概要
劇場版『機動戦士ガンダム』めぐり合い宇宙編で追加されたドズル・ザビの台詞。
地球連邦軍の宇宙総攻撃に対し、宇宙攻撃軍司令官のドズルは兄であるジオン軍総帥・ギレン・ザビに増援を要請した。しかし送られてきたのは、ビグ・ザムただ1機。「それさえあれば師団数個に匹敵する戦力があるだろうから連邦の戦艦やMSなど相手にならんだろう(意訳)」というそっけない態度を示したギレンに対し、ドズルが反論したのがこの台詞である。
「ジオンに兵無し」などと言われる通り慢性的な戦力不足に悩むジオン軍にとっては、痛い問題である。
実際、一年戦争においてMSを始め数々の新兵器を開発していったジオンに対して連邦がジムやボールなど生産性の高い兵器群を量産し、最終的に勝利を収めている事からもこの言葉が如何に真理を突いていたかを窺い知ることができる。
ただしルウム戦役において専用のザクⅡを駆り5隻の戦艦を沈めたシャア・アズナブルを始め一機のMSや一人のエースパイロットが戦況を大きく動かした事例も数多く存在するなど、ギレンの言葉もあながち的外れとも言えないのも事実である。
戦いは数だよ兄者は誤り。ドズルは兄弟には意外とフランクな人間である。