この車種はトヨタ自動車とスバルが共同開発(なお内訳はデザインやコンセプトをTOYOTAが、設計や製造などを富士重工が担当した)した車両であり、2007年ごろから計画され、2009年の第41回東京モーターショーにおいて発表された。
この車種のコンセプトとしては、小型・軽量・低重心・低慣性を特長としたスポーツカーであり、若者にも手が届く価格ということを目的としている。
この車種は複数種類存在し、通常のFT-86および2011年に発表されたFT-86II、2010年に発表されたGスポーツ(ターボエンジンやエアロパーツを搭載したもの)が存在する。
この車が2012年に発売された86およびBRZにつながった。
また、市販車である86をそのままの名称で呼ぶとAE86と紛らわしいため、あえてFT-86と呼ぶことがある。 FT-86のFTは「Future Toyota」の略であり、決して「Fujiwara Tofuten(藤原豆腐店、頭文字D登場の架空の店舗)」の略ではない。
市販車種との違い
この車両が市販車種と異なる点は、コンセプトカーのほうが車両の大きさが少し小さい点があげられる。また、細かな変更が行われているとされる。また、コンセプトカーのほうが前輪駆動的なデザインであったが、市販車は後輪駆動にふさわしいデザインに変更したとされる。
量産にあたっての変更も存在するかもしれないがこの辺りは詳しくわからない(執筆できる方募集)。
コンセプト
「Future Toyota」を名乗ってはいるが、高回転出力型の自然吸気ガソリンエンジンを搭載しており(このようなエンジンは燃費の面で不利なので今は流行らない)、ドリフト走行にも対応できるFR・ロングノーズショートテールの伝統的クーペスタイルと、およそコンセプトは前世紀の遺物であり、どこが未来なのかと全力で突っ込まざるを得ない。
しかし、気筒休止機構付きのVTECエンジンとハイブリッドシステムの組み合わせで好燃費を狙い、横滑り防止機能付きFF・ショート&ワイドでワンモーションの斬新なクーペスタイルと、21世紀ならではの野心的な提案を行ったライバル車のCR-Zがあまり売れなかったことを考えると、こちらのコンセプトの方がビジネス的には正解なのだろう、たぶん。