「待て あわてるな これは孔明の罠だ」
横山光輝・三国志ネタ。
由来
司馬懿が孔明と対峙した際、常に敵の策ではないかと疑うあまり、ほんの些細なことでも孔明がやったのではないかと不必要に勘ぐってしまい、結果として何もできなかった事を指す。
ただし横山三国志においても、孔明は「良く物を知っている司馬懿が相手だからこそできた策である」と彼の優秀さを認めており、別に司馬懿が愚鈍とかそういう話ではない(空城の計のように智慧の回る相手の方がかかりやすい策も存在する)。
なにせ孔明はかつて新野城から撤退する際に城を丸ごと罠に使った前例があり、司馬懿も攻めようと進言する副官にそれを引き合いに出して戒めているのである。
むしろ警戒心が強く、頭も切れる者が相手だからこそ「あえて何もしない」という奇策が意味を持つようになるのだ。
そして、兵力で勝っていた司馬懿(魏軍)が最後まで勝てなかったのが孔明であると言われている。
しかし実際に孔明の策は(演義的に)主役側の軍師がこんな作戦立てて良いのか、と思えるくらいえげつない物が多く、かかった際にこうむる被害も半端ない位容赦無い。
そしてまれに味方も巻き込まれる(主に全容を告げずに行動させるといった面でだが)。
ちなみに長坂の逃亡戦では張飛がたった一人で曹操軍を足止めしたのだが、その後の曹操をしてこのことをなぜか「おのれ孔明!」と言わしめていたり。
要するに全部孔明の所為。
スラングとして
上記より転じて、予期外かつ執拗な罠やトラップなど、疑心暗鬼を生ずギミックをこの言葉で指す。
有名なのはニコニコ動画での、一昔前なら「改造マリオ」(これは法的に問題がある)、現在ならば『スーパーマリオメーカー』(こちらは任天堂公式なので何ら問題はない)であり、ジャンプしたら隠しブロックが出現→頭ぶつけて谷底直行というパターンは定番である。
それが多発した結果隠しブロックに神経質になりすぎて高くジャンプできなくなり普通の谷底に落ちる…という流れに至ればパターン成立である。製作者はまさに孔明。
他にも釣りと思わしき画像や投稿、ブラクラなどにも、司馬懿の絵やAAで「待て あわてるな、これは孔明の罠だ」が使われることが多い。
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