「虫、確認。駆除、開始」
概要
日本最大級の製薬会社である野座間製薬が、事故によって自社の研究所から逃走したアマゾン細胞実験体への対処のために設立した民間軍事会社。
表向きは野座間製薬の子会社である害虫害獣駆除業者という体裁を取っており、駆除の際の現場の封鎖や野次馬対処にもこの表向きの顔を利用する。
駆除班はその中でも、実際にアマゾンと戦う実働部隊である。
人間を遥かに超えた身体能力と人肉への強い食欲を持つアマゾンと戦うことは、一歩間違えばアマゾンの餌になる極めて危険な行為であるため、メンバーには多額の報酬だけを目当てに集った猛者が揃っている。
メンバーは皆報酬目当てに雇われているが、仲間意識は強くチーム内の雰囲気は良好。
当たると電撃を発する特殊な弾丸を装填した銃器の他、同じく電撃を発するナイフやワイヤーで武装しているが、それでも低ランクのアマゾンにすら足止め程度にしかならないことが多い。
他にはアマゾンの位置を探知・追跡して駆除班に知らせる調査班や、アマゾンの痕跡を隠蔽する(野座間製薬は警察上層部と、「死体が出ない限りアマゾンの犠牲者は全て行方不明者として処理する」という密約を交わしているため)清掃班が存在している。
駆除班メンバー
- 志藤 真
アマゾンの駆除を仕事と割り切り、冷徹に遂行するが、大滝を駆除するようメンバーに促した際に辛そうな様子を見せるなど情の無い人物ではない。
純真無垢な少年。駆除班最年少の17歳。
その正体はアマゾンであり、モグラアマゾンに変身して駆除班の主力として活動する。
- 大滝 竜介
分析や戦術を担当する。31歳。
常にタブレットPCを携帯しており、調査班が集めたアマゾンの情報や分析で突き止めた核の位置を伝える役割を担う。移動中はそのタブレットでゲームを遊んでいた。
熱血漢で、他のメンバーからも強く信頼されている。
その正体は、素性を隠して駆除班に潜り込んでいたトンボアマゾン。
- 高井 望
駆除班紅一点の22歳。
空手が得意であり、アマゾンに対しても銃器を使わず、蹴りと同時に電撃を加えるレガースやナイフで果敢に格闘戦を挑む。その分負傷も多く、頬には傷跡がある。
毒舌家で、純粋なマモルをよくからかっている。
- 三崎 一也
元詐欺師という経歴を持つ35歳。
その経歴通り口が上手く、駆除作業中に寄ってくる野次馬への対応をすることが多いが、話が長いために野次馬と話し込んでしまいチームの行動に支障をきたすことも。
駆除ではスラッグ弾を装填したショットガンを使用する。
明るいムードメーカーで、面倒見がいいためマモルの世話役も任されている。当人もマモルを「マモちゃん」と呼び、メンバーの中でも特に可愛がっている。
- 福田 耕太
移動に使用するバンの運転や、スナイパーライフルによる狙撃といった後方支援を主に担当する。35歳。
元は警視庁所属で、その頃から志藤の部下だった。
非常に寡黙で声をかけられてもほとんど返事をせず、一人で本を読んでいることが多いが、真っ先に大滝の駆除への異議を唱えるなど仲間を思う心は強い。
- 前原 淳
頭脳派の20歳。
ハッキングによる情報収集に優れる。移動中には携帯チェス盤でチェスを楽しんでいた。
大滝を兄のように慕っていたが、そのことが仇となりトンボアマゾン駆除で隙を見せてしまい、貪り食われて死亡した。
大滝と前原が殉職した後、補充要員として配属された新たなアマゾン。