サラトガとは
レキシントン級空母サラトガ
アメリカ海軍の、1927年に竣工したレキシントン級空母の2番艦。愛称は「シスター・サラ」。
「サラトガ」はアメリカ海軍に代々受け継がれている艦名で、この空母の2代前の艦はペリーの来航に加わった4隻の黒船の1隻である。
元巡洋戦艦だけあって、大型・高速、しかも搭載機数も多い高性能な空母であり日本との開戦直後にはサラトガを含むわずか3隻の空母しか太平洋に存在しなかった。(残りの2隻にはあのエンタープライズも存在する)
運に恵まれていないのか、潜水艦から雷撃されること2回・特攻で大破すること1回と損傷している期間が長く、参加した大海戦は第二次ソロモン海戦ぐらいである(この戦いで龍驤を撃沈している)。だが、ラバウル空襲など多くの作戦や任務を行い貢献した艦でもある。
特に着艦した艦載機数では98549機という凄まじい記録を誇る。もちろん世界最高記録である。
この記録は訓練での数もありサラトガで経験を積み前線配属となったパイロットは多い。
サラトガは第二次世界大戦を生き延びたが、その頃には既にエセックス級が大量に配備されており、老朽艦として役目を終えることとなった。
艦名は大戦後のフォレスタル級の大空母に受け継がれている。
フォレスタル級空母サラトガ
1956年進水、1970年代はベトナム戦争で活躍した。その他湾岸戦争、旧ユーゴスラビア紛争などにも参加している。
1992年の多国籍演習でミサイルを誤射し近くにいたトルコ海軍の軍艦に命中、死者5名、負傷者15名を出す。
1994年に除籍。その後は長い間用途が検討されていたがいずれも実現せず、結局2013年に1セントで売却されることとなり、話題を呼んだ。
余談
2014年度版GODZILLAではOPにクロスロード作戦の映像が使われたほか、同作戦で沈められたレキシントン級のサラトガにあやかってか作中に登場した架空のニミッツ級空母として登場し、ゴジラ追跡を行った(撮影に使用されたのは、同じくニミッツ級の「ロナルド・レーガン」)。
オーストラリアに生息するアロワナの1種ノーザンバラムンディは現地でサラトガと呼ばれており、バラムンディは淡水系の鱸のことを指す。
関連タグ
萨拉托加:漢字表記