概要
ベースは「模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG」に登場するベアッガイであり、ベアッガイを「可愛いぬいぐるみがロボットになった」という設定で仕上げている。
黄色のカラーリングと背中の大きなリボンが特徴。また、「ぬいぐるみ」として制作されている為、内部に綿が詰められている。
更にアッガイでありながらモノアイが完全にオミットされたその頭部造形は完全に熊のぬいぐるみのそれであり、ベアッガイの頭部よりも一回り大型化している。また、バトル中に表情が変化するが、これは新型の液晶モニターを使用する事で実現したギミックである。
なお、「Ⅲ」はスリーではなく、さんと読む。Ⅲと名づけたのはチナだが、ガンプラビルダーズの続編に当たる作品やベアッガイⅡが存在するかは不明。ただし、このタイプの頭部のベアッガイは市販されており、女の子達がガンプラバトルをする際のスタンダードモデルの一つとして扱われている(なお、「Ⅲ」には「クマッガイ、ベアッガイに次ぐ三代目」「プロトベアッガイ、ベアッガイに次ぐ三代目」というメタな意味もかけたダブルミーニングなのでは……という噂もある)。
既存のガンプラの常識に囚われない自由な発想で改造されている為、バトルではそれが有利に働く事もある。事実、初陣である小規模の大会では準決勝で内部に詰め込まれた綿が衝撃吸収の面で物理打撃攻撃に対する極めて高い防御性能を発揮し、さらに詰め過ぎたために口から吐き出された綿が相手の機体に絡まり動きを封じるというゲリラ屋顔負けの妨害能力を発揮した。この戦い方が、スランプに陥っていたセイのビルドストライクガンダムに想像の翼を生み出すきっかけになった。
武装は口の中にビーム砲を備え、腕にもサーベル兼用のビーム砲を有するが、ベアッガイが装備していたランドセルと頭部メガ粒子砲がオミットされているなど、本体武装はベアッガイよりも抑えられている。
一方で、背中にはストライクガンダムのストライカーパック用コネクターを有しており、拡張性に優れている(ランチャーストライカーやソードストライカーも装備出来るが、武装を手に持てるかは不明)。但し、肩パーツは肩の形状が全く異なるので装備はできない。
なお、通常装備しているリボンは「リボンストライカー」と呼ばれるストライカーパックであり、それ自体がスラスターとしての機能を有している。
デザインは海老川兼武氏による(ベアッガイのオリジナルデザインは阿久津潤一氏)。実際に商品化されたガンプラはベアッガイ(アッガイ)のリデコ。前述の通りストライカーパックの換装ギミックも盛り込まれている。
余談だが、EDでチナが着ているベアッガイⅢのコスチュームデザインは島田フミカネが担当している。
バリエーション
ベアッガイF
ガンダムビルドファイターズトライに登場する、ベアッガイⅢのバリエーション機。
詳細はベアッガイFを参照。
ゾックⅢ
ガンダムビルドファイターズAに登場するガンプラ(正確にはベアッガイシリーズにカウントされないが、ベアッガイを参考にしている為ここに記載する)。
HGUCゾックをベースに、ガンプラ塾に通うモヒカンビルダー、キヨタカ・フォン・アヴェーヌが制作したガンプラであり、ベアッガイと同様に可愛いガンプラを目指し、頭頂部にレドームを配したその姿は河童をモチーフにしている。
前後対照というゾックの特徴を反映し、前部と後部で異なる表情が再現されている。
加えて、内部にはBB戦士ゾックが格納されており、機体が破壊されてもマトリョーシカ的な運用が可能となっている。
ベアッガイ ブラウンカラー
ガンダムビルドファイターズ炎に登場するガンプラ。
ベアッガイⅢのベースキットであり、ブラウンカラーに塗装されている。
その可愛らしいフォルムから女の子限定ガンプラ大会に於いて、複数のキットが一堂に会する事も多い。
なお、リボンストライカーはベアッガイⅢの専用装備である為、ベースキットであるこのベアッガイには装備されていない。