登場話数は少ないが「機動戦士Ζガンダム」を代表するヒロインの一人である。
ティターンズの女性モビルスーツパイロット。搭乗機はサイコガンダム。
概要*
地球連邦軍・ムラサメ研究所(日本)で調整を受けた強化人間。
名前は「ムラサメ」研究所の4(four)番目の被験体である事から便宜的に名付けられたもので、本名ではない。
精神調整や体の強化の他に記憶も操作されており、自身の本当の名前や家族、過去の一切を失っている。
「自分が誰なのかわからない」事に悩み、記憶を取り戻したいと苦しんでいる。
劇中での活躍*
サイコガンダムと共に実戦参加した際に「ティターンズに功績を上げれば自身の記憶を返す」と言い包められ、ティターンズに出向。ホンコン・シティでカミーユ・ビダンに接触し、心を通わせるも、自身の記憶を求めてカミーユと交戦。
しかし戦いながらも心の底から素直になれたカミーユの直向きな言葉が届き、カミーユが宇宙に戻らなければならない事を知ると、ガルダ級大型輸送機スードリに搭載されていたシャトル用ブースターを独断で射出、宇宙へと送る。
そしてスードリの爆発に巻き込まれ死亡したと思われたがエゥーゴとカラバによるキリマンジャロ基地の攻撃作戦の際、地上に降りてきたカミーユの前に、サイコガンダムの2号機と共に現れる。
以前よりも更なる強化が成されており、カミーユの説得に応じつつも戦火を目の当たりにして豹変。
サイコガンダムに乗り戦闘を始めるが、カミーユの必死の説得によって心を取り戻す。
しかし、Ζガンダムを狙ってジェリド・メサの乗るバイアランが攻撃してきた際、カミーユを庇い盾となり戦死してしまう。
最終回では、パプテマス・シロッコとの最終対決においてカミーユの呼びかけに応じ、彼と同化した死者の思念として登場した。
劇場版において
劇場版では、ブースター射出を止めようとしたベン・ウッダーの銃撃で死亡。
キリマンジャロでカミーユと再会するシーンは描かれなかった。
『機動戦士ガンダムΖΖ』では、最終回で主人公であるジュドー・アーシタとハマーン・カーンの一騎打ちの際、ジュドーは途中でΖΖガンダムの合体を解除したため、ピンチに陥ったがジュドーを守ろうとするカミーユ(の思念)などと共に再び登場し、ΖΖを再び合体させ、ジュドーを助けている。
エピソード・逸話
登場話数は少ないが、当時のアニメ誌の人気投票で1位になるなど絶大な人気を誇ったキャラクターで、「ニュータイプ」誌の付録となった北爪宏幸描き下ろしのフルヌードポスターも、当時大変な話題となった。
『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイはフォウにインスパイアされて造形されたキャラクターである。
2005年には「サイケガンダム~逆襲のフォウ」というトリビュートCDのカバーを単独で飾るなど、根強い支持を誇るガンダムヒロインの一人である。
関連イラスト
名台詞
- 今の施設で4番目だったから、フォウなの。ナンバー・フォウ。
- 思い出なんか…記憶なんか…消えてしまえ!!
- なら、敵になるのをやめて!私に優しくしてよ!
- カミーユ、宇宙へ…さよなら…
- カミーユ…悲しまないで、これであたしはいつでも貴方に逢えるわ。本当に貴方の中に入る事が出来るんだから…
そして…
第三次スーパーロボット大戦Z時獄編で彼女は途中参戦するのだが、彼女のエースボーナスは平たく言うと、「スキルの「強化人間」が「ニュータイプ(しかもスキルレベルが+1される)」に変更される」というものである。まさかのニュータイプ覚醒となった。
元々の強化人間のスキルレベルが高めなのでニュータイプ覚醒に伴い下手するとアムロやカミーユをスキルレベル上上回ってしまうこともある。しかも参戦するあたりでクシャトリアのパイロットのマリーダが離脱してしまうので(フラグを立てておかないとクシャトリアごと離脱してしまうが)クシャトリアに代わりに乗せられる様になる。