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白痴

はくち

重度の知的障害の呼び方。もしくはドストエフスキーの著書。または黒澤明の映画。
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⇒「知的障害


白痴 (ドストエフスキー)編集

フョードル・ドストエフスキーの長編小説の代表作。1868年に雑誌『ロシア報知』で連載された。


白痴と呼ばれる主人公・ムイシュキン公爵と二人の女性をめぐる物語を中心として、ロシアの上流社会における群像劇。


題名の『白痴』には2つの意味がある。主人公ムイシュキン公爵が文字通り知能が著しく劣っているというもの(現代ではこの意味での「白痴」は差別的意味に捉えられることもある)と、「世間知らずのおばかさん」という意味である。

主な登場人物編集

レフ・ニコラエヴィチ・ムイシュキン (ムイシュキン公爵)

主人公。ムイシュキン家の末裔。ブロンドで真っ白な顎ひげをはやしている。てんかん療養のため4年あまりをスイスで過ごし、同家のリザヴェータ夫人を頼ってペテルブルクへ戻ってくる。


ナスターシヤ・フィリッポヴナ・バラシコーワ (ナスターシャ)

悲劇のヒロイン。美貌の女(ひと)。借金まみれだった退役士官の父が領土焼失し、孤児になったところをトーツキイに拾われ愛人となる。時に威圧的、時に自虐的な2面性を持つ。

白痴 (1951年の映画)編集

監督は黒澤明。原作は19世紀のロシアを舞台としたドストエフスキーの小説 『白痴』。


あらすじ編集

純真無垢な美しい亀田青年、彼を愛するふたりの女・綾子と妙子、そして妙子を野獣のように愛する無骨な男赤間。4人の間には、神々しいまでの愛と激しい憎悪が燃えあがる。


キャスト編集

カッコ内は原作に相当する登場人物。


那須妙子(ナスターシャ):原節子

亀田欽司(ムイシュキン公爵) : 森雅之

赤間伝吉(ロゴージン):三船敏郎

大野綾子 (アグラーヤ): 久我美子

大野(エパンチン将軍):志村喬


白痴 (坂口安吾)編集

坂口安吾の短編小説。1946年(昭和21年)6月1日、雑誌『新潮』6月号(第43巻第6号)の「小説」欄に掲載された。


あらすじ編集

戦中、主人公の伊沢はアパートに暮らしていた。隣人には白痴の夫婦がいた。空襲でアパートが焼かれどう生きていくかと言う作品。

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