「だから……今度は僕が、姫を守るんだ」
CV:小野賢章
プロフィール
誕生日 | 1月11日 |
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星座 | 山羊座 |
血液型 | O型 |
年齢 | 16歳 |
身長 | 170㎝ |
人物像
地球出身者だが、アルドノア研究の為に帝国を訪れた父と共に火星に籍を置き、5年前に瀕死の状態をアセイラム姫に救われた事から彼女に強い恩義を感じ、固い忠誠を誓っている。
火星軌道騎士の一人・クルーテオ伯爵の使用人として仕えているが、選民思想の強いヴァースにおいては「地球人」という出自から彼を疎ましく思う者も多く、主人であるクルーテオからも「犬」と見下され、非常に肩身は狭い。
帝国の皇女であり、命の恩人であるアセイラムのみが彼を対等に扱っており、アセイラムが親善大使として地球を訪問する際には、教育係として地球の知識を教える役目を負う(もっともヴァースに来た時点でせいぜい10歳前後であり、知識に関しては不正確な点も多い)。別れ際に父の形見であるペンダントを彼女に託した。
後に戦場で邂逅する界塚伊奈帆とは対照的に感情表現が豊かだが、理性的な判断に欠け、行動時には論理ではなく感情を優先させる若さ、言ってしまえば青臭さを備えている。その行動は周囲の人間の心を動かす事もある一方、結果として自らの首を絞め、最悪の結末を招いてしまう事も少なくない。
騎士という身分でない事もあり、カタフラクトの操縦を許されておらず、主にスカイキャリアを用いて騎士達を戦場へ送り届ける役割を担う。操縦技術に関しては一定のレベルにあるものの、練度に不安が残り、被弾を受け撃墜される事も少なくは無い。
伊奈帆達からはスカイキャリアのシルエットをして「コウモリ」と呼ばれるが、地球出身でありながら火星に与し、更に火星の派閥の中でも身の振り方を定められない彼の姿勢を指すには、これ以上ないほどの皮肉であった。
アセイラムを狙ったテロによって火星と地球との間で戦端が開かれ、かつての同胞を撃たなければならない境遇に苦悩するが、戦乱の中でアセイラムの姿を目撃し、彼女の謀殺を完遂しようとする上官のトリルランを射殺。ヴァース陣営に皇族への反逆者が居るという事実を知り、アセイラム保護のために行動を開始する。戦闘を止めようと直にヴァース皇帝・レイレガリアに謁見、アセイラムの存命を伝えるも、黒幕たるザーツバルムの根回しにより帝国から「裏切り者」の烙印を捺され追われる身となる。
スカイキャリアを強奪してクルーテオ城から逃亡し、手がかりであるオレンジ色のカタフラクト・スレイプニールを追って単身伊奈帆達に接触を図るが、双方に対して生じた不信感から対立、伊奈帆に撃墜され、クルーテオに捕縛され拷問を受けるという結果になった。
アセイラムへの想いと忠義から拷問に耐え抜き、軌道騎士の反逆を知ったクルーテオの信頼を勝ち取ったのも束の間、スレインの身柄を確保するべくクルーテオ城へと強襲をかけたザーツバルムによって拉致されてしまう。
ザーツバルムの揚陸城に軟禁されたスレインは、ザーツバルム本人からアセイラム暗殺の真実とその動機を聞かされ、憎むべき敵であるザーツバルムの掲げる大義と、想い人であるアセイラムへの恩義に対する板挟みに苦しめられる。
そして、ザーツバルムがアセイラムのいる地球連合軍ロシア本部へと攻撃を仕掛ける中、かつてのクルーテオの愛機たるタルシスを起動させる。自分の選択に悩む中ザーツバルムが伊奈帆との戦闘によって危機に陥り、咄嗟にザーツバルムの命を助ける選択をするが、その代償としてアセイラムがザーツバルムの凶弾に倒れるという悲劇を生む。
しかし、彼はそれでもアセイラムの命を救うべくザーツバルムを脅迫し、アセイラムとザーツバルムの二人を陥落しつつあった要陸城から連れ出した。
ロシアでの戦いの後、ザーツバルムの後見を得て騎士の称号を得るが、騎士となった彼に同胞に弓を引く事を躊躇っていた頃の「青さ」は無く、ザーツバルムがアセイラムの影武者として用意したレムリナ・ヴァース・エンヴァースを支えながらも、意識不明となったアセイラムの身を案じる。
騎士として擁立された彼はザーツバルムに忠誠を誓い、彼に養子に迎え入れられているが、実際にはザーツバルムがアセイラムを撃った事、そしてアセイラムの夢を挫いた事を許しておらず、タルシスの能力を用いて罠を張り彼を忙殺。ザーツバルムの国葬の後に「スレイン・ザーツバルム・トロイヤード」と改名し、異例の若さで伯爵の位を得た。
皮肉にもスレインがザーツバルムを殺害したのは彼が養子として迎え入れられた直後であり、その事もあってスレインがザーツバルムを「父」と呼んだのは、彼を殺害する最後の瞬間のみであった。