ファルコ
ふぁるこ
概要
CV:田中秀幸(TVアニメ)、小杉十郎太(パチスロ)、江川央生(真・北斗無双)
天帝に仕える帝都の将軍で、金色の光輝を纏うことから、「金色のファルコ」の異名を持つ。
二千年の歴史を持ち、かつては「北斗神拳」をも凌駕すると言われた「元斗皇拳」の伝承者にして最強の使い手。
かつてラオウが軍を率いて元斗の村へ侵攻してきた際、「戦えばラオウを倒すことは可能だが自分も死ぬ」と予見。
ラオウの死によって拳王軍が統制を失い、それに伴う最悪の事態を避けるべく、自ら右足を切断し差し出し、その攻撃を未然に防いだ。
ラオウをして「その片足は一国に値する」と言わしめ、以来、切断した右足には義足が取り付けられている。
そして、転進直前にラオウから最大の災厄を招くとして直ちにジャコウを葬るように忠告するが、ジャコウとは乳兄弟であり、涙を流して祈る母の姿をみたファルコにはそれができなかった。
その後、ラオウがかつて警告した通り、ジャコウが天帝を幽閉し、天帝軍の総督として帝都の実権を握り、人々は圧制に苦しむようになる。
ファルコは人質に取られた天帝の命を護るために、ジャコウに命ぜられるまま帝都に反旗を翻す勢力と戦い続けることとなる。
こうした非情の戦いの末、いかなる悲劇を目の当たりにしても涙を流せなくなってしまった。
その姿をファルコの部下達は哀しみ、「将軍のためにこの命を使えるのなら本望」と命がけで守り「将軍は涙を使い果たし干れてしまった」とケンシロウにその哀しみを伝えた。
また、こうした事情を知っている帝都で酷使されていた奴隷達は、ファルコの義足が出す音を「ファルコ様の足が泣いている」として、心から慕っていた。
そして、ケンシロウとの決戦の際、拳法家としての本懐を得たためか、力強く歩を進めるその姿に「今日はファルコ様の足が泣いていない!」と部下達や奴隷達は大いに喜んだ。
元斗皇拳の技と奥義を駆使してケンシロウと激闘を繰り広げていたが、アインらの活躍によって天帝が救出されると共闘し、元凶であるジャコウを「恨みなどという言葉ではなまぬるい!!」という言葉とともに抹殺した。
そして、天帝と再会を果たし彼女から優しい言葉を掛けられ、両目から干れていた涙を流した。
しかし、ファルコの戦いはまだ終わっておらず、さらなる過酷な戦いが待ち構えていた。
帝国の残党ジャスク(アニメ版ではタイガ)によって連れ去られたリンを救出する為に修羅の国へと渡り、名も無き修羅と対峙した。
しかし、ケンシロウとの戦いで負った傷が癒えておらず、その上戦いの途中で義足が折れてしまい、その隙を突かれて致命傷を負ってしまった。
後を追ってきたケンシロウに頼んで刹活孔を突いてもらって一時的に力を得て名もなき修羅と再戦。死闘の末に黄光刹斬で勝利を収めた。
自らの死により元斗皇拳が絶える事を嘆いていたが、元斗の伝書鳩がもたらした手紙により恋人ミュウの体内に自分の子が宿った事を知らされ、元斗皇拳の後継者がいた事に安堵し、喜びの涙を流しながらケンシロウの腕の中で息を引き取った。
修羅の国の底知れぬ強大さを強烈に読者に印象付ける為に犠牲となった感があるが、砂時計のアルフやシエ等、その死後に登場した名前のある修羅達が旧来の雑魚と変わらない扱いであった為、あまりにも意味のない死であったと言わざるを得ない。