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ダルマ

だるま

ダルマ(Dharma)とはサンスクリット語で「真理」「法」などを意味する語である。
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曖昧さ回避編集

  1. 禅宗の祖とされるインド人仏僧。→達磨大師(菩提達磨)
  2. 菩提達磨の伝記中のエピソードに由来する置物。→だるま
  3. 四肢が欠損した状態。→達磨
  4. 少年漫画『ONEPIECE』の登場人物。→ダルマ(ONEPIECE)
  5. ゲーム『beatmania IIDX』及び『ROOTS26』の登場人物。→刃雪達磨
  6. 宝塚歌劇団でのラインダンス(別名:ロケット)の衣装。

概要編集

インド発の宗教、すなわちヒンドゥー教仏教ジャイナ教シク教で用いられる語。

ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教の総称「ダルマの宗教」の呼称の由来となっている。


「ダルマ」は広範な意味を含有するが、主に「宇宙を貫く超自然的な法則」「守るべき戒律や徳」を意味する。

転じて「秩序」「法律」のニュアンスを持ち、ヒンドゥー教における「ダルマ・シャーストラ」は神々が望む秩序を行き渡らせる為の宗教的な法律書の分類名である。


守るべきルールとしてのダルマは漢訳仏典では「正法」とも呼ばれる。規範としてのダルマが守られない状態は「アダルマ(不法)」と呼ばれ、それは悪い運命や来世を引き寄せてしまう。

宇宙の法としてのダルマは、行為(カルマ)としてのダルマ/アダルマの結果を規定する。善因善果、悪因悪果の業報輪廻はまさに自然法則に等しい。


インド神話では司法神としてのダルマも存在し『マハーバーラタ』等に登場する。神としてのダルマは死者を審判するヤマと習合し「ヤマ・ダルマ」とも呼ばれる。彼がクンティーとの間に設けた英雄こそパーンダヴァの長兄ユディシュティラである。彼は司法神から生まれただけあり、とても公明正大な王であったという。彼とユディシュティラの結びつきを表すエピソードは次の通り。

パーンダヴァがこの世から解脱する為の旅に犬の姿で同行し、同行者の中で彼ただ一人が生き残った。迎えに現れたインドラ神が彼に「その犬を置いて行くなら極楽へ連れて行ってやろう」と提案するが、彼は犬の忠実さに敬意を表し、これを固辞。それを見届けたダルマ神はどこかへ消え去って行ったという。しかし、ユディシュティラへの試練はそれで終わりではなく、今度はカルナを含めた親族達が地獄で苦しむ様を見せられるも、「自分一人だけが極楽へ行ったってしょうがない」と誠実を貫いた為、親族と極楽で暮らせるようになったという。


関連タグ編集

ヴァルナ:同じくインド神話の司法神

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