「私は・・・皆さんの友達です!」
「いい人ですね」
「目覚めよ、アルドノア!!」
概要
CV:雨宮天
人類史上初めてアルドノアを起動せしめた初代ヴァース皇帝レイレガリア・ヴァース・レイヴァースの孫であり、過去の戦争で戦死した二代目皇帝ギルゼリア・ヴァース・ヴォルドムの娘。皇族として、レイレガリアと同じくアルドノア起動因子を遺伝子に持つ数少ない人間である。
地球人を「旧人類」と見下す国民が多い中で、地球人に偏見を持たず友好を結ぼうと考える平和主義者であり、彼女の理念は一見して理想主義者として捉えられるものの、時として自ら銃を取り、使える物は自身の立場すら切り札として利用する面も見られる。
火星軌道騎士クルーテオの使用人である地球出身の少年スレイン・トロイヤードとは立場を越えて対等に接しており、地球降下直前に彼から地球に伝わるお守りとしてペンダントを受け取っていた他、かねてより彼を講師として地球に関する知識を学んでいた(彼女が地球へ憧れを抱いたのもスレインの影響である)。
火星からの親善大使として付き人のエデルリッゾとともに地球を訪れるが、訪問先の日本でミサイルを使ったテロに巻き込まれた事が戦争再開のきっかけとなってしまう。
彼女自身は、地球の重力に慣れず体調を崩した事からテロの場に居合わせておらず、幸いなことに一命を取り留めたものの、彼女の死亡は既に周知の事実となっており、自身の生存を帝国へと伝える為に身分を隠しながらも行動を起こす。
しかし、戦時下に於いて地球と敵対する火星へコンタクトを取る事は難しく、避難民の少女「セラム」として界塚伊奈帆達と行動を共にすることになるが、道中に訪れた種子島にてフェミーアン操るヘラスとの戦端が開かれ、この危機を脱する為に種子島に秘匿されていた飛行戦艦「デューカリオン」を起動させるべく自ら正体を明かし、デューカリオンに搭載されたアルドノアを起動させ、一行の危機を救った。
デューカリオンに乗り、自身の生存をヴァース側に伝えるべく地球連合軍本部ロシア基地へと旅を続け、ついにロシア基地に於いて自身の生存を伝える演説を行うが、惑星間通信の中継施設である月面基地は既に戦争の黒幕であるザーツバルムの配下に加わっていた事からその事実は他の騎士達にすら伝えられず、ザーツバルム自らがロシア基地へ強襲してくる事態に見舞われる事になる。
目の前の惨状に、一度は自らの信念を挫かれそうになるが、それを抑えてザーツバルムの揚陸城のアルドノアを無力化するべく自ら戦地に赴く決意をする。
揚陸城のアルドノアを自らが持つ起動権限にて停止させ作戦を成功に導くが、直後にザーツバルムの凶弾に倒れ、意識不明の重傷を負う。
スレインの機転によって一命を取り留めた彼女であったが、これまでの和平路線から一転して戦争支持派に回り、彼女の身の上を知る人間達を驚かせる。しかし、これはザーツバルムによってアセイラムの影武者として仕立てあげられた腹違いの妹レムリナ・ヴァース・エンヴァースによるものであり、本物のアセイラムは、ロシア基地での戦闘で負った傷が原因で意識不明のまま眠り続けていた。
その後、意識を取り戻して覚醒するが、レムリナの演説により表向きにはアセイラムは戦争支持派へ鞍替えした事になっている事もあり、表向きには「危篤状態による面会謝絶」と偽られ、スレインによってその身を匿われる。
覚醒した当初は記憶の混乱もあり地球を訪れていた頃の記憶を失っていたが、マズゥールカがエデルリッゾを通じて渡したスレインのペンダントが、彼女の記憶をよみがえらせる引き金となった。
そして、アセイラム覚醒を知ったレムリナと出会い、彼女からスレインの現状を知らされた結果、レムリナと共にスレインの身柄の拘束の為に動き出し銃を向けるが、スレインはかつて忠誠を誓った彼女の願いを退け、その身を拘束する。
関連イラスト
関連項目
スレイン・トロイヤード エデルリッゾ レムリナ・ヴァース・エンヴァース 界塚伊奈帆