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殺人鬼家族

さつじんきかぞく

雪狸・ぱるにわ両氏によるオリジナル漫画。赤川家という架空のキャラクター群を題材に、それぞれの手法で描かれるギャグあり、シリアスありのオムニバスストーリー。2016年12月末に一迅社より単行本が発売されている。
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概要編集

赤川家は7人家族。

ニートな長男・翔。男勝りな長女・咲子。仲良しの双子・ゆうほ(♀)とゆうま(♂)。温厚な父・誠二。おおらかな母・美咲。そして老人ボケが進行している祖父・紅之助。一見どこにでもいる普通の家族だが、他とは決定的に違う点がある。

それは、家族全員「殺人鬼」。


登場人物編集

赤川家の住人編集

赤川翔(あかがわ しょう)

赤川家の長男。普段は家でゴロゴロしたり、公園のベンチで深夜まで寝たりしているニート。その実態は、殺人鬼兼臓器調達屋。知り合いの闇医者からの依頼を受けて、生きた人間を切り刻んでいく……

しかし、当然ながらこれは裏稼業であり定職ではないので、やはりニートである。

最近、ヤンデレ美女に付きまとわれて困惑した日々を送っている。


赤川咲子(あかがわ さきこ)

赤川家の長女。高校3年生。眼鏡をかけた黒髪ロングの美少女だが、家族以外の人間をモノとしか思えない、モノを「壊す」ことに対して罪悪感がない、自室には指、目、手足、内臓など、殺した人間のパーツが大量に保管されているというぶっ飛んだ感性の持ち主。当然、学校にそれを受け入れてくれる級友などいるわけもなく、小・中学校時代は孤立。高校生になった頃には完全に隠すようになっていた。しかし、そんな彼女にもはじめて「友達」と呼べる存在ができて……


赤川ゆうほ・赤川ゆうま

赤川家の次女・次男であり、双子。前髪の分け目や学生服ぐらいでしか見分けがつかないほどそっくり。前髪で右目が隠れているのがゆうほで、左目が隠れているのがゆうま。仲良しでいつも一緒に行動しているが、その倫理観は完全に狂っており、小動物や虫を見つけてはグチャグチャにして殺すなど当たり前。最近では、飼い犬が死んだという理由で、同じ学校に通うとある学生を「犬」に任命して遊んでいる。


赤川誠二(あかがわ せいじ)

翔たちの父親。赤川家の大黒柱で警察官。普段は地味な眼鏡をかけた冴えないおじさんだが、「悪人は死ななければならない」という信念に基づいて、妻と共に夜の街を徘徊し、悪人の心臓を奪い去っていく現役の殺人鬼。夜の活動をする時は眼鏡を外し、ロングマフラーに真っ黒なロングコートといったキザな格好に変身する。夫婦仲はとても良く、本人曰く「ラブラブ★フィーバー」。咲子にウザがられているのが目下の悩み。


赤川美咲(あかがわ みさき)

翔たちの母親であり、誠二の妻。旧姓:花田。家族が日頃行っている殺戮行為を「わんぱく」の一言で片づける大らかな人。誠二が悪人を殺しに行く際は必ず同行し、死体処理や現場の清掃などの後始末をする。その時の格好は、夫に合わせているのか、全身黒ずくめにサングラス。

小学生の頃に同級生を殺害し、精神病院に入院させられた過去を持つ。


赤川紅之助(あかがわ こうのすけ)

翔たちの祖父であり、誠二の父。歳のせいかボケが進行しており、よく家族にご飯や風呂を催促したり、亡き妻を捜したりしている。第二次大戦時は日本刀で多くの敵兵を斬り殺していた。


赤川しず江(あかがわ しずえ)

誠二の母であり、紅之助の妻。故人。第二次大戦時に失明したが、それを全く意に介さないような明るくユーモアのある人物だった。誠二が10代の頃には既に他界しており、本人の遺言通り、仏壇には「笑顔でピースサインをしている写真」が遺影として飾られている。


赤川家を取り巻く人々編集

斎藤もみじ(さいとう もみじ)

翔の彼女(本人談)。翔と初対面して間もなく愛の告白、しかしそれは交際ではなく「殺し愛」の申し出だったという、絵に描いたようなヤンデレ美女。しかも「自分が人を殺しているのを翔に目撃された」中での告白なので相当病んでおられる。それ以来、毎日のように手作り弁当を持ってきたり(味覚音痴のため出来は壊滅的)、知らぬ間に住所を調べ上げて翔の自室のベッドの下に潜んでいたり(何故か翔の兄弟全員周知済み)、翔に対してストーキングの限りを尽くしている。本人不在の日は代理のストーカーを寄越すなど実に徹底的。常に包丁を持ち歩いている。


白崎ユキ(しろさき ゆき)

咲子のクラスメイトであり、咲子の唯一にして初めての友人。家族を顧みず蝶の標本に没頭していた亡き父の影響で、「標本にされたい」という奇妙な願望を持っている。咲子が「パーツ」を採取しているところを偶然目撃したことから交友関係が始まり、咲子も「コレクションにしたい」という意味以外で初めて人に興味を持ち、親しく接するするようになった。ちなみにユキの自室は猫キャラグッズで埋め尽くされており、コレクターの血は確実に受け継がれていると言える。


ちひろ

咲子のクラスメイト。初恋が怪盗ルパンという乙女チックな娘。夜の怪盗ハート泥棒(誠二のこと)に出会ってからは、彼と結婚することを目標にしている。13歳上の兄がいる。


たけふみ

ゆうほ・ゆうまと同じ中学校に通う男子学生。同学年かどうかは不明。首に大きな傷痕がある。「赤川家の犬」に任命されてから双子に色々と振り回されているが、(今のところ)実害はないので、本人は遊びの一環として容認している。趣味は料理。


青井卓斗(あおい たくと)

「人を斬ることがコミュニケーション」という歪んだ感性を持つ少年。普通の会話もできなくはないが、前述の手段が一番上手くできるとのこと。ある日、いつものように斬り殺しているところを咲子に目撃されてしまい、逃げるどころか逆に興味を持たれるようになって……

もみじにストーカーの代理を頼まれ、翔を何度かつけ回したことがある。


関連タグ編集

近親相姦家族・カズの家:こちらも反社会的な異常者の日常

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