概要
2012年に発売された現代戦ミリタリーFPS。2010年版のメダル・オブ・オナーの続編である。
前作は内容がカジュアルFPSなのに対してストーリーはコアなマニア向け、という釣り合いが取れていない作風だったため今作ではマニアックなミリタリー要素をより強めつつ、CoD等に近づけたゲーム性に変化している。
キャンペーン
MoH(2010)の続きである。前作の登場人物は基本全て登場している。
また、ミッションの一部は実際のTier1オペレーターの体験談をもとに製作されている。
マルチプレイヤー
基本的なルールは他のFPSと大差ないが、本作独自の要素として「ファイアチーム」というものがあり、基本二人一組で行動する。
味方に触れると、弾薬と体力を回復することができるため如何に全体のチームワークが良いかが勝利に直結するともいえる。
クラスはグレネードランチャーが使えるアサルター、近距離防御特化のデモリッション、狙撃特化のスナイパー、索敵特化の特殊部隊、補給兼弾幕特化のヘビーガンナー、強装弾が使えるポイントマン、等分かれており、それぞれに12の部隊、11の国籍、そして専用の武器のカスタムが存在する。
評判
ぶっちゃけて言えばかなり悪いのだがそれには理由があり、キャンペーンは前作より増して進行不能バグが多く、LMGのバイポッドを立てた状態でサイドアームに切り替えるとき、一定のタイミングで行うと画面がバグる、コンシューマー版では音ズレや音が消える、といったマルチプレイヤーでは致命的なバグがある。
また、マルチのゲーム性も強装弾を入れたAKやEBR、M240、といった高威力な弾丸を使う銃には他の銃が撃ち合いで絶対に勝てなかったり、一方的に撃ち抜けてそのうえでサイドアームが高装弾数フルオートのグロック18であるスナイパーが強すぎる、音がするとはいえ一方的に索敵ができて移動速度も速い特殊部隊はチート染みており、マップによってはリスキルできるポジションがあるといった問題点が数多く存在する。
そのためミリタリーを重視しないゲーマーにとっては単なる劣化CoDでしかなく、発売してからすぐに人口が消えてしまったのであった。
その一方で現在でも根強いファンがおり、日本時間の夜中の12時以降になると一部屋の半分埋まるぐらいには集まったりもする。
現在でもファンが多いたる所以
今作では異常なまでにミリタリー描写、特殊部隊描写に力が入っており元デルタフォースで現在は主にガンスミスを務めるラリー・ヴィッカーズ氏が銃器の考証などを行っており、2012年までのFPSには基本存在しなかった撃ち切った後に銃のボルトリリースが起き上がる部分や水中から地上に上がった際にチャンバーから水を抜く動作、狙撃をする際に帽子を脱ぐ等が再現されている他、今作オリジナルのカスタム1911を提供した。
実銃でゲームとコラボした銃はこれ以外には無いといってもいいだろう。
銃器も一部はしっかりとした正規ライセンスを取ったものが使用され、ダニエル・ディフェンスのM4系やHK416などは正規刻印が入っている。
今作オリジナルのパッチも実際の装備メーカーのコラボで製造された。
また、ラリー氏以外の特殊部隊員にも取材を行っており、その過程で現役のDEVGRUの隊員数名が機密漏洩で処分を受けてしまった。