概要
銀河を股にかけた賞金稼ぎ。初登場はエピソードⅤ「帝国の逆襲」で、ハン・ソロを影から付け狙い、ダース・ベイダーによってカーボン冷凍されたソロをジャバ・ザ・ハットに引き渡した(特別編ではエピソードⅣ「新たなる希望」でシーンが付け加えられている為、そこが初登場となる)。
ハン・ソロやランド・カルリジアンとは昔からの因縁があることがスピンオフ作品で語られている。契約を順守することから銀河でも評判が高く、また父親譲りできわめて律儀な男でもある(ソロを生涯の敵として付け狙っていても、彼を守るという使命を下された際は遂行し、さらに、ソロの昔の恋人の死を伝える依頼を受けた際は、そのメッセージを伝えただけで立ち去っている)。
また、上記のエピソードⅤではハン・ソロが行った「追っ手である帝国軍のスター・デストロイヤーの外壁にミレニアム・ファルコンをドッキングさせて可能な限りのシステムを停止させることでセンサーから逃れてあたかもその場からいなくなったかのように見せかけ、その後スター・デストロイヤーの投棄物に紛れて逃げる」という奇策に対して一人だけ即座に見抜いて追跡しており、賞金稼ぎの中でも経験や技術の高さはかなりのものである事が伺える。
またエピソードⅤとⅥの中間を描いたコミック「シャドウ・オブ・エンパイア」では事実上の主人公として登場。カーボナイト凍結されたハン・ソロを輸送中、ソロを奪還せんとする反乱軍、横取り抜け駆けを目論む同業者達、そして賞金の踏み倒しを目論むジャバが送り込んだ刺客といった様々な面々に狙われながらも、これを卓越した技術と策略で切り抜けて任務を達成している。「奴はほんとに頭がいいぜボスク。だから一番の腕利きなんだ」とは、出し抜かれた賞金稼ぎザッカスの弁。
こういった理由により、ベイダーやジャバはとりわけ彼を重宝していた。また、フェットもベイダーに敬意を持っていたことが本人の口から語られている。
その後、エピソードⅥ「ジェダイの帰還」序盤の惑星タトウィーンでの戦いで、ルーク・スカイウォーカーとの戦いに苦戦する中、ハン・ソロにジェットパックを破壊され、食肉植物サルラックに呑み込まれた。死んだと思われていたが、人気の高さなどで、若干ご都合主義ではあるがスピンオフ作品では生存していたことになっている(『スターウォーズ・ファクトファイル』などでも生き残ったことになっており、ジョージ・ルーカスも映画エピソードⅥにそのような描写を加えることも考えたと語っている)。
その後はソロを自分のプライドにかけて追いかけまわすが、外宇宙から侵略したエイリアンユージャン・ヴォングの侵攻の前では、彼と共闘する機会も多かった。最終的にはお互いに認め合いながらも「厄介な相手だった」という言葉を交わし、別々の道を行く事になる。
本人の出番やセリフは大して多くはないし、劇中でそこまで活躍しているわけでもないが、そのスタイルの格好良さから高い人気を誇っている。スピンアウト作品が多数作られ、新三部作では彼の父親であるジャンゴ・フェットが活躍しており、幼き日のボバも登場している。
彼の愛機・スレイブⅠも人気のある戦闘機である。
スレイブⅠ
クワット・システムズ・エンジニアリング社製ファイヤスプレイ31級パトロール攻撃艇という、少数生産された試作機をジャンゴ・フェットが徹底改造したもの。
もともと居住空間を減らしてスピードを高めた機体であったが、この改造によって驚異的な亜光速航行性能、ハイパードライブ性能を獲得するに至った。その他、多様な攻撃装備、追跡装備、そして帝国軍の最高機密であるステルスシステムも搭載し、賞金稼ぎにとってはまさに完璧というよりほかに無い宇宙船である。ハイパースペースに逃げ込んだ相手を先回りして待ちぶせするという戦法をボバは好んでいたが、彼がソロのミレニアム・ファルコン号と互角に渡り合えたのもスレイブⅠあってこそだろう。
その後、新共和国によって鹵獲されてしまった為に幾度かボバは機体を乗り換えているが、最終的にスレイブⅠを奪還。継続して使用している。
来歴
彼はかつて銀河最強の賞金稼ぎと呼ばれたジャンゴ・フェットの完全なるクローンである。
ジャンゴからは息子として大切に育てられたためか父親のことを敬愛しており、アニメ作品「クローンウォーズ」では父の仇メイス・ウィンドゥを子供の身ながら殺そうとした。また小説版ではジャンゴの死後、その遺産を求めて若年ながらも賞金稼ぎとしての道を歩き出している。
なお、ジャンゴは類い希なる身体能力を持っていたため後のストームトルーパーの前身、クローントルーパーの遺伝子提供者でもあり、クローントルーパー達は全員彼に容姿が似ている。
ジャンゴ・フェット
関連タグ
ゲームロックマンXシリーズに出てくるソックリさん。
もちろん直接関係はない。