概要
作物の生産量が低下した土地を数年〜10年程度休耕させた後、火を放つことで生い茂る雑草や害虫を追い払い、残った灰は堆肥として利用する農法。
しっかりとサイクルを守れば一定の範囲内で休耕と農業を入れ替えていくことで循環型の農業が可能であるが、広大な農地を長期間遊ばせておく必要から面積効率が悪く、大人口を支えることはできない。
一方、環境破壊などの社会問題として批判の俎上に挙がるものは、経済発展・人口の増加とともに開拓のために山野を焼き払う不可逆的なもので、後述の比喩的用法に繋がっている。
比喩
需要を吸い上げるだけ吸い上げて枯れ果てたらさっさと撤退するような商業形態を指して「焼畑商法」と揶揄することがある。
特に槍玉に挙げられるのが大手ショッピングモールの経営形態である。地方自治体にメリットばかりをアピールして広大な農地を買い上げて展開、ブランド力で小規模商店の需要と人材をもぎ取り地元商店街を壊滅に追い込むが、目新しさがなくなって売上が減ったり、競合する店舗が出来上がったりするとあっさり撤退し、農地も商店街もショッピングモールもなくなった不毛の地が残されることになる。
ネットではリバイバル、集中砲火、マッチポンプ、炎上商法が焼き畑に例えられることがよくある。