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ソドム百二十日の編集履歴

2014/02/10 17:57:42 版

編集者:ボカ厨

編集内容:日本語がおかしい箇所を修正

ソドム百二十日

そどむひゃくにじゅうにち

サディストの語源となったマルキ・ド・サド伯爵(1740年6月2日 - 1814年12月2日)が、フランス革命時にバスティーユに投獄されていた際に執筆。当初は、その卑猥すぎる(現在ででも)内容のため、カトリック世界では長く「禁書」指定であったが、禁書解除跡の後にフロイトなどの精神医学者や私文学(小説)世界に影響を与えた。

ソドム百二十日あるいは淫蕩学校

仏語-Les Cent Vingt Journées de Sodome ou l’École du libertinage

マルキ・ド・サド伯爵により記述された小説というよりは文章である。この小説マルキ・ド・サドがフランス革命後の情勢不安定の中でのバスティーユ牢獄において執筆された。しかしフランス革命後の混乱の最中に草稿は彼の手元から失われてしまった。この際、彼は「血の涙を流した」といわれているが見たものがいないため定かではない。このような状況では記憶を元に作品の復元を試みる可能性があるのではと思われるかもしれないが、彼はそれをしていない。それは「自分の想像力を超えたものを表現することが出来なかったため復元を断念した」からだとか、「あまりの執筆量の膨大さにどうしようもなくなった」からだとか、「牢獄の中で行ったエロ妄想をわざわざ復元する必要は無い」といった理由であるとされる。

実は、彼の元から失われた草稿は、別の人物の手に渡ることで消失を免れていた。が、サド死後もキリスト教カトリックバチカン教皇庁などではタブー(禁書)指定され、20世紀に入るまでその禁令はとかれなかった。この草稿が一般公開されたのは、21世紀に入ってからのことである。

この作品に関する色々

この小説には様々な評価が下されている。たとえば、「性的趣向の科学的分類」であるとか、「不潔なポルノ」であるとか、「道徳的なポルノ」であるとか、「人間の性善の風刺的回答」等々。また、この作品を元として映画を撮影したツワモノも存在するが、さすがに完全再現することは不可能であったといわれている。なお、日本にこの作品を紹介したのは澁澤龍彦である。

ストーリー

第1部~第4部で日記的に構成されている。

  • 第一部

時はルイ14世治世のフランス王国。悪徳徴税請負人(税務官)、残虐好き(サディスティクな)公爵淫猥法院長、男色司教の「4人の権力者」が人里離れた館にて自分の快楽悦楽を満たすための理想郷を作り上げ、フランス中から美少年美少女を誘拐し、さらにその中から選りすぐりの少年少女を奴隷として召し使わせる。第一部では、登場人物の容姿の説明、館の様子、規則違反したものを罰する拷問部屋などの説明が主となっている。

  • 第二部~第三部

「4人の権力者」による『規則正しい卑猥に満ちた日常生活』の記述が蜿蜒と続いていく少年愛同性愛スカトロアナルセックスを少年少女が淡々と行っていく様が描かれる。少年少女が行為に対して苦痛を訴える様子や規則違反時の〈拷問〉の様子は意外にも描写されていない。

  • 第四部

第四部から「一行日記」的な記述になり、それまでの前後設定を追うのが難しくなるが、少年少女たちが殺し合いや拷問にかかって死んでいくことを匂わせる文章が連続していき、登場人物の数が合わなくなったり設定が合わなくなっていく。最終的な終わり方も不明確である。

登場人物

・「四人の権力者」(60~70代)

・「四人の妻・または娘」(50~70代)

・「四人の召使女」「八人の馬蔵の下男4人」(30代)

・「娘達のハーレム(五人)」「少年たちのハーレム」(15~13歳)

映画版パゾリーニ監督『ソドムの市

パゾリーニ監督は、1976年にこの本を素材として『ソドムの市』を制作した。この映画ではスカトロ重視であったところが多く、必ずしも全ての点において原作に忠実というわけではないが、ヨーロッパでは限界があったのかもしれない。作中に登場する青年女性はほぼ全裸ではある。パゾリーニ監督は、この作品を撮り終えた数年後、主演俳優に斬殺されてしまう。その青年俳優の犯行理由としては、『同性の性的行為を強制された』などだそうだ。監督は数十回車にひかれ、ミンチにされた状態で見つかった。『同性の性的行為を強制された』というが、事前にその作品が『変態小説の元祖となった罪深い小説』であったことを知らなかったのだろうか…。もちろん、カトリック圏(ヨーロッパ)でも異端過ぎると思われたのか、各地で上映禁止が相次いだ。ただ、最近になってようやく再評価されるようになってきたという。

余談だが、少し前まで、ニコニコ動画において全編を視聴することができた。今ではそれらの動画は見当たらず、削除された模様。

外部リンク

wikipediaの該当項目 おそらくこれ(Wikiソースフランス語版)

注意決して読みやすい小説ではないですよ。

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