概要
CV:堀之紀
多方面に秀で非常に頭の切れる優秀な人物で、取引現場を目撃した工藤新一を殴打し行動不能にさせた上で毒薬を飲ませた張本人でもある。
(当初は体を小さくする意図はなく単に「証拠の上がらない毒殺」とするつもりであった)
人物像
黒尽くめな衣装のほかに主な特徴は、銀の長髪(アニメ版では当初は金髪だった)・深緑の眼・左利き・細身長躯・ヘビースモーカー。また頬には赤井によって負わされたかすり傷が残っている。
黒のポルシェを愛車としている。
FBIの調査ではジンを抑えればボスまで一直線にたどり着けると言われており、組織内でも大物・・・と思われていた。
しかし、最近ではボスの側近RUMよりは下である事が判明。さらに83巻の巻末では作者により、コルンやキャンティ達と同格であると明記されてしまった。実は、作中ではたまたまリーダー的な役割を担当していただけなのだとか。
これらの設定が判明する前からベルモットの存在にキレたキャンティに愛車をガツンと八つ当たりされた事があり、上下関係ではない事は伺う事ができる。
また自身の腕を撃ち抜いてでも任務を遂行しようとする組織への強い忠誠心も持ち合わせている。余談だが時計型麻酔銃を打たれて眠らなかった唯一の人物(ただしこれは本人が麻酔針に気づき、自らの腕に銃を発射して眠気を飛ばしたためで、特殊体質というわけではないと思われる)。
「疑わしきは罰せよ」を地で行く冷酷無情な徹底主義者で、人間を平気で殺す節があるが、殺した人間の顔と名前は忘れることにしているらしい。
今でこそ冷徹な彼であるが、初登場の話で事件に巻き込まれた際には、駆けつけた警官を見てビクビクしながらキョドる一面が見られた。
登場回数が増えた弊害か、携わった仕事は意外と失敗率が高い。また、灰原の正体に気付き、コナンを探偵と知ったピスコや、劇場版ではコナンを新一と見抜いたアイリッシュなど、彼が殺害した者には組織にとって有益な情報を持つ者が多くなおかつその情報を引き出そうともせずに彼らを殺してしまっているため、ある意味で最も組織に不利益な行動を取っている人物とも言える。
とはいえ工藤新一の幼児化、宮野志保による組織からの脱走、宮野明美の抹殺といった作中で起きた多くの悲劇の一因となっていることもまた事実である。
なお「ジン」は酒のGIN由来のコードネームであり、本名は不明。
一度「黒澤陣(くろさわじん)」なる名前が登場したがコードネームにちなんだ偽名の可能性も高い。
劇場版では第5作『天国へのカウントダウン』、第13作『漆黒の追跡者』の2作に登場。
人間関係
黒の組織の他メンバーと登場する事も多いが、普段から相棒と思われるウォッカは特によく行動を共にしている。
シェリーを髪の毛一本で認識するなど、彼女の組織脱走前に深い関係があったと思われる。
またベルモットとは肉体関係を持つことが作中で示唆されている。しかし基本的に何を考えているのか不明なベルモットに対しては独断行動が目立つことや彼女の秘密主義にうんざりしているようでもあり、最近は以前よりも警戒している。
一方で本人の中では完全に死んでいる扱いになっているせいか、幾度も嵌められている江戸川コナン/工藤新一に対してはウォッカから名前を聞いても記憶になかった(『バラしたやつの顔なんざいちいち覚えちゃいない』というポリシーが原因かと思われる)。
FBIの赤井秀一に対しては彼が組織に潜入していた頃から嫌っていたらしく、警戒すると共に目の敵にしている。そして『赤と黒のクラッシュ』にてあの方からの命令を受けてキール(水無玲奈)に指示を出して彼を間接的に抹殺した………かに見えたのだが赤井はコナンの策略で色々あった末にこの抹殺劇から無事に生き延びていたことが緋色シリーズで判明したため、またしても気づかぬ内に失態を増やしてしまうことに。
『天国へのカウントダウン』では灰原(シェリー)の髪型を真似た鈴木園子を本人と勘違いして危うく射殺しかけるという腹筋崩壊もののミスを犯している。コナンの咄嗟の機転で園子は難を逃れたが、遠くのビルから動くエレベーター内のターゲットを正確に狙う腕前は確かなものであると言える。
尤もこの時はまだ狙撃手をはじめとする黒の組織の仲間が未登場であるため、彼が狙撃手の役をやらざるを得なかったことが原因とされる。