スパークリングワイン
すぱーくりんぐわいん
発泡性のあるワインの総称。フランスのシャンパンが代表格。
概要
発泡性のあるワインの総称。白ワインに糖分を加え再発酵させ、発生した炭酸ガスをワインに保有させて密封する。人工的に炭酸ガスを吹き込んでつくる方法もある。
スパークリングワインに対してふつうの非発泡性ワインはスティルワイン(Still wine)と呼ばれる。
製法
シャンパーニュ方式
瓶に詰めたスティルワイン(通常の非発泡性ワイン)に糖分と酵母を加えて密栓し、そのスティルワインをベースに瓶内でさらに発酵を起こさせる製法。スティルワインを造るときの発酵(一次発酵)と区別して、この瓶内での発酵を二次発酵と呼ぶ。瓶内でのゆっくりした発酵とその後の瓶内での熟成が、きめの細かい泡を造りあげる。トラディショナル方式とも呼ばれる。
シャルマ方式
二次発酵を瓶内ではなく、密閉耐圧タンク内で行う製法で、フレッシュ・フルーティーなスパークリングワインの製造に適した方法。「シャルマ」は製法の考案者の名。
二酸化炭素吹き込み方式
スティルワインに二酸化炭素を吹き込む製法で、泡はやや粗いものの、スッキリ系で安価なスパークリングワインの製造に用いられる。
代表的なスパークリングワイン
スパークリングワインを使ったカクテル
ミモザ
正式名称は「シャンパン・ア・ロランジェ(Champagne à l'orange)」(オレンジジュース入りのシャンパン )。
シャンパングラスにシャンパンを注ぎ、オレンジジュースで満たして、軽くステアする。
オレンジジュースの甘みに、シャンパンのキリッと引き締まった酸味がマッチしたフルーティな味わい。
シャンパン・カクテル
角砂糖にアンゴスチュラビターズをかけ、シャンパンを注ぎレモンピールを浮かべる。
映画『カサブランカ』の中で、ハンフリー・ボガートが扮する主人公リック・ブレインが、ヒロインのイルザ(イングリッド・バーグマン)を見つめ「君の瞳に乾杯」という名台詞を口にするシーンで二人が持っていたカクテルとして、世界的に有名になった。