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アルジェントソーマの編集履歴

2015-07-30 19:19:53 バージョン

アルジェントソーマ

あるじぇんとそーま

『アルジェントソーマ』とは、サンライズ制作によるSFテレビアニメ作品である。

概要

サンライズ制作のTVアニメ。2000年10月から2001年3月にかけてが放送された。全26話(TV未放送含む)。

タイトルのアルジェントソーマとは「銀の肉体」を意味する。

角川書店(現KADOKAWA)より漫画版、小説版も刊行されている。


本作は、メアリー・シェリーの小説「フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス」をモチーフとしたSFアニメであるが、物語全体に散りばめられたある特撮作品と、同作に登場する敵キャラクターへのリスペクトが際立つ一作となっている。

また、海外ドラマを思わせる台詞回しも特徴の一つとして挙げられるが、特に物語の要所に於いてシェイクスピアや物理学の専門用語からの引用が行われ、それらを用いた比喩表現や皮肉がドラマを盛り上げている。


「特撮作品をリスペクトし、また正体不明の敵を迎撃する」というその作風から新世紀エヴァンゲリオンなどと比較される事も多いが、作品単体で高度に完成されたストーリーは評価が高い。特に終盤にかけての伏線回収とそれに伴う急展開は、ファン同士の雑談であっても扱いに慎重さを求められる程である。

一方で、深夜アニメの黎明期に於いて放送地区の限られるテレビ東京系深夜枠で放送されていたという事もありその知名度は低く、「知る人ぞ知る名作」と称される事も多い。


あらすじ

2054年、人類は突如地球に飛来した巨大なエイリアンと交戦状態に陥り、地球は深刻なダメージを被った。

その後も断続的に飛来するエイリアンに対抗すべく、国連政府は地球防衛のため軍を再編、対エイリアン特殊部隊“フューネラル”を組織しその迎撃に当たらせた。


2059年、ユニバーサル大学の学生タクトは、ここ数日所在が不明だった恋人・マキから謎のメールを受け取り、発信元を辿るうちに、マキが師事する生物工学の権威、ノグチ博士の研究施設“モルグ”へと導かれる。

そこでノグチ博士は、エイリアンのパーツを繋ぎ合せ、“フランク”と名付けた金属生命体を復元する実験を進めていたのだった。タクトはマキと共に実験に参加することになったが、突如フランクは覚醒し暴れだすと、モルグを瓦礫と化し逃走してしまう。この時、マキとノグチ博士は命を落とし、タクトもまた重傷を負ってしまった。


モルグを後にしたフランクは、森を散策していた少女ハティと出会う。何かの絆で互いに惹かれあい心を通わせていく二人は、フューネラルに収容された。


軍病院に収容されたタクトに、フランクへの復讐を囁く謎の男Mr.X。タクトはその言葉に従い、“リウ・ソーマ”という新たな名前でフューネラルに入隊し、隙あらば実践配備されたフランクを破壊しようと画策する。しかし、共同作戦を続けていくうちに、リウの中にはフランクに対しほのかな友情が芽生え始める。そして…。

(公式サイトより)


登場人物

リウ・ソーマ(CV:保志総一朗

ハリエット・バーソロミュー(CV:桑島法子

フランク(CV:高田祐司

ラナ・イネス(CV:紗ゆり

マイケル・ハートランド(CV:中田譲治

ギネビア・グリーン(CV:井上喜久子

ダン・シモンズ(CV:子安武人

スー・ハリス(CV:堀江由衣


Mr.X(CV:竹村拓

マキ・アガタ(CV:桑島法子

ユーリ・レオノフ(CV:高田祐司

ノグチ博士(CV:茶風林


登場メカ

ザルク

ザルク

フューネラル基地に配備されている対エイリアン用可変機動兵器。

5機がフューネラルに配備されるが、2番機はパイロットがテスト飛行中に死亡したため空位となっている。

戦闘機形態と人型形態の2つのモードを有しており、状況に応じて変形が可能。また、1~4番機は単座式だが、5番機のみ複座式になっている。

外見的には人型形態において頭部と呼べる部位が無く、操縦席が機体の左肩にあるシルエットが印象的。

最大の特徴は「エイリアンモーター」と呼ばれる重力慣性制御が可能な駆動ユニットを搭載している事で、これにより従来の戦闘機とは比較にならないほどの機動性を発揮する。

しかし、エイリアンモーターのテクノロジーがエイリアン由来のためにブラックボックスの部分が多く、機体が破損した場合は専用の施設でなければ修理することができない。

武装は液体炸薬式のライフルを標準装備しており、炸薬は機体本体から供給され自由にコントロールが可能。通常時はFCSで射撃を行う連射可能なスナイピングモードに設定されているが、液体炸薬を最大まで装填して単発で弾丸を発射するスラッグモードも使用可能。

また、エイリアンモーターを利用したエナーシャルエリミネーターを搭載しており、負荷はかかるがある程度の機動にもパイロットは耐えることができる。ただし、リミッターを解除するとその限りではない。

長距離を移動するミッションや遠征等では専用の母機「ミステル」に収納されて移動する。

ザルク(SARG)はドイツ語で「棺」の意。


トート

ザルクの後継機だが、外見や特性そのものはザルクと変わらない(カラーリングはザルクよりも暗く、ほぼ黒に近い色になっている)。

ザルクよりも高出力のエイリアンモーターを搭載しており、装甲はザルクの1.5倍でありながら機動はザルク以上の性能を見せる。ただしリミッターを解除してからのパイロットへの負荷も大きい。

ライフルはザルクと同じような炸薬供給パイプがあるが、機体から外しても使用できる。

トート(TOD)はドイツ語で「死神」の意。


ミステル

フューネラル実戦部隊の指揮輸送機。

ミステル (mistel) はドイツ語で「やどり木」の意。その名の通り、3機のザルクを機体後部にぶら下げて輸送できる。

作戦時にはザルクの母艦(母機)として機能し、作戦を指揮する為の指揮所としても機能する。


エイリアン

2054年に突如地球に飛来した謎の金属生命体。

地球到達後に一定の地点(巡礼ポイントと呼ばれている)を目指して進行するという性質以外はよくわかっていない部分が多く、地球に飛来する理由は不明。

巡礼ポイントにエイリアンが到達することでカタストロフがおこると仮定した人類は、エイリアンの巡礼ポイントに到達する前の速やかな迎撃を目的にフューネラルを結成するに至る。

巡礼ポイントへの到達を目的としており、その進行ルート上に存在する障害を排除する性質を持つ。


体長は20m前後のものが多いが、個体によっては非常に大きなものも存在する。

シルエットは人間そのもので二足歩行が可能な他、局所的な重力をコントロールする能力を有しており飛行能力を備えている。

外見的な特徴として黄色掛かった肌を有する他、頭部には目のような物が6個備わっており、普段は青いが攻撃を受け戦闘態勢に入ると赤く変色する。

その身体は特殊な金属で構成されており、通常兵器ではダメージを与えることは難しい。


なお、エイリアンの中には特殊能力を有しているプログレッシブ・エイリアンと呼ばれる種も存在し、自ら高熱を発するタイプ、自らを流体化しあらゆる攻撃を無力化するタイプなどが存在する。


各話リスト

サブタイトルは「○○と○○」という形式でタイトル同士が数珠繋ぎになっているのが特徴。最終話のサブタイトルは第一話へと繋がるが、番外編のみ独立したタイトルとなっている。

話数サブタイトル
Phase:1再生と死と
Phase:2死と少女と
Phase:3少女と出会いと
Phase:4出会いと憎悪と
Phase:5憎悪と争いと
Phase:6争いと逃避と
Phase:7逃避と追憶と
Phase:8追憶と孤独と
Phase:9孤独と哀と
Phase:10哀と殺意と
Phase:11殺意と裏切りと
Phase:12裏切りと絶望と
Phase:13絶望と希望と
Phase:14希望と混沌と
Phase:15混沌と葛藤と
Phase:16葛藤と決意と
Phase:17決意と過去と
Phase:18過去と大罪と
Phase:19大罪と戒めと
Phase:20戒めと覚醒と
Phase:21覚醒と真実と
Phase:22真実と破滅と
Phase:23破滅と勇気と
Phase:24勇気と愛と
Phase:25愛と再生と
Phase:EX孤独と孤独

外部リンク

公式ページ

バンダイチャンネル配信ページ


関連項目

サンライズ

フランケンシュタイン シェイクスピア

ジャミラ

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