あらすじ
高校に進学した沢田透は、入学早々、同い年で実の叔母にあたる安宅菅子と同居することになる。
色々と複雑な過去と秘密を持つ「オバさん」と甥っ子、同級生や「オバさん」の元知人などが絡むスリリングな日々が始まるのであった。
登場人物
登場人物や必殺技の名前は、安宅家の人々や真珠夫人、牡丹と薔薇等といった昼ドラから取っている。
主要人物
- 沢田 透(さわだ とおる)
主人公。東京都在住。複雑な家庭事情から、両親や親戚が構ってくるのを何とか避けている複雑なお年頃。
菅子と同級生になってから色々振り回されているが、登場人物の中では最も常識人にして、一番のツッコミ役(だが、時々腹黒い一面を覗かせることもある)。
- 安宅 菅子(あたか すがこ)
母(透の祖母)が50歳の時に生まれた透の母方の叔母。透と同い年であるせいか、幼いころから一方的に透に好意を抱き、自分の通っている学校をサボっては透に会いに来ていた。
中学卒業までは千葉県在住で、かつては『メドゥーサ』と恐れられ、不良少女の悪名を轟かせていた千葉最強のヤンキーだった。
普段は明るく、学園のアイドル的存在だが、透以外にオバさんと呼ばれる(あるいはそれを連想するような言葉を耳にする)と、激怒してその相手を血祭りに挙げていく。しかしオッさんと呼ばれるとオバさんと呼ばれた時とは違い、バーサーカーの如く大激怒して、その相手を惨殺してしまう。
- 持田 愛(もちだ あい)
透の中学時代からの同級生で、透が恋心を抱いている相手。三度の飯より他人の恋愛話が大好きで、透と菅子が恋人同士だと誤解している。
- 日下部 奏(くさかべ かなで)
菅子の中学時代からの不良少女仲間。口元のアヒル口がコンプレックスだが、口元をマスクなどで隠すと金属バットで相手を再起不能になるまで殴打する凶暴な人物に豹変する。必殺技は神呪布刃(しんじゅふじん)。
大泉学園高校
- 秋山 唯(あきやま ゆい)
透や菅子とは同級生で、学級委員。警察官の父親に憧れ格闘技にも没頭し、その影響でルールを守ることには厳しい。甥のむーたんを溺愛しており、甥の前だと普段の厳格な性格とは考えられないくらいにデレデレになるクーデレ。菅子とは甥に関する話題で意気投合し、「オバ友」として友情が芽生え、菅子と共に圧倒的なパワーでむーたんをいじめた不良たちをぶちのめした。
- 足立 紅子(あだち べにこ)
菅子が中学時代に何度もしつこく喧嘩を挑まれた不良少女だが、菅子相手に勝ったことはない。
あるきっかけで透に一目惚れするが、色々空回りして、想いを伝えられない状態でいる。
表向きは完全無欠なお嬢様としておしとやかに振る舞うが、性格はかなり残酷で腹黒。
- 花沢 ぼたん(はなざわ ぼたん)
菅子達の後輩。大きな丸眼鏡が特徴の眼鏡っ娘で、菅子達からは「ハナちゃん」と呼ばれている。
中学卒業までは神奈川県在住。普段は何もない所で転ぶ程の天然ボケでドジっ子な性格だが、中学時代は『黒バラのぼたん』と恐れられる神奈川最強のヤンキーで、千葉最強のヤンキーのメドゥーサと並んで不良少女の悪名を轟かせていたが、ぼたん本人はヤンキーとして、自覚はなかった。
表向きでは笑顔を振る舞うが、眼鏡を外してしまう(または何らかの理由で外れてしまう)と、好戦的な性格に豹変し、色気を見せつけ、相手を誘惑しながら血祭りに挙げていく(壇蜜がモデルになっている)。
- 佐倉 桜子(さくら さくらこ)
菅子の中学時代からの不良少女仲間で、かつては『アシュラ』の悪名を持ち、メドゥーサと共に恐れられる最強のヤンキーだった。
普段はおしとやかに笑顔を振る舞うお姉さんな存在だが、Mの一面があり、鼻血を出すこともある。何より友達思いな性格で、友達や自分の大切な人を傷付けられるとメドゥーサをも凌ぐ程の怒りを爆発させ、相手を血祭りに挙げていく。
- 志村 マナ(しむら マナ)
菅子の中学時代からの不良少女仲間で、桜子とは常に行動を共にする。
金髪ツインテールに小柄な容姿だが、言動はどことなく恐ろしい。不良少女時代は肥満体型で、『ブタ志村(但し本人はその名前を気に入っていない)』と呼ばれていたが、喧嘩に明け暮れて減量し、現在はスリムになった。
- 三上 祐樹(みかみ ゆうき)
野球部のエースで、女子から人気を誇るイケメン。菅子に一目惚れするが、どういう訳かパンツ一丁→全裸で菅子にアタックするなど、変態と化しているも、女子からモテる事に変わりはなく、桜子に好意を寄せられているが、彼女の想いには気付いていない様子。
沢田家
- 沢田 明子(さわだ あきこ)
透の母親で菅子の姉。旧姓・安宅明子(あたか あきこ)。10代の頃は手が付けられない不良少女で、15歳で自身の妊娠が発覚した際に母が妊娠していることを知る。その後透を産み、海外に出張して殆ど家に帰らない夫の留守を守りながら実質一人で息子を育てたが、未だヤンキーの習性が残っている。
- 沢田 一馬(さわだ かずま)
透の父親で菅子の義兄。現在はアフリカで獣医を務めている。息子の透を溺愛しており、義妹である菅子とは幼少の頃から色んな意味で犬猿の仲。
安宅家
- 安宅 幸太郎(あたか こうたろう)
菅子と明子の弟で透の叔父。まだ赤ちゃんながらも目付きは鋭く、八重歯が特徴。
将来は菅子を越えるヤンキーになるのではないかと透を心配させている。
- 爺ちゃん、婆ちゃん
透の祖父母で、菅子と明子と幸太郎の両親。明子とはよく喧嘩をしていた。夫婦仲は良好で、近々4人目を産む予定らしい。
持田結婚相談所
- 持田 団十郎(もちだ だんじゅうろう)
愛の父親。元ヤクザで、妻が娘を産んだ直後に亡くなったのをきっかけに堅気となり、現在は持田結婚相談所の社長を務めている。
強面な外見とは裏腹にパティシエの資格を持ち、フランス・イタリアなどのパティシエコンクールで優勝経験を持ち、バレンタインデーには手作りチョコレート料理教室を開いている。愛情を踏みにじる悪人には情け容赦一切しない。
- 持田 愛子(もちだ あいこ)
愛の母親。元々病弱だった為、愛を産んだ直後に病死する。
- 従業員
持田結婚相談所の従業員。全員元ヤクザなので凶悪そうな顔だが、心は優しい。団十郎同様、愛情を踏みにじる悪人には情け容赦一切しない。
その他
- むーたん
唯の甥で3歳。頭のてっぺんのアホ毛と唯と同じ泣きボクロが特徴。唯から溺愛されており、大泉戦隊ガクエンジャーのファン。
- 村上 しずか(むらかみ しずか)
菅子達のバイト先のファーストフード店「ゲスバーガー」の先輩バイトで、女子大生。
- ヤンキー達
作中では元ヤンの菅子達以外にあらゆる不良達が登場し、何らかの形でストーリーに絡んでは、菅子達の怒りを買って鉄拳制裁を喰らう(及び血祭りに挙げられる)のがお約束。
用語
- 大泉学園高校(おおいずみがくえんこうこう)
透や菅子をはじめとした主要人物達が通う高校。制服は女子はブレザー、男子は学ラン。
作中ではあらゆる元ヤン達が集う事から、透には影で「ヤンキー呼んじゃうスポット」と呼ばれる。
- ボランティア部→超(スーパー)ボランティア部
菅子達が入部した部活。菅子達が入部する以前はそれほど名を知られてなかったが、菅子達の活躍で周囲からも絶賛されるようになった。
活動内容は基本的には町内の美化活動としてゴミ拾い等を行ってるが、相談によっては通学路に戯れる不良達を追い払う等、危険な事まで行うが、菅子達元ヤンの圧倒的暴力で捩じ伏せることもある。
菅子達の進級時には花沢ぼたんと30名もの男子達が仮入部に訪れるも、男子全員は菅子達美少女の美しさに魅了されただけの女目当てで、菅子と親しくなるぼたんに嫉妬し、一方的に差別して、ぼたんを追い出そうとしたが、偶然出くわした不良達に恐れをなして男子全員が逃亡し、正式に入部したのはぼたんのみ(ただし女性の先輩の言うことしか聞かない男子たちの態度に腹を立てていた透は内心では逃亡した彼らを嘲笑っていた)。
- 大泉戦隊ガクエンジャー
大泉学園町のご当地ヒーロー。作中では映画やヒーローショーも公開され、グッズも発売されている。
- ゴーゴン
中学時代、菅子が総長、奏が副総長を務めていたレディース。メンバーは全員白の特攻服を纏っている。菅子が総長を務めていた頃から様々な悪事の限りを尽くしてきたが、マナと桜子が改心したことで解散した。
フィルター
作中では先パイビジョン以外の殆ど透専用にかかるフィルターで登場する。
- オバさんビジョン
菅子の特殊なフィルター。このフィルターで、菅子には透が未だに赤ちゃんに見えている。
- 先パイビジョン
ぼたんや後輩専用にかかる菅子のもう一つの特殊なフィルター。このフィルターで、菅子にはぼたんや後輩達が小学生に見えている。
- パパビジョン
一馬の特殊なフィルター。このフィルターによってオバさんビジョン同様、一馬には透が未だに赤ちゃんに見えている。
- オバ友ビジョン
菅子のオバ友の唯の特殊なフィルター。このフィルターで、唯には透が赤ちゃんに見えている。
- 紅子ビジョン
紅子の特殊なフィルター。このフィルターによって、紅子には透が某世紀末伝説の戦士に見えている。
- オジさんビジョン
幸太郎の特殊なフィルター。このフィルターによってオバさんビジョンやパパビジョン同様、幸太郎には透が赤ちゃんに見えているが、オバさんビジョンやパパビジョンから見るよりも、より透が赤ちゃんに見えている。