分類・名前
オオミズアオは、鱗翅目・ヤママユガ科に分類される。
北海道から九州にかけて分布し、平地から高原まで生息域は広い。
和名漢字表記は『大水青』
その美しい外見から付けられた学名
『Actias Artemis』は、ギリシア神話の月の女神アルテミスが由来となっている。
※ただし、最近になって日本のオオミズアオに関してはActias Artemisとは別種の可能性があるとの指摘がされた論文が発表されており、
これが確実になれば日本のオオミズアオの学名はActias aliena alienaとなり、アルテミスの名が学名より消えてしまうことになる。
最も、この論文をハッキリと裏付ける決定的な研究は未だ成されていないため、現状ではアルテミスのままである。
特徴
青白い体色をした大型の蛾である。
その大きな翅が非常に特徴的であるため、一度見たら忘れられない外見を有する。
幼虫はモミジ、ウメ、サクラ、リンゴなどの葉を食べ、都市部でも見かけることがある。
見た目の大きさから分る様に、蛾にしては重い。
専門家によると、「重さと爪の強さは小鳥並み」との事。
眺めるだけならいいが、手に止まらせようとした時、下手をすると痛い目に遭うので注意。
但し、毒は持っていない。
あまり知られていないことだが、
大型の蛾は成虫になった時点で口が退化しており、食物を摂取することなく数日で死ぬ。
オオミズアオもその例に漏れず、幼虫の時に蓄えた養分で受精・産卵を行い、息絶える。
我々の予想よりもはるかに昆虫は刹那を生きている。
pixivでのオオミズアオ
先述したような美しく幻想的な外見を持つことから、イラストの題材にされる。擬人化することもままある。
また、蛾特有の体毛をもってもふもふしていることから、公言するほどではないが、秘かに好きだと言う人は多いようである。
関連タグ
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