人物像
アセイラム・ヴァース・アリューシア、レムリナ・ヴァース・エンヴァースの祖父にあたる人物。
火星開拓初期に火星へ派遣された調査団の一員であり、観測隊の主任として火星開拓黎明期を支え、調査の最中に先史文明の遺産である「アルドノア」を発見した。
人類で初めてアルドノアを起動させた事から遺伝子にアルドノア起動因子を刻印され、これによって軍事的・政治的に強大な力を得るが、アルドノアの存在が原因となり地球側から火星経済に圧力を加えられ、度重なる陳情も無視された結果、地球への不満を募らせた火星開拓民に武装蜂起を促すに至る。
治安騒乱罪によって地球連合側に一度は身柄を拘束されるが、開拓民達によって開放され、その後ヴァース帝国を建国するに至った。
一度は息子のギルゼリアに皇位を譲り歴史の表舞台から遠のいたものの、先の戦争でギルゼリアが戦死した事を受け、再び皇位に復帰。しかし、既に高齢にあった事から体力的に衰えた感は否めず、またザーツバルムら皇族に反感を覚える火星騎士達の反旗を知る間も無く彼らの企みに利用されるなど、その威光は最早過去のものとなっているのが実情であった。
二期終盤では、人工呼吸器の補助でようやく生き永らえている状態にあった。クランカインやマズゥールカと合流したアセイラムとの最後の面会時には、過去と現在の意識が混濁していた。彼女に対して「良い姫になれ、そして人を幸福に導け」との言葉を遺し、面会後に側近が彼の生命維持装置を止めた為崩御。
余談
二期では高齢か病状の悪化によって病床にある当人物だが、彼を演じていた小川真司氏が3月7日に演じるキャラクターよりも先に天へ召された。アフレコ自体は既に録り終っているのではないかと推測されたが、「EP23 祈りの空—The Unvanquished—」のEDクレジットにてキャストが菅生隆之となっていた。残りの話数が2話だったため、残念な結果となったが、本作が彼の遺作となるものと思われる。
関連項目
アセイラム・ヴァース・アリューシア レムリナ・ヴァース・エンヴァース
クラックス・ドゥガチ:こちらも元々は地球圏から太陽系内の他の惑星にやって来ては、他のメンバーを率いて人が住める環境を作ってはそこを国とし、そのトップの座に就いている。ただしドゥガチの場合、レイレガリアと違って彼自身の考えどころか狂気で地球への侵攻を起こしており、部下に騙されて利用されている傀儡君主でもない。