ラインダンス
らいんだんす
ライン状に整列して行うダンスの一種で、代表的なものとしては、レビューショーなどで、大勢のダンサーが下のイラストのように一列に並び、付かず離れずの状態にし、脚を空中に目掛けて、高く蹴り上げながら、一糸乱れないように美しいステップで踊るのが特徴。
宝塚歌劇団などの「歌劇団」に所属する女性の踊り子達が、必ず公演のフィナーレに、以下のレオタード風の衣装(宝塚歌劇団では「ダルマ」と称する)等を着て踊るのが一般的。
更にチアリーダー達が披露する「チアダンス」や全国のテーマパークのショーなどでも踊られることが多く、1970年代のNHK紅白歌合戦では、紅組の女性歌手達がレオタード姿で披露していた。
アメリカのニューヨークでは、「ラジオシティ・ミュージックホール」という劇場に、「Rockettes(ロケッツ)」と呼ばれる、ダンスグループが、毎年クリスマスの時期に、「Christmas Spectacular(クリスマス スペクタキュラー)」という年末公演で披露されている程の恒例行事なので、その影響なのかは不明だが、毎年クリスマスの時期に各地のイベントなどで披露される場合がある。
宝塚歌劇団は、そのダンスグループである「ロケッツ」から由来して、「ラインダンス」を「ロケット」と呼んでおり、1927年の日本初のレビューショーである「モン・パリ」で踊った。
因みに、そのアメリカなどの海外で言う「ラインダンス」とは、一列に並んで同じようなステップで踊る、フォークダンスやカントリーダンスの事を指している。
日本で言われる「ラインダンス」という言葉は、和製英語で作られたものなので、海外では、一般的に「Kickline(キックライン)」、又は「precision dance(プレシジョン・ダンス)」と呼ばれている。
また、フジテレビの子供番組であったポンキッキーズには、「キーズラインダンス」と呼ばれるコーナーがあり、小中学生の女子達が、椅子を一列に並べた状態で、大江千里氏が歌った夏の決心や様々な洋楽などを流しながら、座ったり立ったりして踊るのが、有名であった。
ラインダンスの様子を描いた作品の中には、きわどいものやエッチなものも少ないながらある他、R-18指定に相当するものもあるので、見る時は注意してほしい。
カンカンダンス:同じく脚を高く上げて踊るフランス発祥のダンス。
Negicco:会場のお客さんと一緒にラインダンスを踊る曲がある。
まじですかスカ!:サビ部分で踊っているモーニング娘。の楽曲。
さそうおどり:キャラクターにこのダンスを踊らせるモードがある。
Gの閃光、Utauyo!!MIRACLE、シュガーソングとビターステップ、ヒャダインのじょーじょーゆーじょー:アニメ主題歌で、そのOP/ED映像の中に、「ラインダンス」らしきダンスを踊っているシーンがある。