概要
地球連合軍及び火星のヴァース帝国で運用されている人型機動兵器の総称。通称は「カット」。
火星のヴァース帝国が地球に先駆けて開発し、それに対抗する形で地球連合軍に於いても配備が進められた。
ヴァース帝国が用いるカタフラクトは主に火星騎士と呼ばれる指揮官に合わせて開発された、専用のワンオフモデルの運用が基本となっており、保有機体数は地球側と比較して少ない。
しかし、火星側が独占する古代文明の超技術「アルドノア」の搭載によって実弾を無力化する特殊バリアやビーム兵器の搭載を実現しており、それによりカタフラクトに一騎当千の戦闘能力を付与している。
アルドノアの起動権限は最初に起動させたヴァース帝国初代皇帝レイレガリア・ヴァース・レイヴァースとその血族たる皇族が有しており、火星騎士達はその起動権限を皇帝から貸し与えられる形でそれを起動させている。
また、機体の大半は火星の地名を由来とする。
一方、地球連合軍には主力機として「KG-7 アレイオン」が配備されているが、主動力がガスタービンエンジンであるなど技術・性能的な面でヴァース帝国に大きく溝を開けられており、火星のカタフラクトに対して劣勢を強いられている。
また、火星・地球間の緊張状態を理由に、日本の高校ではカタフラクトの操縦技術習得が必修となっている。
地球製カタフラクト
KG-6 スレイプニール
地球連合軍によって開発・運用された機体。既に一線を退いた旧式機。
詳細はスレイプニールを参照。
KG-7 アレイオン
スレイプニールの後継機にあたる地球連合軍の主力量産機。
詳細はアレイオンを参照。
火星製カタフラクト
ニロケラス
火星騎士トリルラン専用のカタフラクト。
詳細はニロケラスを参照。
アルギュレ
火星騎士ブラド専用のカタフラクト。
詳細はアルギュレを参照。
ヘラス
火星騎士フェミーアン専用のカタフラクト。
詳細はヘラスを参照。
タルシス
火星騎士クルーテオ専用機。
デュオスクリアと対を成すような純白の機体。
クルーテオ城を強襲したザーツバルムによって強奪され、スレイン・トロイヤードへと託される。譲渡された時はアルドノア・ドライブが停止していたが、起動権を持たないはずのスレインが乗り込むと突然起動した。
未来を予測するかのような挙動で敵の攻撃を回避する能力を有する。
ディオスクリア
火星騎士ザーツバルム専用機。
詳細はディオスクリアを参照。
ゲリュオン
北京で地球連合と交戦した火星騎士のケテラテッセ専用機。武器はエネルギーで形成されたムチで、敵を捕縛することができる。
デューカリオン
火星騎士オルレインの専用機。
人型を基本とするカタフラクトという兵器にカテゴライズされているが、腕部を持たず三基の脚部を有するなど、その外観はおよそ人型とは言い難い物である。
重力操作能力を有しており、これを攻撃・防御・移動に転用する。
15年前、ヘブンズ・フォール直前に種子島に降下し、種子島の駐留部隊を壊滅せしめるも、直後にヘブンズ・フォールが発生。月のハイパーゲートが時空を歪め、それが重力操作能力に干渉した結果機体は行動不能となり、その後落下して来た月の破片の直撃を受け損傷を負い、その後駆けつけた地球連合軍によって健在だった機体は鹵獲された。
鹵獲後は種子島地下基地に秘匿され、地球側のカタフラクト開発の母体とするべく解析された他、アルドノアドライブは航空戦艦「デューカリオン」の主機に転用されている。
アキダリア
外伝『TWIN GEMINI』に登場する双子の火星騎士リビティナとリベルティナ専用の双頭の複座機。
右腕を胸部コネクタに接続展開して放つ荷電粒子砲と、左腕から発射するソルジャージャベリンによるカタフラクトの支配と言う二つの能力を持つ。
右腕の荷電粒子砲は拡散放射では強力な広域EMP攻撃として機能し、収束放射ではEMPの範囲は狭まる物の一撃で山を吹き飛ばす破壊力を併せ持つ様になる。また右腕は胸部に接続していない状態でも電子シールドとしての機能を備えている。
左腕のソルジャージャベリンに支配された人形機はリベルティナの脳と直接リンクする事で細かい行動まで支持する事が可能な上、本体から借り受けたソルジャージャベリンを他のカタフラクトに突き刺す事で更に人形機を増やす事が出来る。しかし人形機が増えれば増えるほど当然リベルティナの脳にかかる負担も増大していくため、そのリスクを軽減するための自動操縦モードも搭載されている。
尚、アキダリアが二つの固有能力を持つのか、単一の固有能力を二つの機能として応用しているのかは現時点では不明。