メダル・オブ・オナー(2010)
めだるおぶおなー
MoHシリーズ初の現代戦。
これまでは「戦場の英雄」をメインとした単身特攻&殲滅の現実感の薄いFPSだったが、今作においては実在の特殊部隊員の活躍をベースとしたリアリティあるFPSになっている。(ちなみに、2010年に発売されたライバルのCoDは無双アクション感が増していた為、この時点で元のコンセプトが逆転し始めている。)
また、キャンペーンとマルチプレイヤーで使用しているエンジンが違うことで全くの別物と化していることと、BF3のベータテストのプロダクトコードが入っているものに対する釣り餌のような商法が不満を呼んだ。
本作のマルチプレイヤーでタリバン兵となって米兵を殺せることが問題視され、一部では販売中止の措置が取られた。
本作は9・11事件後のアフガニスタンを舞台に国家指揮最高部直轄のTier 1 Operatorと呼ばれる特殊部隊の活躍が描かれている。
今回はより現実的になるように、開発の初期段階からアメリカ国家指揮権限指揮下の実在する特殊部隊のメンバーと協力、緊密な連携を取り、実際の作戦からアイディアを得て開発している。
本作における典型的なゲーム内の目的が、テロリストのアジト襲撃や、おとり捜査、人質救出など、よりリアリティのある内容に仕上がっている。
ただし、CoD等のド派手なFPSに慣れている人によっては地味と感じるかもしれない。
一部のミッションは実在の事件が元になっている。キャンペーンで主に操作することになる主人公、ラビットはタクルガルの戦いで奮闘した実在のSEALs、Neil "Fifi" C. Roberts氏がモデル。
また、ダスティ等も同名のモデルとなった人物が存在する。
陸軍パートで登場する隊長、ジム・パターソンは初代主人公、ジミー・パターソンの孫という設定が存在し、地味に系譜を受け継いでいる。
銃器も当時としてはそれなりにリアルに描写されており、当時としては珍しいチャンバーの一発も再現された。
これが今作の一番評価を分けた低評価点である。
というのも、まず根本的にマップが狭く、ちょっと走れば端っこまで付いてしまう。
そして次にこれはほとんどがBF:BCの使いまわしであるということである。
リロードモーションもモデリングもほぼほぼ使いまわしであり、キャンペーンのクオリティの高さから比較すると見る影もない。
尚且つ武器の種類も非常に少なく、結果的にひどく評価を落としてしまった。
MoH:WFを参照。