概要
1987年、ポール・バーホーベン監督による1作目が公開。低予算だったにもかかわらず大ヒット。シリーズ化やアニメ化、アメコミにもなった。
シリーズ一覧
タイトル | 公開年 | 監督 |
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ロボコップ | 1987年 | ポール・バーホーベン |
ロボコップ2 | 1990年 | アーヴィン・カーシュナー |
ロボコップ3 | 1993年 | フレッド・デッカー |
ロボコップ(リメイク) | 2013年 | ジョゼ・パジーリャ |
配給はオライオン・ピクチャーズ(アメリカ)。
『2』『3』の脚本にはフランク・ミラーが参加している。
メタルヒーローとの関係
一部デザインは東映の『宇宙刑事ギャバン』からの引用である(デザイナーの村上克司快諾の下でのもの)。
その後、『機動刑事ジバン』などにロボコップの設定が「逆輸入」されている。
異名として
大相撲高見盛関や、元K-1選手ミルコ・クロコップなど、その風貌や仕草などで『ロボコップ』の異名を戴く有名人も少なくない。
ハードとしてのロボコップの性能
一見無敵のヒーローと見えるようなロボコップではあるが、実は最初はそんなに強くは無かった事は意外に知られていない。だが、作を追うにつれて、異常な程の防御力の強化が行われている。
タイトル | 劇中で受けた攻撃 | その結果 |
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ロボコップ | デトロイト市警察によるアサルトライフルの集中射撃、ED209との戦闘でヘルメットを割られる | 双方のおかげで装甲にヒビが入ったり照準が狂ったり機能的にもボロボロの大損害 |
ロボコップ2 | ヘルメットにデザートイーグル直撃、アサルトライフルなど軽火器の集中砲火、M2重機関銃による腕への射撃、エンジンカッターによる分解、7.62mmミニガンの集中砲火、大型ショットガン直撃にによる損傷 | 流石にM2重機関銃には耐えられず、腕は吹き飛び、分解により大ダメージを負うも復帰、ただその他の銃撃による機能的な支障はなし、後半では数百メートルから落下しても戦闘を継続し、ヘルメットはそこらじゅうに打ちつけられても無傷で、ようやくレーザートーチで焼き傷が出来た程度 |
ロボコップ3 | アサルトライフルの集中砲火、40mmグレネード弾直撃、日本刀による斬撃 | ライフルの集中砲火は全く無傷、だが40mmグレネードの直撃により機能低下、日本刀の斬撃で指と腕のアタッチメントが切断されるも、機能的に支障は無かった模様 |
ロボコップ(TVシリーズ) | 第1話冒頭で乗っていたパトカーの運転席に無反動砲を撃ちこまれる、対戦車ライフルによる胴体貫通、産廃処理用プレス機に放り込まれて潰されかける、シリーズ中盤における明らかに対人用ではない機関砲の直撃 | バズーカの直撃には無傷だったが対戦車ライフルでは人工心臓がぶち抜かれ、生死の淵を彷徨うも復活、産廃処理用プレス機はロボコップの抵抗の前にモーターが焼き切れて停止、機関砲の直撃には抗靭し、反撃 |
オムニ社、狂気の防御力偏重主義
第1作に比べて如何にロボコップの装甲がアップデートされているかが解る。尚、装甲だけではなくパワーも第1作に比べれば桁違いにアップしているはずで(ED209の腕のモーターよりも強力であろうプレス機を破壊)やはり、リアルな無敵の“ヒーローだった”のではなく“ヒーローになった”という言葉が正しいと思われる。
火力に関する強化策はミサイルやアサルトライフル、火炎放射器を一体にしたガンアーム、機動力の改善は最大速力マッハ1.2の背負い式ジェットパックが開発されロボコップ3で出現したが、その後の物語には表れておらず、テレビシリーズでは、リモコン起爆による円形爆弾、追跡弾発射銃、など直接的な火力の強化ではなく、あくまでロボコップの捜査活動を向上させるための装備が増設されたのみで、専用銃のオート9のみで総ての敵と渡り合っている。
因みにテレビシリーズでは試作品のビーム砲に対しても一度だけであるが防御している。これはロボコップのハード内に装備された一度だけ発生可能なビームバリアー装置によるものなので、ロボコップ自体への装甲強化策ではない。
ただ、どう考えても警察用途の防御力ではない
2013年公開のリメイク版では、防御力も低くはないが、それより機動力が強化されており、機敏な運動能力を発揮している。