レオナ・ウェストは、ドレッシングパフェというチームを《天ざるそば》に例えていましたが、天ざるそばは、一歩食べ方を間違えると楽しみが激減してしまうものです。天ぷらをソバつゆに漬けると、衣にソバつゆを持っていかれる上に、ソバつゆに油が浮いてしまいますし、ソバつゆに蕎麦を浸しすぎると蕎麦のコシが失われてしまいますからね。…その解決方法のひとつは、『お互いの領分を侵さない』ことです。天ぷらには別添えで天つゆか抹茶塩をかけてもらい、ソバつゆに蕎麦をつけすぎないことですね。……どうしても一緒に食べたいというなら、蕎麦に妥協してもらって、クールなざる蕎麦からホットでラブリーで“シオぽよ”な温蕎麦になってもらうことです。そうすれば、コッテコテな天ぷらの油が保温効果をもたらして最後までアツアツで食べられますよ。