概要![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
2024年4月7日から放送されているテレビアニメ「響け!ユーフォニアム3」(以下、主に「ユーフォ」と表記)の12話以降、ストーリー展開やキャラクターの行動等に一部視聴者の不満が噴出、炎上騒動(SNS等での意見対立、疑問提起等)に発展した。
何が起きたのか![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
3期で描かれた3年生編では、オーディションが大会毎に行われる方針となった。オーディションは計3回行われ、その度にソリストも選ぶことになるのだが、2回目の関西大会のオーディションで主人公の黄前久美子は黒江真由にソリを奪われてしまう。そこから部を真っ二つにした対立が発生するのだが、久美子の努力によって紆余曲折を経ながらも部のわだかまりを解決し、3回目の全国大会のオーディションでソリの座を取り戻した。これが原作で描かれたストーリーである。
ところが、アニメ3期では2回目のオーディションまでは原作通りの展開になっていたが、それ以降からストーリーが大きく変化。そして3回目のオーディションが描かれた3期12話は、ほぼアニメオリジナルの話となり、
原作では久美子に敗れた真由がソリに選ばれる
という、話の根幹を覆す程の原作改変が行われた。
不評の背景![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
真由は3年生編における久美子のライバルとして描かれていたが、アニメでは原作以上にしつこい言動にヘイトを溜めるような演出が続き、(原作通りとはいえ)2回目のオーディションで一度ソリを奪われることに不満を述べる声も少なくなかった。
そして11話では、悩む久美子に真由が「オーディション辞退しようか?」と原作に無い言動を取ったうえ、12話でソリを奪うという展開にSNSは炎上。かねてから真由の言動に不満を抱いていた人々を爆発させる結果に至ってしまう。
一方で原作を知らない、または原作の結果に納得していなかったファンは放送直後に「神回」と絶賛する意見もみられ、賛否両論状態となっている。
原作改変に対する悪感情![編集](https://s.pximg.net/source/dic/images/icon_edit_partial.svg?20120424)
2024年は、セクシー田中さん原作改変事変が発生し、原作改変に対するネガティヴな感情が溜まりやすい環境だった。12話の放送直前にも実写ドラマ「ブラックジャック」が原作改変(ドクター・キリコ女性化)で炎上を起こしており、そんな最中で起きた原作改変だっただけにこれらをやり玉に挙げた批判も少なくなかった。
ただ、今回のユーフォにおける改変は事前に原作者である武田綾乃に許可を得ていたことが脚本の花田十輝のXで明らかにされており、上記の2つとは決定的に異なっている。そのため、これらの問題と関連付けるような批判は間違ったものであると言える。
しかし制作側と一部視聴者特に原作の結末に納得している読者との解釈が剥離している面も否めず、少なくとも例え原作者から許可を得ていても物語の改変は許されるとは限らないという特殊なケースとも考えられる。