じゃりン子チエ
じゃりんこちえ
うちは日本一不幸な少女や
『漫画アクション』で連載されたはるき悦巳原作の漫画、大阪府の下町「西萩」を舞台とした作品。1979年から1998年にかけて連載され、アニメ映画化と二度のテレビアニメ化、さらに舞台化がなされている。
無職でケンカ博打にあけくれる父親テツと、別居中の母親ヨシ江をもつ少女「竹本チエ」が主人公で、彼女が働くホルモン焼き屋「チエちゃん」の周囲で起こる様々な騒動を描いている。ヨシ江は序盤で帰って来たものの、テツのヤクザも恐れない喧嘩好きは改まることはなかった。
大阪を舞台としたとあって、コテコテの大阪ワールドが展開されるが、独特なのは猫達が二本足で歩き人間と同じ思考で会話、行動（例外を除いて人間との意思疎通は出来ない）をしており、竹本家で飼われる「小鉄」を題材としたスピンオフ作品も登場している。
アニメ映画化された際は、大阪ということだけあって、主要キャラに吉本興業を中心とするオール関西有名芸能人という陣容で声優を固め(『紳助・竜介』『やすきよ』と言った当時の漫才ブームの立役者から、芦屋雁之助、鳳啓助、京唄子といった大御所レベルが務めている)、特に西川のりおがテレビアニメ版でもテツ役で声優を務めるなど、のりおの演技力については評価は高い。テレビ版では、テツとチエ以外の多くのキャラクターのCVは変更されているが、基本的に関西圏出身の声優、俳優、女優、お笑い芸人、コメディアン、子役が中心に起用されている。
登場キャラクター
竹本家の人々
主人公。「ホルモンチエちゃん」を営む小学５年生の少女。活発で喧嘩っ早く、下駄が武器。
もう一人の主人公。チエの父。「ホルモンテッちゃん」を放っぽり出して博打や喧嘩に明け暮れる日々を送るプータローなバカ親父。
チエの母・テツの妻。別居していたが、戻ってくる。良妻賢母で、テツも彼女には頭が上がらない。
チエの祖母・テツの母。老齢ながらも強烈で衰えない腕力を有し、破天荒なテツを懲らしめる。
チエの祖父・テツの父。氏名は不明。体が弱く、テツには甘いため妻の菊に咎められていることが多い。
周辺の人々
テツの恩師で現在は物書き。現在でも交流が続いており、遭う度に「テツ!!」とよく怒鳴り散らすのが常で、テツが頭が上がらないキャラの１人。
バクチ会社「遊興倶楽部」の社長。テツの所為で店がつぶれてからはお好み焼きやに。
テツの悪友で警察官。昔はヤンチャしてたが今は真面目。
チンピラ２人組み。カルメラ焼きの屋台を引いていたが、テツにカツアゲされたりするなどの不幸に遭い続けて中華屋に。
チエの学校関係者
チエの担任で花井拳骨の息子。本作では珍しく標準語で話すが、それは東京に赴任していた時期が長かったため。テツによく弄られている。
チエのクラスメイトで学級委員。よくチエをバカにしては返り討ちに遭う。
チエのクラスメイトでマサルの腰巾着。
チエの親友。名前の通りヒラメ顔で、チエ同様マサルには容赦がない。
転校生。チエ・ヒラメと親友になり、マサルに「パンパカトリオ」と呼称される。