「俺はジリアン・ナッター…とある英雄の息子だよ。」
概要
英雄の息子とは、一次創作ホラーゲーム化企画『夢界奇譚』の主人公、ジルの呼称。
過去
彼の正体は、過去には世界を統治していた事すらあった英雄の一族の直系であり息子である。
ジルはとある貴族家で生まれた。
ジルの父は戦後、更地になった国に鉄工所を立ち上げ、国のために命を捧げて貢献した人だと言う。
そして、彼は父親に「もし自分が死んだら、自身の保険金でジルにはいい大学に行き、自分の夢を叶えて、自由に暮らして欲しい。」と言われ、その直後父親を交通事故で亡くしてしまう。
しかしなけなしの保険金でさえ全て親戚に奪われてしまい、次第に周囲は勿論、親戚からも苛みの目を向けてられ落ちぶれた社長令息扱いをされるようになる。
そして、その際にずっと彼の傍に付き添い励ましてくれていたのがジーナ・フリッツと言う少女(少年)であり、過去に彼の父親の保険金を奪った一族の末裔がユージン・クリューガーと言う少年だった。
その後数年の時を経てジルとジーナは恋人になり交際を始めるが、とある目的の為にユージンの発明したとある装置の実験に付き合ったせいで、彼の人生は大きく変わってしまう。
その実験の際、ユージンの作った夢界にジルは転送されるのだが、ユージンの作った装置は元々は『A地点という場所でCと言う人の量子を完全にコピーし、任意の場所(B地点)にCのDNAのデータを転送する事で、科学的に瞬間的な転送が可能になる』と言うものであった。
しかしそれはあくまで建前であり、実際は『A地点にいるCとB地点にいるCの2人のCが存在してしまう』と言う恐ろしい装置だった。
ユージンの実験の手伝いを承諾してしまったせいでジルは夢界に一人で転送されてしまい、電波塔の電波を受けることで段々と精神が崩壊していき、今のジルになってしまった…と言う事らしい。
そして、主人公は転送されずにその場にいたジルと言うことになる。
余談
ジルは無表情で無口な場面が多いため誤解されやすいが、元より彼は優しく誰よりも他人想いな性格だという。
その為か、あれだけ始終迷惑を被ってきたユージンに対しても、なんと終盤では彼を『許す』ことができる。
まぁその後往復ビンタはお見舞したらしいが…
(更に余談だが、ユージンが成長しないのはジルの優しさが原因なのでは?という声もあったりなかったり……)
その後の活躍
ちなみにマルチエンディングでは選択によってはユージンを殺す事が出来るが、トゥルーエンドではユージンを許し、他の夢魔達を350mlと解放する事が出来る。
トゥルーエンド後はユージンを許しこれからも親友としてそばで支えていくことを決意する。
その後自分のやりたいことを見つけたジルは自我を取り戻し、正直で優しい性格へと変化していった。
そして後に地位を築き、過去に子供殺しに加担した金持ちや著名人達を逮捕し困窮者を支援し、民衆からは親しまれるようになったという。