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三毒の編集履歴

2015-09-10 12:59:15 バージョン

三毒

みどく

三毒とは、仏教において人が最も克服されるべき対象であるとされる三つの煩悩のこと。

概要

仏教において、最も克服されるべき対象である、人間の諸悪・苦しみの根源とされ、可能な限り取り払うべき煩悩であり、それぞれ『貪』(とん) 『瞋』(しん) 『癡(痴)』(ち)の三つに大きく分けられる。

三毒の内の『貪』『癡』の多くは『瞋』に結びついており、『瞋』をしっかりと捉えれば『貪』『癡』にもアプローチできるようになるとされている。


三毒の詳細

煩悩の数は、俗に108個あり、最大では84000個あるとされるが、最少ではこの三毒のみとされており、他の煩悩は全てこの根本たる3つから派生したものとされている。


必要以上に求める・貪る心。ありとあらゆる強欲の感情、深い欲望のことで、『貪欲』(とんよく)とも言われる。


『瞋恚』(しんに)とも呼び、平たく言えば怒りの感情のことであるが、仏教においては軽蔑(軽視蔑視)』『不安』『嫉妬なども怒りの表れとされている。


『愚癡』(ぐち)とも呼ばれ、仏教における世の真理(ダルマ)』(無常など)を理解できておらず、無知であることを意味する。


注意

誤解がないように解説すると、これらは感情「過剰に持っている」または「支配されている」からになるのであって、一切持ったり感じたりしてはいけないわけではない。

むしろこの世で生きていくためには、必要最低限は必要である。

例えばが無ければご飯を食べたいなどと思えなくなるし、怒りを感じなければ人を叱ったり出来ない。


悪いのは、それらの感情を過剰に抱き、それに執着して支配されてしまうことであり、過剰な欲は強欲となり、過剰な怒りは軽蔑嫉妬となって、やがて他者のことなどを何も考えなくなり、人やこの世に害をなす存在になり下がり、それゆえの逃れられない苦しみを受けることになる。


上述したが、特に過剰な怒りは、軽蔑心や嫉妬心となると、その対象を貶めたり苦しめたりすることで、優越欲や支配欲に浸るという強欲にも繋がっている。

更にそれらに執着してしまうことによって、この世のあり方・真理に盲目(無知)になり、悪い生き方・いい加減な生き方になってしまい、その結果起こりうる苦しみに苛まれることになる。


逆に言うと、怒りさえ上手く抑制してコントロールし、克服してしまえば、強欲や無知を克服するのも楽になるということでもある。



関連タグ

仏教 諸行無常

煩悩

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