権力者。
シンニー派称号。スルターンが一般的。マレー語・トルコ語などの発音からスルターン、スルタンと書かれることが近年は増えている。「国王」ないしは「皇帝」などとも訳される。
カリフの承認を得たアイユーブ朝のサラディンや、手中に庇護したことでスルターンを称したマムルーク朝のバイバルスが著名。
一方でスンナ派の王が名乗ったり、モンゴル帝国と敵対したことで有名なアラーウッディーン・ムハンマドを生んだホラズム帝国のようにカリフの承認とは関係なく名乗った政権、或いはオスマントルコの皇帝のように「スルタン=カリフ制」を名乗って絶大な権威・権利を手にした存在もあり、様々であった。
現在ではオマーンやブルネイ、ないしはインドネシアのジョグジャカルタ特別州やマレーシアの各州
にスルタンと呼ばれる指導者が存在している。
概要
- ゲーム聖剣伝説のサルタン
- ディスニー作品アラジンに登場するサルタン
ジャスミンの父君でアグラバーの王様。丸顔に良く似合うカールしたお髭がトレードマークで、ずんぐりした体型の好々爺。プリンス・アリと偽名を使って近づいたアラジンと仲良くなるなど根は陽気な善人なのだが、『姫の夫は王子でなくてはならん!』と決めつけて娘に嫌われる了見の狭さや、イアーゴにかびたクラッカーを食わせるおバカさが描かれる三枚目な王様でもある。
ジャファーに攻撃を受けたときは『裸の王様』状態で捕虜・奴隷にされかけたりと屈辱的な仕打ちを受けるがアラジンに救われる。嘘をついたことを謝るアラジンに、『君は皇子に相応しい…』と慰めた。その一件で心を入れ替えた彼は、身分で結婚相手を決める掟を改めて娘夫婦を祝福し、二人を迎えて仲良く王宮で暮らした。続編にも登場する。