帰ってきたV3とは、石ノ森章太郎が生前あたためていた企画で、パワーアップした仮面ライダーV3のラフ画が1枚描かれていた。
石ノ森氏が健在だった時には漫画、テレビなどの媒体では実現しなかったが、S.I.C.及び、漫画『新仮面ライダーSPIRITS』で再現されることとなった。
S.I.C.では、仮面ライダーV3に付与されているパーツを交換すればいい。顔の真ん中にあるライン及び胸のコンバーターラングがクリアーになっていて、そこから内部メカニズムが覗ける。
早瀬マサト氏による小説、『KIKAIDER 00』では、一つの並行世界において、「デストロン崩壊後も、台頭し続ける悪の組織から人類を守るため、脳を除く全身改造を行ったV3」という設定で登場している。しかし皮肉なことに、国家間の核戦争で人類を含むほぼ全ての生命が死に絶え、全てが砂漠と化した地球でV3は人類最後の生き残りとして、死ぬこともできず生き続けることになった。
そこに異世界から現れた零・キカイダー00と遭遇、亡き友ライダーマンのアタッチメントアームを改造した銃を手に、死に場所を作るべく戦いを挑む。その生きざまは00に戦士としての矜持を教え込むこととなる。
『SPIRITS』では、四国での戦いの最中、サザングロスに負わされたダブルタイフーンへの大ダメージと、その状態で大首領JUDOに「V3火柱キック」を放った影響により長らく変身不可能となっていた風見志郎が、東京でのジェットコンドルとの戦いの最中、ダブルライダーのエナジーコンバーターと破損したダブルタイフーンをダイレクトに接続し、そのエネルギーによってこの姿になった。
S.I.C.版同様頭部のラインとコンバーターラングがクリアーになっている他、レッドボーンもクリアーになり、内部メカニズムが覗いている。