の協力もありながら子育てしていくうちに、可愛いと思えるようになった。

真依が15歳になったとき、修二が墓参りに来るように言ったとき、自分自身のけじめをつけようとし、絶縁した相良家の元にやって来た。そして四ツ目神社で体験したことから相良家の過去を知った真依に、自分を父として見るか、おじとして見るかを選ばせる。(14章 悠真)


相良修二(さがら しゅうじ)編集

CV:山本兼平

真依のおじで柔らかな物腰でおっとりしている。相良家の現跡取り。

柔らかでおっとりしているような見た目だが、幼少期のトラウマが原因で歪んだ人格になってしまう。

相良家の次男として生まれ、総一に付き従うべきという教育を押し付けられる。かつ総一に何かあったときの予備として育てられた。

幼少期に本殿で両親が忌み子送りしている瞬間を目撃してしまったことで、いらない子にならないように両親の言うことを聞き、いる子として振る舞ってきた。総一と真由子の間に真依と悠真が生まれたときは総一と真由子を牢に閉じ込め、悠真を忌み子送りで殺害し、真由子を畜生腹(子供を2人以上出産した女性に対する差別用語)だと罵った。そして忌み子送りに反対した総一をいらない子扱いした。このようにして相良家の跡取りになった。

両親が亡くなったことを誠に知らせに東京までやって来たが、真依を跡取りにするために誠の元に来たという説もある。


相良総一(さがら そういち)編集

CV:時永ヨウ

真依の本当の父親。真依が生まれた年に亡くなった。厳格な見た目だが根は優しい。

相良家の長男として生まれ、跡取りとして育てられた。三男の誠が「兄であり、親である」と言っているほど人柄が良い。

真由子とお見合いで知り合い、結婚することになる。それからというものの真由子との出来事を手記にしてまとめている。

しかし結婚後真由子に子供が身籠らなかったため、石女と蔑まれ続ける真由子を庇い続けた。その結果、ようやく子供が出来たが、双子だったため、先に生まれた悠真を殺さないといけなくなる。宮司だったので忌み子送りの儀式に参加しなければならなかったが、反対したため殺そうとする菊と修二に牢に入れられてしまう。牢から出た後、真依を誠の元に預け、真由子と共に戻る約束をしたが、真依の居場所を話さなかったためまたしても監禁されてしまい、そのまま誠と真依が幸せになるように祈りながら死亡した。


相良真由子(さがら まゆこ)編集

CV:東城日沙子

真依の母親。真依が生まれた年に亡くなった。旧姓は鈴宮。巫女としての力が強かった。

鈴宮家は両親が流行病で亡くなっており、祖父母が子育てしていた。

総一とお見合いで知り合い、結婚することになる。しかしなかなか子供が身籠れなかったため、村人から石女と言われ続けたが、それでも気丈に振る舞い続けた。妊娠したとき「健やかに伸びやかに生きられるように手を差しのべてあげられる親になりたい」という意味を込めて、お守りを作っていた。また子供が生まれるから親になるのではなく、子供を育てるから親になると考えていた。

そして出産するが、真依と悠真の双子だったので、先に生まれた悠真が忌み子送りで殺されると聞き、猛反対するが修二と菊によって牢に監禁されてしまう。そのあとは相良家を恨みながら、苦しみながら死亡した。それと同時に苦しみや悲しみに支配されていらない子として殺された魂たちが親の愛情を求め、四ツ目神になる。

15年後、ようやく真依が四津村に来たため、クロとシロを利用して真依を四ツ目神社に誘導して出られなくする。本殿に入った真依に鏡を見せられたことで本当の姿を取り戻し、相良家で起きた出来事を真依に話し、お互い泣きながら真依と抱きあい、一粒の涙を真依の手に残し、浄化されていった。


相良菊(さがら きく)編集

CV:葉瀬ふみの

総一と修二と誠の母親。相良家の中ではこの人のいうことが絶対。

長男の総一を跡取りにするために大事に育て上げ、次男の修二を予備扱い、誠をお荷物扱いしていた。これによって修二の性格が歪む根本的な原因を生み出した。忌み子送りの時は菊が殺している。真由子に子供が身籠らなかったときは石女と罵り、双子を出産したときは悠真を忌み子扱いして殺した。更に修二に真由子を監禁させたり、総一に「閉じ込められたくなければ言うことを聞け」と脅したり非人間的な事ばかりを作中で言っていた。四津村の伝統に洗脳されており、本人も全く気づいていない。真依が四ツ目神社に迷いこむ1年前に死亡した。


特別編あらすじ編集

もし悠真が生きていて真依が忌み子だったらどういうことになっていたのかというストーリー。基本的なあらすじは本編と同じだが、謎解きやストーリーの展開は本編と大きく異なる。


エンディング集編集

今回は本編のエンディングは12で、特別編のエンディングは2で、合計14のエンディングで構成されている。そのエンディングは以下の通り。


・本編編集

エンディングタイトルエンディングの内容
END1:ヨモツヘグイ真依はクロとシロにおはぎをあげようとするが、自分のお腹が空いていたことで逆におはぎを差し上げられる。おはぎを食べた真依は視界が真っ白になり、悠真から食べてはダメという約束を破ってしまい、彼岸の世界から完全に出られなくなった。約束を忘れてしまった女の末路。
END2:忘れられた名前真依は神社から出るために形代に名前を書いて口に咥え、神社から出ようとするが、名前を間違えて書いてしまい、しかも間違えたことにすら気づかなかったため、神社に戻ってきてしまった。クロとシロから「ここからはここが帰る場所だよ」と迎えられる。タガタから名前を忘れないように忠告されたことを思いだし、意識を失った。
END3:タダイマ真依は形代に正しい名前を書き、四ツ目神からの悲痛な助けを求める声も無視し、神社から脱出できた。気付くと相良家の門の前に立っており、勝手に神社に一人で行ったことで誠から叱られる。そのことで大事にされていることを実感し、胸がいっぱいになった。翌日墓参りに出かけ、会話の中で此岸と彼岸の言葉の意味を知る。それと同時にタガタが神社から帰るための儀式を此岸帰りと呼ぶことを思いだし、真依が神社で体験した世界が彼岸の世界だと悟った。そして真依は誠に進路の相談をすることにし、誠は真依の母親のことについて帰ったら話すことを決めていた。
END4:イレカワリ真依と悠真は四ツ目神の声が聞こえる本殿の中に入る。すると悠真が四ツ目神に引きずられていたのですかさず悠真の手を取り、助けようとするが、真依は何者かに体を乗っ取られてしまう。そして数日後、何者かに乗っ取られた真依が真依の友達に「おはよう」と声をかけた...。このエンディングは悠真と入れ替わったのか四ツ目神と入れ替わったのかはっきりしておらず、ファンの間もよく考察されている。
END5:お母さん四ツ目神が真依に向かって手を伸ばしてくる。真依は抵抗することが出来ずに四ツ目神に引きずられてしまい、視界が真っ暗になった。しかし真依にはその暗闇が優しいもので安心する声とお母さんの温もりに身を委ねることに。病院に運び込まれた時、真依の意識はなく生命維持装置で繋がることに。医者もなぜ意識が戻らないかか分からない。しかし真依は幸せそうな顔で眠っていた。
END6:四ツ目神真依は四ツ目神に形代を投げ、形代が真依の身代わりになる。身代わりの真依は四ツ目神を抱きしめ、身代わりと四ツ目神は溶けるように消えた。これにより真依は神社から出られたが、神社を出る直前悠真が「じゃあな、俺の分まで幸せになれよ、真依」と言い残した。どういうわけだか真依の目には涙が溢れていた。翌日墓参りに出掛け、エンディング3の時のように此岸と彼岸の言葉と望まれない子供を忌み子送りで殺していて、四ツ目神社が祟りを恐れて建てられた神社ということを知った。それと同時に神社で出会った人たちが忌み子送りで殺された人たちだと気づき、涙が溢れ続けた。
END7:四ツ目の巫女真依は本殿で自分が生まれてきたときの手記を見つける。しかしその手記の中に誠が赤の他人かのような文章が書かれていた。助けに来た修二にそのことを話すと、誠が本当の父親ではないこと、総一が本当の父親だということ。誠が真依を連れ去ったということ。それによって母の真由子が衰弱して亡くなったということ。総一も後を追うように亡くなったということ。誠が相良家を恨んでいたということ。修二は全てを話した。修二は真依に「相良家の子供になってほしい」と言い、誠を父として見れなくなった真依はそれを承諾。こうして相良真依になり、これで良かったのだと思うが、後ろで修二が怪しい笑みを浮かべていた...。
END8:ヒトリダチ悠真と双子だったことを知り、神社を出る際顔の布を外して「じゃあな、悠真の分まで幸せになれよ、真依」と告げられ、顔や目がそっくりだと知る。四ツ目神社まで迎えに来た誠に神社での出来事を伝え、誠は自分は実の父ではないと伝える。そこで真依は自立するために父と娘の関係を捨て、誠を叔父として見る。その後真依は自立のために就職という意見に、誠は進学という意見になった。結果誠に、やりたいことのない中卒の人間に雇う会社がないことや、青春を謳歌してからが一人前だという意見に真依はぐうの音も出ず、高校に進学することになった。
END9:四ツ目神(真)悠真と双子だったことを知り、神社を出る際顔の布を外して「じゃあな、悠真の分まで幸せになれよ、真依」と告げられ、顔や目がそっくりだと知る。四ツ目神社まで迎えに来た誠に神社での出来事を伝え、誠は自分は実の父ではないと伝える。しかし15年間育ててきた誠は、真依にとっては「お父さん」だった。それと同時に誠に対しての金銭面の負担や働き詰めなことなどの申し訳なさを泣きながら吐露し、誠から「もっと親を頼れ」と叱られた。
END10:神隠しタガタにとって悠真が救いだったことを知るが、悠真の過去を変えたい真依を止めるために彼岸の世界を壊そうとし、真依はそれを止めようとするが止めることができず、そのまま彼岸の世界は壊されてしまった。タガタの元には真依、悠真、クロ、シロ、四ツ目神が眠っていた。
END11:時戻しタガタにとって悠真が救いだったことを知るが、悠真の過去を変えたい真依を止めるために彼岸の世界を壊そうとし、宝剣でタガタを殺してしまった。その罪悪感から逃れるために、真依と悠真の写真と時戻しの書を使い、悠真を時戻しで生かそうとする。すると生まれる順番が変わってしまい、真依が先に生まれ、悠真が後に生まれることに。こうして真依は忌み子送りで殺されてしまった。なお特別編はそれから15年後のストーリーを描いている。
END12:四ツ目神(新)タガタにとって悠真が救いだったことを知るが、悠真の過去を変えたい真依を止めるために彼岸の世界を壊そうとし、宝剣でタガタを殺してしまった。そして悠真と両親を助けるため、結婚式の写真と時戻しの書を使い、悠真だけでなく実の両親の総一と真由子も時戻しで救おうとする。そこに居たのは「生きている」悠真だった。ここにきて初めて悠真に触れることができた。実は時戻しした世界では2人が生まれる前に、手鏡に真依が四津村から逃げるように危険を伝える姿が写っていたのだ。こうしてあるべき本来の幸せを手にしたが、これまで誠と過ごしてきた15年間は綺麗さっぱり記憶から抜け落ちていた。

・特別編編集

Another END:シアワセ時戻しの書を手に彼岸の庭に来た悠真だが、真依によって止められる。帰ろうとしない悠真に、真依は「みんなと一緒になろう」と言い出す。さらにタガタに時戻しの書を奪われてしまい、真依とタガタからみんなで幸せになるように囁かれ、意識を失った。
END0:再会へ悠真は元々自分が忌み子だったが、真依が過去に時戻しで悠真との人生を入れ替えていたことに気づいてしまう。時戻しの書を手に彼岸の庭に来た悠真だが、タガタに止められる。そこでタガタが、悠真が忌み子だと既視感があったと言う。タガタは時戻しさせないように悠真を止めようとし、みんなで神社で過ごそうとするが、悠真から「タガタと一緒に四ツ目神を見守り続ける」と言われた約束を思い出し、悠真との約束を信じることに。その直後真依が悠真の元に現れ、時戻しをしようとする悠真を止めようとするが、逆に抑えつけられる。悠真は持っていたお守りと、2本の鈴のうちの1本を真依に渡し、時戻しする。タガタに抑えつけられている真依に悠真は言った。「また会おう、真依。タガタとクロとシロと、ここで待ってるから...」触れることのない小指で真依と悠真は指切りをしながら鏡池がまばゆい光を放った...。

ファンの間での考察・説編集

以下の内容はファンの間で語り継がれている考察・説なので、明らかにはなっていない。


ループしてる説

特別編がリメイク版で配信されたが、そこで明らかになったのは、特別編の前には既に真依が時戻しをして忌み子になっているということ。更にその中で真依は、悠真に時戻しさせようとするタガタに対し、「どうしてまた邪魔するの!」と言っている。これはタガタが真依の邪魔を複数回したと捉えることができる。そのように考えると真依と悠真は、片割れを助けようという思いでいつまでも時戻しを繰り返していることになる。つまり、END11→特別編→END11→特別編→...→本編というように繰り返されるということ。特別編でEND0のエンドがあるのも、本編の前に起こった出来事だからだろう。


タガタの悠真に対しての執着

タガタは本編では悠真を助けるために時戻ししようとする真依を、彼岸の世界を壊そうとしてまで止めようとしたが、特別編ではタガタと一緒に四ツ目神を見守り続けるという約束を果たすために時戻しした悠真を止めず、さらに止めようとする真依を抑えつけていた。この対応の違いについて、タガタは何百年もの間、いつも1人で四ツ目神の守だった。そして弟が死んだのは自分のせいだと思っていた。これに対し真依と悠真はこう話している。

真依お父さんとお母さんは双子を守ろうとして死んだ。悠真が迷いこんだら絶対助ける。それが私の幸せ。不幸かどうかは私が決めるから不幸と決めつけないで。
悠真生き残った方が本当に幸せなのか。生き残って相良家に縛られるのは絶対嫌だ。真依には親がいない。どっちが不幸かと考えたらダメ。そのような哀れみの気持ちは逆に失礼。お父さんとお母さんは双子を守ろうとして死んだ。真依が迷いこんだら絶対助ける。タガタと一緒に四ツ目神を見守り続ける。

悠真の場合は一緒に四ツ目神を見守り続けるだけでなく、加害者意識から解放してくれた存在。しかし真依は一緒に四ツ目神を見守り続ける約束などしておらず、「不幸かどうかは私が決める」と言っており、弟の立場になって話してない。しかも真依の場合は、もしループしなければ四ツ目神に取り込まれていた可能性もあるため、またタガタが1人になってしまう結末になることが想像できる。このようなこともあり、真依と悠真に対しての対応が全く違っていたと考えられる。


真依と悠真は本来、どちらが生きていてどちらが死ぬのか

真依と悠真は赤ちゃんの写真で時戻しを繰り返してる説が生まれているので、本来はどちらが生きてどちらが死ぬかを考えなければならない。

これはとても難しい考察だが、まず特別編で感じたことを2つあげる。


① 悠真が鏡を見ると、忌み子の自分が写っていた。

② 悠真の元に四ツ目神が現れない。

③ 悠真は時戻しする前に、お守りと片方の鈴を真依に渡している。

④ タガタは悠真の約束を思い出した。


鏡は大幣を使って本当の姿を写し出したものなので、忌み子の悠真が鏡に写っているということは、元々は悠真が忌み子だった可能性がある。

鈴のくだりなのだが、もし悠真が忌み子で真依が生きているのが本来の歴史だとすれば、鈴が1つ無いのはなぜなのか?ここに疑問が生じてしまう。さらに真依が忌み子で悠真が生きているのが本来の歴史なら、何も違和感が無くなってしまう。しかし今度はタガタが悠真に抱いた既視感や執着という矛盾が生まれてしまう。この約束は悠真が忌み子でないと成立しないものだ。

これらを総まとめすると、悠真が忌み子で真依が生きているのが本来の世界だと考えられる。


真依だけが四ツ目神を助けられた理由

本編内で真依は四ツ目神と対峙し、鏡を見せることによって四ツ目神を救った。しかし特別編で悠真は四ツ目神を救えなかったどころか対峙することもなかった。これはどういうことなのかの考察だが、そもそも四ツ目神が誘い込んだ目的から話を進めていかなければならない。

真依が四ツ目神社に誘われたのは、助けてほしかったから。悠真が四ツ目神社に誘われたのは、戻ってきてほしかったから。だから四ツ目神は悠真に姿を見せず、真依に姿を見せた。しかも真依は悠真の意思を無視して時戻ししているのに対し、悠真はみんなで四ツ目神を見守る約束を果たすために時戻ししている。

これらをまとめた結果、真依には四ツ目神が現れ救えた一方で、悠真には救えないという考えになる。

さらに真依には真由子の、巫女の力を引き継いでいるため、助けられたのではとも言われている。


TRUE ENDは何なのか

これまでのSEECの脱出アドベンチャーノベルシリーズでは、誰ソ彼ホテル紡ロジックウーユリーフの処方箋にはTRUE ENDがあり、アリスの精神裁判ではエンディングまで一本道で、監獄少年では、エンディングタイトルが「監獄少年」と後日談を含む「かけがえのない友へ」がTRUE ENDになっている。しかし四ツ目神はエンディングタイトルが「四ツ目神」となるものが3つもあり、それ以外にも真依が前を向けるエンディングもあり、さらにはリメイク版の特別編によってこの物語が無限ループという説が生まれてしまい、時戻しを繰り返すのもTRUE ENDなのでは?という声も挙がっている。

TRUE ENDは本編内の全ての真実を知らないと開かれないENDというのが一般的なセオリー。つまりEND1~END9までは時戻しのことやタガタの抱える闇について全く触れていない。したがってこれらはTRUE ENDには該当しないと考える。END10は完全に姿を消してしまう神隠しなので、幸せになっていない。END11はループを繰り返すだけなので、いつまで経ってもストーリーが終わらない。特別編ではENDが2つあるが、悠真は無限ループを止められない。真依だけが無限ループを止められる。その無限ループを終わらせる為の本編なので、END12は無限ループを止められ、本来あるべき家族を手に入れられた。そして四ツ目神の主人公は真依であって、悠真とタガタではないということ。しかもエンディングテーマ「夢の続き」がフルで流れている。結果的にはEND12が最もTRUE ENDと言えるエンディングと考えられるだろう。


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