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異世界居酒屋「げん」

いせかいいざかやげん

蝉川夏哉によるライトノベル作品『異世界居酒屋「のぶ」』のスピンオフ作品である。
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概要編集

オンライン小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載しているWEB小説『異世界居酒屋「のぶ」』を原作としたスピンオフ漫画。原作者は蝉川夏哉、作画を碓井ツカサが担当している。


『のぶ』とは世界観を共有しており地理的、時間的にも近いため『のぶ』の一部の登場人物も登場する。超常的な現象で現代日本の居酒屋・「げん」が異世界に通じた点は『のぶ』と共通しているが、物語の舞台は遠く離れた「東王国(オイリア)」の首都・パリシィアとなっている。


「この漫画がすごいWEB」にて連載中。2018年3月より連載を開始し、2024年8月現在、第73話までが掲載されている。

LINEコミックのレーベルよりコミックが発売されており(既刊11巻)、本作を原作としたノベライズも刊行中(単行本/文庫 既刊1巻)。


あらすじ編集

関東某所で店を開いていた居酒屋「げん」は、ある日突然、店の出入り口が異世界と繋がってしまった。一時は店を閉めようとしていた店主の葦村草平だったが、娘のひなたと、その恋人である榊原正太郎と共に、異世界で店を続けることを決める。異世界の人々は美食家が多いが、ハンバーグや肉じゃが、カレーうどんなど、初めて味わう料理に魅了されていく。酒と料理が縁を繋ぎ、集まる人々の物語を紡いでいく、異世界グルメファンタジー!

(※異世界居酒屋「げん」 (宝島社文庫) より引用)


登場人物編集

居酒屋「げん」編集

  • 葦村 草平(よしむら そうへい)

居酒屋「げん」の店主でありひなたと奈々海の父。寡黙な中年男性。

  • 葦村 ひなた(よしむら ひなた)

葦村家の長女。正太郎の婚約者。向こう見ずなところがあり皿を頻繁に割ったりとそそっかしくもある。

パン焼きの腕は勅任パン検査官も唸るほど。

  • 榊原 正太郎(さかきばら しょうたろう)

ひなたの婚約者。

ひなたの勧めで「げん」を買い取ろうとしていた。

様々な店でのバイト経験に加え世界各地のレシピを研究していることから広い知識を持つ。

  • 葦村 奈々海(よしむら ななみ)

第6話から登場。葦村家の次女。好奇心が強い質。

「げん」に起こった異変を察知し、隠しきれない喜悦を滲ませる。

  • 大黒 月子(おおぐろ つきこ)

草平の妻であり、ひなたと奈々海の母。

草平とは別居中で仕事のため地球側で海外を飛び回っている。

  • リュカ

第13話から登場。緩いウェーブのかかった銀髪美少年。

就労希望で「げん」に訪れた。身なりこそ汚かったが所作は整っていることから、仔細ありと見て取った草平は採用。

以来皿洗いや接客、調理補助として働いている。

  • 怪しい質屋

第16話等に登場。地球側の「げん」がある商店街に店を構える質屋の店主。

内装は洋風で店主の腰には狐のような尻尾が見える。

異世界側の金銭を換金しようとした奈々海の試みは尽くが失敗。結局この店に持ち込むしかないようである。


来客編集

1巻編集

  • ジャン

第1話から登場。

いずこかの貴族の6男坊だが、教会で侍祭の職に就いている。

カミーユとは幼馴染。

  • ジャンの上役

役職不明の禿頭の男性。ジャン同様1話から登場しているがメインの回は皆無。第5話でも再登場している。

  • アナトール・エレボス

長髪を後ろで束ねた青年。法律を修めており、家庭教師を生業にしている。

女性遍歴の特異性から通称「寝取られ男」として王都内である程度の知名度がある。

  • カミーユ・ヴェルダン

美々しい衣装を着た男装少女。

虚弱な兄に替わり騎士として奉職しているため、気を張り言動が大仰なものになっている。

モンブランを始め甘いものを好む傾向があり、バケツヘルムプリンといった気宇壮大な構想を抱くことも。

  • アン・ド・クルスタン

第4話から登場。ピンク色の髪をハーフアップに纏めた謎の幼女。

王室内膳司前筆頭典膳ピエール・ド・クルスタンの孫であり、リュカとは異母兄妹の関係にある。

  • ラ・ヴィヨン卿

食道楽、美食家で有名な貴族。爵位、役職などは不明。

食への信念が逸るあまり口うるさく、気難しいと周囲には認知されている。

『異世界居酒屋「のぶ」』に登場する「のぶ」にも来店したことがあるようで、帝国を馬鈴薯の国と呼び、食文化で敗北を喫することを強く危惧している。

カレーうどんに激ハマり。


2巻編集

  • クロヴィス・ド・フロマン

勅任パン検査官の中年男性。香りだけでパン職人の腕前を嗅ぎ分ける。

ひなたの焼いたパンの臭いに誘われ「げん」を訪れる。

食通のラ・ヴィヨン卿とも親交がある。

  • クリストフ・ヴェルダン

カミーユの兄。体が虚弱であり、騎士の家であるヴェルダン家の当主として不適格と見做されていたが法律を修め学問で身を立てることに成功する。

  • セレスティーヌ・ド・オイリア

元王ユーグの姉。『異世界居酒屋「のぶ」』本編で帝国に嫁いだため、『げん』本編中では東王国には不在。

回想シーンを中心に登場する。

  • きつね様

3話から後ろ姿が登場しているが本格的な登場は第11話から。

殿上人のような華美な装束を纏った黒髪の少女。

念願のお子様ランチを食べるため「げん」を訪れる。



3巻編集

  • スージー、ミリアム

第14話から登場。二人組の小間物商。恰幅の良い巻き毛の女性がスージーで背の高い方がミリアム。

女二人組の商人という物珍しさもさることながら、目ざとく商機を掴むこともあってそこそこ上手く行っているようである。

  • ガスパール

第15話に登場。大柄な筋骨たくましい男性で塔伯という職にある。

幼少期に父と旅先で食べた「豆のスープ」を求めて店を訪れた。

ヤン、トビー、カンタンの衛兵三人が所属する聯隊の長でもある。

4巻編集

  • セドリック

第19話から登場。庶民を装って来店した気取った男。

王宮内部にも伝手を持つ貴族を自称し、草平に誘いをかける。

その正体は内膳司前筆頭典膳ピエール・ド・クルスタンの息子であり、リュックとアンの父親である。

リュックに対し鬱屈した思いを抱えていた。

  • ピエール

第20話から登場。呑み仲間のエリクを伴い飲み歩くご隠居の男性。

酒の知識は豊富で好奇心も強く、「げん」で日本酒と刺し身の組み合わせに辿り着く。

内膳司前筆頭典膳ピエール・ド・クルスタンその人。

  • エリク

第20話から登場。刺繍ギルドのギルドマスター。

ピエールと同伴時は彼の奢りで飲んでいるらしい。

  • ヤン、トビー、カンタン

第21話から登場。年若い衛兵の3人組。

髪を後ろで縛ったのがヤン、小太りがヤンで長身の男がカンタン。

「げん」の唐揚げと酒の組み合わせについて激論を交わすが、カミーユの持論により終止符が打たれる。


5巻編集

  • ガブリエル

第26話から登場。王都の大学に通う黒髪蓬髪の男性。

実家は貴族であるが富裕というわけでもなく貧乏学生をしている。里心からか、気力が尽きかけていた。

マチュー、バンジャンマンとは同門の仲間である。

  • マチュー・ド・ラ・クロワ

第27話から登場。ガブリエルの悪友で軽薄な色男。

身なりは整い、金離れが良さそうな外観に反しガブリエルの金で飲んでいる。

密造酒から輸入物の高級品まで知らない酒はないと豪語する。

  • アデレード・ド・オイリア

第28話から登場。現王・ユーグの叔母に当たる、「繭糸の君」と呼ばれる東王国の王女。

薄い色の金髪、口元の黒子が特徴。

隠居の身分を活用し、時には隠し通路、ある時には協力者を仕立てて王宮を抜け出し、食べ歩きに情熱を燃やす。

  • マリー・ド・バイイ

第28話から登場。アデレードに侍る侍女頭。

額を顕にし、横分けにした黒髪の長髪が特徴。メガネを掛けている。

有能であるが、それ故抜けた穴は余人を以ては代えがたい。

  • 謎の老人

第29話に登場。

『のぶ』に登場した詩人・クローヴィンケルであるが、美味いものに出会えば歌を歌うという行動から、「げん」の若い者には妖怪の一種と認識されている。


6巻編集

  • ユーグ・ド・オイリア

第35話から登場。肩口まで金髪を伸ばした美少年。幼王と称される東王国の元首。

カミーユを伴いお忍びで「げん」を訪れるが、折り悪く定休日であった。

  • ラ・クトンソン

第35話から登場。奇譚拾遺使副長官の地位にある。


7巻編集

  • バンジャンマン

ガブリエル、マチューの同門の貧乏学生。マッシュルームカットの小柄な青年。

学生をする傍ら師匠と共同であるが、劇作家の顔も持つ。

「げん」で豆腐とがんもどき発祥の経緯を聞き、インスピレーションを得る。

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