- 旧東ドイツ製の自動車。
- 任天堂のゲーム『ファイアーエムブレム』シリーズの登場人物。
自動車名
愛称として「トラビ」とも呼ばれる。
ボディシェルは当初FRPで作られて居たが冷戦末期には品質の低下を受け「ボール紙で出来ている」と揶揄されたことも(前述のとおりFRPだったのだが材料不足からパルプが混入されたのは事実らしい)。
現在は旧東ドイツ、ひいては旧共産圏の象徴のひとつになっている。
なお、日本にも複数台が輸入されているが公道を走行可能なナンバー取得に至った車両は無いとされる。
2ストエンジンの排ガス対策が困難であったとの記述が多く残っているが、
最大の要因はエンジン直上に搭載される燃料タンクが衝突や腐食時の安全を欠く為だったという。
ファイアーエムブレムの登場人物
『聖戦の系譜』『トラキア776』に登場。アリオーンの父親で、アルテナの義父。
土地の貧しい南トラキアに位置するトラキア王国の国王であり、それゆえ周囲からハイエナと呼ばれてでも傭兵稼業をするしか生きる道が無かった。グランベル王国と同盟を結ぶも、トラキアを統一する寸前に横からかっさらわれるなど、使い捨てられるエピソードも。
長年の宿敵である北トラキアに位置するレンスターの後継者キュアンが妻エスリンと娘のアルテナの見送られながら、シグルドたちに加勢するためバーハラに進軍していた際、竜騎士団を率いて背後から不意打ち。ランスリッターを壊滅させ、エスリンが連れていた3歳のアルテナを人質に取り、キュアンとエスリンを殺害した。そのため、夫妻の第二子であるリーフにとっては両親の仇である。
残された夫妻の長女アルテナを地槍ゲイボルグと共にトラキアに連れ帰り、以後アルテナを自分の実子として育てた。アリオーンはトラバントはリーフの事を恐れていると語っていたが、それはかつて自分が殺した男の遺児である事よりも、アルテナの出自が判明してしまう事を恐れていた様子。
目的の為なら手段を選ばない冷血漢だが、国を想う気持ちは誰よりも強く、そのため国民からは高い支持を得ており、息子のアリオーンも非情にはなりきれないながらも父親の想いを理解している。
また宿敵キュアンの娘であるアルテナを引き取ったのも、彼女が地槍ゲイボルグの継承者であった為とされているが、『トラキア776』でのアルテナとの会話や部下の台詞から、実の娘同然に愛情を注いでいた事が伺える。
しかしトラキアがセリス軍に侵攻された際にアルテナは、セリスに従っていたリーフの口から自分がトラバントの実の娘でない事を知らされてしまう。
真偽を問う為に本城に帰還したアルテナを切り捨てた(実際は殺していない)アリオーンにグングニルをとトラキアの未来を託した後、自ら出撃し壮絶な最期を遂げた。