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字伏の編集履歴2016/06/21 13:33:28 版
編集者:uma919
編集内容:一部に追記。

概要

金色の大妖怪長飛丸こととらのかつての呼び名の一つであり、とくに彼がまだ大陸にいた頃に広く知られた名であった・・・。

と思われていたが、後の世における白面の者との決戦の日が近づくにつれ、世界各地、というか主にユーラシア大陸とくに中国の各地から、とらに似た肉食哺乳類系、とくに虎やライオンのごとき獣人風の妖怪が複数現れる。

人間だけでなく妖怪たちからも謎多き種族とされ、出次のほとんど全てが未知であるとされる。故に「字伏」。また、ファンによる考察の一つに、古今の妖怪や悪魔の伝承などには、「真の名を知られた相手には従わざるを得ない」という戒律が存在するから「字伏」であり、悪に利用されないための防衛策なのでは、というものもある。

特徴と能力

歴史上何体が存在したのかは厳密には不明だが、劇中の描写からしておそらく数十~数百体程度と思われる。なお、メスもいる

形態(とくに頭部の容姿)には非常に個体差が大きく、もはや同じ種族であるのが不思議に思えてくるレベルであるが、実はこれについても、種族の出次に関する重要な意味がある。とらよりも虎っぽい個体も。ちなみに、模様の他、ファンによる観察では筋肉の付き方もそれぞれ異なっているらしい。

復活したばかりの個体たちは口調がたどたどしいが、だんだんと滑らかになっていく(原作では、セリフの字体の変化によっても表現されている)。

共通するのは、特に雷と炎、風、妖気、髪などに関する破壊的な異能を得意とし、各々が絶大な妖力と戦闘力を秘めていることである。身体が破壊されていながらも、本体と繋がって最強状態にある白面の分身達を瞬時に粉砕したり奴らの攻撃を防ぐ、特攻で白面の尾を破壊しながら本体にもダメージを与えるなど凄まじい。

また、あの餓眠様のセリフからして、強豪派の妖怪達からも絶対に相手をしてはいけない輩と見なされている節がある(ちなみに、飛頭蛮のおじいちゃんはSFC版のボスである)。

何より、白面自身が彼らを、単に他の妖怪より上だと判断しているだけでなく、厄介に感じて警戒し独自の対策を考じる点からも、字伏という妖族のポテンシャルが如何ほどの物なのかが伺い知れる。

  • 戦闘能力だけでなく白面に恐れを抱かず、純粋に憎悪をぶつけてくるのが、白面の琴線に触れるのだろうか。また、白面が彼らの行く末を知った際は心底ショックを受けていた。

彼らの強さの秘訣は、攻撃力よりもむしろ、幅広く応用性に富む攻撃の属性と、素早さ、回復・再生力など、高レベルでバランスのとれた能力だろう。かの鬼太郎ほどの多彩さと意外性ではないが、彼みたいな戦闘スタイルである。

  • とらや紅煉に限らず、火焔放射よりも雷撃の方がより多用される傾向にあるが、各々によって炎、雷、衝撃波などに関しては、得意技に多少の違いがあるらしい。
  • 白面の者によって強化された特異な例ある理由から不死身な個体が二強のようにみなされる節があるが、実際は通常の字伏でも妖怪としては規格外の強さを持っており、攻撃力は初代字伏とその他では差はない(というか、各々の得意攻撃に関しては初代を上回っている感もある)。よって、白面の強化なしでの素の実力の紅煉が、はたして他の字伏よりも強いのかは不明である。
  • 一般の字伏は不死性が低いといってもあくまで初代に比べたらの話であり、石化して何百年も仮眠したり、石化した状態で全身を砕かれても、条件さえ整えば頭だけで復活し、臨機応変に肉体を一瞬で生成することがなど、やはりとんでもないレベルである。
    • 不死身のとらの肉体ですら溶かす紅煉の霊刀で斬られた字伏たちは復活できなかったが、そうではない字伏たちは身を砕かれても上記のように活動可能になるので、やはり「素」の回復力はとらに謙遜ない。

ちなみに、未だに字伏たちがトーテムポール化した理由は判明していないが、上記の通り復活を見込んでその条件が発動しやすくするために(破壊されても破片が散らばらない)そうしたとも考えられる(そこまで予知できるのであれば驚異的だが)。

字伏絶滅計画を経て

十五年程前から、白面による字伏根絶の企てが発動され、以降この度の召喚の道中に至るまで、殆どの字伏は白面および紅錬の餌食となったが、生還した字伏たちは芙玄院にて石化し、後の黒炎の襲撃でとらの鎧となり、彼をサポートした。これほどまでに大勢の字伏が白面と紅煉に討たれた要因は、白面による紅煉の強化と、石化での状態を狙われというのが大きいのだろう。獣の槍に到達する直前に討たれた個体の一体は紅煉の名を、獣の槍に到達できた個体は白面の化身の女を知っていたので、おそらくテレパシーか何かでの情報の共有がされていたのだと思われる。復活した字伏たちが、紅煉が現れた途端に積極的に排除しようとしていた&一体が三枚おろしにされてしまったのを見て攻撃をすぐにやめたのにも辻褄が合う(一斉攻撃でダメなら、もはや手段はない事はこれまでに犠牲になってきた字伏たちからの情報でわかるため)。

ちなみに

永らく、とら=字伏と思われていたが、実際の伝承の字伏の所業は必ずしもとらのものではない事が明かされる。すなわち、長飛丸の剛名を悪用して跋扈した、もともと字伏でない偽の輩のしでかした悪事も含まれている。但し、とらを除いた字伏は一代に一体しか存在せず、それ以外は石化して時を待っており、それがとら=字伏と言う誤解に伝わった。更にその正体には獣の槍と白面の者と関わる大きな秘密が・・・

正体

この先は深いネタバレになっています。

正体は歴代の獣の槍の使用者で、限界を超えて魂を吸い取られた者たち。人間限定とはされていないが、最初の使用者が字伏化したままある程度の期間使用していたであろう事例を除けば、ほぼ人間しかいない。そもそも妖怪はこの槍を忌避しており、仮に妖怪が槍を使おうなどと思っても、槍の魂がそれを認めるかどうかは疑問である(「妖の害意」に反応すると劇中では推測されていたが、大陸での時代や潮が半字伏化した際など、憎悪に駆られて妖怪を善悪の関係なく無差別に殺戮の対象としていた事も事実である)。

おそらくほとんどが中国を中心とした大陸の人間だと思われる。蒼月潮とその先代の侍以外には、日本人の使用者はいないと思われる。

潮が森綱悟を救う際に限界まで魂を削り取られ、危うく字伏になりかけたが、5人の娘(勇、小夜、礼子、真由子、麻子)と光覇明宗の面々の協力で魂を取り戻し、救われた。

基本的に字伏となった時に人間の記憶は失われるが、獣の槍=ギリョウから刷り込まれた白面の者への憎しみだけは強く残り、やがて白面と同じく憎しみの化身と化していく。とらの血を浴びたからああなったのでは?という声もある。

なお、石化を経た字伏は槍と密接に呼応し合い、初対面ながら互いに遠隔で情報を共有していると思われる(当事者ですら知らない或いは忘却した情報を知っているため)。

  • とらが生き残った字伏たちと最初に会った際、「(何かを知っているような)目つきが気に入らない」と言って喧嘩を一方的に売ったが、字伏がとらのバックストーリーを知っていた、つまり上記の事を踏まえると、字伏達はとらを憐れんでいた可能性もあり、とらもそれを気に入らなかった&字伏たちはとらの過去も全て知っていたからこそ、とらの(「苦悩」を隠すために?)売ってきた喧嘩にも仕方なしに付き合ったのだと推測できる。そもそも、とらがとらとなってから荒れる一方だったのは、過去の苦しみが少なからず関係している。

ある意味で呪われた、というか獣の槍(ギリョウ)の奴隷にされた被害者であり、槍の産みの親の一人であるジエメイも、潮の代にはこれまでの使用者を解放するように嘆願する程(ギリョウを「憎悪」から解放させて白面への有効打とする狙いもあったかもしれないが)。ただし、ジエメイも憎しみに囚われていたのかは不明だが、これまでの使用者の時にも兄に対して抗議していたのかは不明(していなかったら、それはそれでジエメイの闇になる)。

  • さすがに「死ぬ自由」までは拘束する事ができなかったのか、対妖怪に特化した霊刀があったとはいえ、紅煉に斬られた個体たちは復活することはなかった。
  • 白面を倒した後、槍自身(及び潮や捉影など)の無差別な攻撃や暴走により犠牲になった妖怪や、運命が狂いに狂ったであろう槍の使用者やその縁者に対して、ギリョウらがあの世でどう接していくのかは不明。

使用者の選択は、おそらくギリョウまたはジエメイの意思によって行われてきた。槍の使用者に選ばれることを望んでいたが叶わなかった者も少なくなく、それがきっかけで荒れたり現行の槍の使用者への風当たりや槍を廻る小競り合いが強まることもある。しかも、あろうことに、獣の槍がきっかけで組織された某一大仏門の関係者間に…。これまで、致命的な選択ミスはなかった。1名を除いて

ファンによる計算だと、槍が山中で放置されていた期間が約100年、キリオ達が過去の世界で見た、大陸での最後の字伏化しつつあるイケメンが日本に槍を送ってから400年、とらが軟禁になっていたのが500年なので、2200年の槍の歴史では1000年ほどはシーン使用者がいなかったことになる。

なお、半字伏の状態でも妖怪としての実力には目を見張るものがあり、潮の最初の獣化の時でさえ、すでに人外の運動能力、妖気の衝撃波と髪の操作などの異能を発動し始めていた。

(もし潮が完全に妖怪化していたらどんな姿になっていたのだろうか・・・)

また、歴代でもおそらく最も獣化への経緯が速かったのは潮である。これは、獣の槍の力を抑える赤い布を外したり、過剰に魂を消耗する戦いに身を投じる彼のスタンスと運命によって起こしてしまったものだが、他の使用者たちは、知られている限りでは獣化は比較的緩やかであり、理性を保っていた事も判明している。また、知られている限り明らかに未成年と思しき使用者も潮のみであることから、そのことも何か関係しているのかもしれない。

  • 歴史上、蒼月潮は一度は半字伏と化し暴走したが人間に戻れた唯一の例であるが、じつは潮を除き獣化を免れた使用者がもう一人いた。その槍の使用者の正体は…。

終盤にて、「字伏 in 字伏」、つまり俗に「字伏の鎧」や「字伏アーマー」と呼ばれる超特例的な共同戦線が実現したが、本来なら何十、何百という字伏軍団が白面と黒炎たちをフルボッコにするという夢の構図が見られたかもしれないのだ・・・。

  • 字伏たちがきちんと成仏できた(元の魂に戻る)のかは不明であり、また、不可解なのは最終決戦時に冥界の門が開いた際に、紅煉と斗和子に闇討ちされた字伏たちこそいの一番に飛んできそうなメンツなのに、誰も来なかったことである。これは大陸の妖怪達を含む過去の白面と槍の犠牲者も同様(白面の弱体化を意図して憎しみを捨てた可能性もあるが)。

(ここに映っているのは、右の方の鎧以外は、ある意味全員が字伏である)

なお、字を伏せたという意味ではも同じである。

既知の個体(名前が判明している者々のみ)

  • 紅煉(この個体の呼称の由来は不明)

他のメンツに関しても、クローズアップされた個体たちは新しく出版された資料(「新装版のうしおととら全集下」)に名前が載っているそうなので、確認できた方が追記していただければ助かります。

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編集者:uma919
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