国家
こっか
領土と人民を抱え、主権を持って統治している政治団体の事。それとは別に地域や故郷、大地といった意味でも使われる。
要は国のこと。
定義は歴史や文化の違いで形式も様々で、時代によっても基準は定まらず、前近代ならさらに色々。
定義を大きく分けると以下2つ。
国際法上の国家は、主権国家、国民国家とも言われ、領土・国民・主権が明確であり、強力な中央政府が一定の地域に排他的支配を行う。中世時代からの封建的国家(王国)や古代以来の専制国家(帝国)の崩壊後に市民革命を経て成立した。
近代国家を確立できなかった地域の多くは、第一次世界大戦までの間に植民地化された(満州国のように形だけは独立国家としての体裁を整えていた傀儡国家もある)。
日本では明治維新によって樹立され、廃藩置県によって確立した中央集権的な天皇制統一国家が『近代国家』に当たる。
脱植民地化が進んだ現代では近代国家体制が世界のほとんどを覆っているが、しかし現代に至っても国民や主権の範囲が明確ではなく(あるいは通常の主権国家と違っており)、国民国家としての要件を満たさない「国家」も存在する。
など、いわゆる「傀儡国家」や都市国家、内戦下にある国家がこれである。
冷戦終結後の現代においては、国際資本が国境を越えて世界中を植民地化し、新しい「帝国」体制を形作りつつあると論じる者もいる。