はじめに
本記事において、神喰いの扱いは大きく分けて2つの意味を持つ。
1つ目は、【神喰い】という悪魔の一種としての広義的な意味である。
2つ目は、1人のキャラクターとしての個人を指す意味である。
よって、本記事では、神喰いの扱いは2つに分けて取り扱うことを留意して欲しい。
概要
三つの禁書に登場する悪魔の一種である。
作中では多数のモブキャラとして登場し、主人公達の行く手を阻む。
プロフィール
種族 | 悪魔 |
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所属 | 不明 |
容姿
黒いロングヘアーに赤い瞳を持ち、背中に2対の爪が生えた蝙蝠のような黒い翼を持つ。
また、腰辺りから出ている2本の赤い帯状のものは実は尻尾であり、自由自在に操ることができ、戦闘時には尻尾も使用してくる。一見すると、長くて平べったい為、リボンか何かの装飾品の様にも見える。
服装は白のワンピースに同じく白のコルセットを巻いている。尻尾は腰部分に穴を開けて出している。
悪魔の階級
神喰いというキャラクターと作中で初めて戦闘した際に、キャラクター名の前に【軍曹】などの軍隊階級が表示されている。これは、そのまま悪魔の階級を軍隊階級に当てはめたものであり、上の階級ほど、強い個体である事の証である。
これは三つの禁書の世界の悪魔の制度が関係しており、多数の人間を討ち取るなどの成果を挙げれば昇格する。それと同時に能力も上がる為、強化の意味も含まれており、悪魔にとって階級とは命の次に重要なものである。逆に敗北などをすれば降格し、能力も下がる為、非常に厳しいものになっている。
確認されている階級
作中で登場、確認された神喰いの階級は表にすると以下の通りである。
階級 |
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大将 |
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大佐 |
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軍曹 |
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上等魔兵 |
一等魔兵 |
二等魔兵 |
圏外 |
上記の中で唯一、セリフのみで確認されているのは【大将】のみである。大将クラスの神喰いは魔人に匹敵する程の力を持ち、相性次第では【最上位魔人】ですら倒せるようだが、詳細は不明である。
一方で、階級の一番下は二等魔兵までであり、それより下は圏外とされ、無階級悪魔になってしまう。前述の通り、悪魔にとって階級とは、命の次に重要なものである為、仮に無階級悪魔になってしまえば、悪魔の恥さらしというレッテルを貼られ、蔑まされる存在に成り果てる。
悪魔の契約
悪魔は契約する事で、自身の能力を上げる事ができる。しかし、悪魔にとってもハイリスク・ハイリターンな為、なかなか無い事である。また、契約する相手によっても内容が違う為、契約する際は十分に注意する必要がある。
契約の手順は共通しており、悪魔が承認した上で相手の血をわずかでも体内に取り入れれば契約が成立する。
人間との契約
人間は己の魂を対価にすれば、悪魔が許容する範囲であればどんな願いも叶えられる。一方でその願いを聞き入れるかどうかは悪魔側の判断に委ねられる。
契約が成立した場合、悪魔は人間の魂を支配する事ができる。また、大きな成果として認められる為か、階級も大きく上がる為、一発逆転を狙う手段として用いられる場合がある。
魔人との契約
悪魔が魔人と契約した場合、契約した魔人に永遠に従うことが約束され、魔人の使徒となる。
主人となった魔人の命令は絶対であり、命令が下されれば悪魔の意思に関係なく実行される。
代わりに悪魔は契約を結んだ魔人の実力によっては能力が上がる場合がある。どの能力が上がるかは主人である魔人に依存しており、身体能力の高い魔人であれば肉体が、魔法能力の強い魔人であれば魔力がという風に、契約する相手によって様々である。
しかし、魔人側が悪魔を使徒にする事は滅多になく、理由としては単純に魔人からみれば戦闘能力で劣るからである。
また、悪魔側も魔人と契約する事には強い抵抗があり、その理由は好戦的な性格の多い魔人の使徒になっても、悪魔の実力では生き残るのは難しいという魔人側との理由と重なるからだ。
仮に使徒になるとしても、特殊な能力を持っているか、或いは大将クラスの最上位階級の実力者くらいな為、魔人と契約が成立する事は滅多にない。
神喰いちゃん(ネタバレ注意喚起)
ここから先は、作中で神喰いちゃんと呼称される1人のキャラクターとしての紹介になる。
作中の重大なネタバレも含まれるので、閲覧には十分注意されたし。
プロフィール
\暴力反対!!/
神喰いの一個体であり、本名は不明。作中では何かと不幸な目に遭う。
種族 | 悪魔 |
---|---|
階級 | 上等魔兵(初登場時) |
所属 | 不明 |
性別 | 女性 |
年齢 | 不明 |
容姿
他の神喰いと同様の見た目をしている為、省略させていただく。
人物像
性格は実力の低さからか、ややネガティブな発言が目立つものの、言葉の端々からは柔らかな印象が窺がえる。というのも、本来の彼女は明るく温厚な性格をしており、悪魔とは思えない位いい子という評価をもらう程である。
また、実力自体は低いものの、七転八起の精神が強く、逆境を乗り越えて再起しようとする精神的な強さを見せる。
能力
能力は特にこれと言って特筆すべき点が無く、強いて言うのであれば、戦闘能力が低い事である。
そもそも彼女が人間界に来た理由も、手柄を挙げ、階級を上げて今まで馬鹿にしてきた連中を見返したいという事であったが、後述の悲劇でそれも呆気なく砕け散る。
作中での経緯
彼女が初登場するのは三つの禁書《書》の序盤である人間界のガミル帝国で登場。とある魔人からの依頼を受けてガミル帝国襲撃に参加し、手柄を挙げて昇格しようとする目的があった。しかし、その襲撃には彼女より上位の悪魔が多く参戦し、彼女が現地に着いた頃には他の悪魔に手柄を根こそぎ持って行かれていたという別の意味でも悲劇が起きていた。更に彼女の受難はここで終わることは無く、むしろ全ての始まりですらある。
悲劇?のヒロイン
全ては三つの禁書《書》の主人公である魔人 ラフィスが大きく関わっており、ラフィスの手によって散々な目に遭う。初登場時には、同じくガミル帝国に来ていたラフィスとルトラと鉢合わせ、手柄の為に勝負を挑むも清々しいまでにボロ負けしてしまう。
更に、その後もなんの因果か2回もラフィス一行と鉢合わせ、その度に敗北を重ね、見事に無階級悪魔に落ちてしまった。特に3回目に出会った時の彼女の階級は一番下の二等魔兵であった為、普通の人間相手でも負けてしまう位に弱体化してしまっていた。その為、何とか戦闘を回避しようと試みるも、問答無用でラフィスにボコボコにされてしまう。
更に落ちるところまで落ちた彼女に追い打ちをかけるように、主人公の魔の手が伸びてしまう。あろう事か、彼女がラフィスの事を人間と勘違いしてるのを良い事に、悪魔の契約を交わしてしまう。
前述の通り、悪魔はリスクの大きさから、魔人との契約は交わしたがらない。が、ほとんど詐欺のような形で契約を交わしてしまい、結果として彼女はラフィスの使徒となった。
このあまりの惨状にラフィスを除く一行は、状況打破の為とはいえ、彼女にひたすら同情の念を抱くほどであった。
その後の神喰いちゃん
ラフィスの使徒となった彼女は、ラフィスの命令により時間稼ぎの為の囮として天獣相手にヤケクソ気味に勝負を挑む。その後、使徒となった事で使えるようになったラフィスからの転移魔法で無事に戦場から離脱し、以降はラフィスの自宅で待機していた。よって、本編終了後のオマケまで彼女の登場シーンは無しである。
オマケでは、彼女に話しかけると会話イベントが発生し、人間界に来た理由などが聞ける。
ここで注目すべきは、ラフィスが目的を済ませて自宅に帰るまでの間に、ラフィスの自宅にある魔導書を100冊以上読んでいたことである。この事が、読書家であるラフィスの目に留まり、家の中にある本は好きなだけ読んで良いという許可を得られた。
なお、某女神と同様にラフィスのセクハラの対象になっている模様。