雷は私の母になってくれたかもしれない女性だ
いかづちはわたしのははになってくれたかもしれないじょせいだ
概要
モデルグラフィックス誌2013年12月号に掲載された煽り文。
元ネタは劇場版アニメ「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の終盤において主人公「アムロ・レイ」にライバルキャラ「シャア・アズナブル」が放った恨み言。
劇中にて新登場したニュータイプ少女クェス・パラヤにシャアはかつての(年下の)恋人ララァの面影を感じて自分の元に置くため自軍に招き入れる。しかしララァのような包容力を(年下に)求めるシャアは年長のシャアに甘えてくるクェスに面倒を感じ、クェスをただの優秀な駒としてだけ扱うようになった。
そのさまをアムロから最後の決戦の最中に「貴様ほどの男が、なんて器量の小さい!」と指弾されたことに対しシャアはこう言い返す。
「ララァは、私の母になってくれるかもしれなかった女性だ!そのララァを殺したお前に言えたことか!」
アムロは「お母さん?ララァが…?」と驚愕し、直後に外で起こった異変によってこの会話は終了、映画はエンディングへと繋がる。
後年、富野由悠季監督が「あの二人は死んだと思ってくれて構わない」と言明したこともあり、この情けない逆ギレにも聞こえる告白がシャア・アズナブルというキャラクターの最期の台詞となった。
タイトルにもあるように艦隊これくしょんのキャラクター「雷」の専用タグである。
主に「ロリおかん」「ダメ提督製造機」としてある意味恐れられている彼女が母性全開で提督(プレイヤー)を甘やかせている作品に付けられる。ただ雷が優しいだけでなく、そんな年下の幼女にベッタリ依存する成年提督のダメっぷりも同時に窺える響きがある。
史実ネタ
「雷」を沈めた潜水艦ハーダーの討伐戦に第一〇二号哨戒艇が参加している。
この第一〇二号哨戒艇、元はアメリカ海軍のクレムソン級駆逐艦「スチュアート」である。
実際にとどめを刺したのは第二二号海防艦で、第一〇二号哨戒艇はハーダーに追い詰められた輸送船を救出した。
つまり……
「貴様ほどの駆逐艦が、なんて器量の小さい!」
「雷は私の母になってくれたかもしれない駆逐艦だ、それを沈めたお前に言えたことか!」