概要
『魔神器』はB.C.12000に存在した魔法王国ジールで三賢者によって建造された装置。星の奥底に眠るエネルギーを吸い上げ、それによりジールは栄華を極めていた。
機能
上述通り星の奥底に眠るエネルギーを吸い上げ、ジールの人々はそれにより『魔法』の力を得ていた。彼らはそれをもたらすモノを『神』と崇め崇拝、後に建造された海底神殿に魔神器を降ろすことによってより強大なエネルギーを吸い上げ、ジールの民は永遠の命を手に入れる正に夢のような装置であった。
恐るべき真実
魔神器で吸い上げていたエネルギーの源は原始時代に宇宙から飛来した寄生生命体ラヴォスのエネルギーであった。ラヴォスのエネルギーは膨大で、ジール王国の浮遊大陸も魔法の力もその恩恵であった。
しかし、ラヴォスは少しずつ星を喰らって成長をしており、魔神器を海底神殿に降ろしてエネルギーを吸い上げようとすれば、ラヴォスを目覚めさせてしまう恐れがあった。三賢者は魔神器の使用中止を進言したが、ラヴォスのエネルギーに心を喰われた女王ジールはそれを聞き入れようとしなかった。
結果、魔神器を海底神殿で起動させてラヴォスエネルギーを吸い上げたことで眠っていたラヴォスを刺激して目覚めさせてしまい、その攻撃によってジール王国は崩壊してしまった。
グランドリオンとの関係
暴走した魔神器を止めるべく、ボッシュは魔神器や王女サラのペンダントと同じ材質である『赤い石』で作った赤きナイフで魔神器を破壊しようと試みた。突き刺さったナイフは魔神器のエネルギーを吸い上げ、剣に変化した。それこそが後の時代で勇者の武器として語り継がれる聖剣グランドリオンなのである。ゲーム中の時間軸ではクロノがナイフを投げて魔神器を破壊している。
ゲーム中でボスとして出現する魔神器との戦闘でもグランドリオンで攻撃をすると、所有者のカエルのHPを回復する効果として再現されている。
しかし、グランドリオンをもってしてもラヴォスのエネルギーを抑えきれず、魔神器の破壊そのものは出来たが、ラヴォスが目覚めてしまった上にクロノが命を落としてしまう。そして、三賢者はラヴォスの力によって生じたゲートによって異なる時代へ飛ばされてしまう。その後、彼らは行く先々で新たな人生を歩む傍ら、ラヴォスを止める術を模索していた。
ジール王国崩壊後
ジール王国が崩壊した後、海底神殿はラヴォスエネルギーによって黒の夢となって浮上してラヴォスからエネルギーを吸い上げる。言わば海底神殿そのものが巨大な魔神器になったのである。本体の魔神器は黒の夢の最深部で破壊された状態で安置されているが、ジールの力によって再生してボスモンスターとして襲いかかるが、クロノ達との戦闘で今度こそ完全に破壊された。