概要
モチーフ:巡音ルカ(ルカーナ=オクト)
エヴィリオス歴013年に滅びたレヴィアンタ魔道王国の生き残りであり、悠久の時を生き続ける魔道師の女性。以来地神エルドの依頼を受け、各地で人助けをしつつ世界に散った「大罪の器」を探している。不老不死の存在であるが、数百年単位で「転身の術」で他人と定期的に身体を入れ替えなければ維持できないという特徴を持つ。
非常に気ままながらも人情に溢れており、世間性に縛られることのない。そのため各地の有力者にも少なからず影響力を持っている。
モチーフとなったVOCALOIDは巡音ルカだが、これは137年にヴェノマニア事件で身体を入れ替えたルカーナ=オクトの姿であり、エルルカの本来の姿は金髪に人形のような顔立ちをした美女である。入れ替えた相手の能力も受け継ぐことができ、ルカーナ=オクトは巨大な魔力と「紫の夢」と呼ばれる予知能力を持っていた為、その能力を引き継いだエルルカにとっては大きな収穫となった。以降長い間ルカーナの姿でいたが、842年頃にはとうとうルカーナの身体に限界が近づき始めた為、ルカーナの容姿を羨ましがったカヨ=スドウという和風美女の女性と身体を入れ替えた。
ちなみに彼女の容姿に関係なく、楽曲でのエルルカのパートの声は全て巡音ルカが担当している。
実は本物のエルルカは、レヴィアンタ魔道王国が崩壊する前に義妹イリーナ=クロックワーカーに殺された事で死亡しており、それ以降エルルカとして活動していたのは、記憶を失った双子神レヴィアビヒモの片割れレヴィアであった。
原罪
旧姓は「チルクラシア」で、ぜんまい使いキリル=クロックワーカーと婚約し「クロックワーカー」姓を名乗るようになる。レヴィアンタ魔道王国のライウォッチ市に在住しており、元巫女であったが素行不良だったため追い出され、婚約者キリルの手伝いをしながら生活していた。
しかし高い魔力を持つため、第七次Ma計画の女王Ma候補者として義妹イリーナ=クロックワーカーと共に選ばれ、義妹を交えた4人の候補者同士血みどろの争いを繰り広げ、その争いの末に悪意の化身herとして目覚めた義妹に殺されてしまう。死んだ筈のエルルカは、婚約者キリルに神殿に安置されている箱舟装置「罪」に入れられて不老不死の身体で蘇るが、それと引き換えにレヴィアンタ魔道王国は滅びてしまった。
その後、原罪者イヴ=ムーンリットから生まれた原罪が「七つの大罪」としてばら撒かれ、友人の地神エルドから依頼を受け「七つの大罪の器」を集めるようになった。
実はイリーナに殺された時点でエルルカは死亡しており、彼女の正体はエルルカの亡骸が箱舟「罪」に入れられた事で、「罪」に封印されていた双子神レヴィアビヒモがエルルカの身体を依り代にして蘇った存在。レヴィアビヒモは創世神と地神エルドと対立しており、「罪」に封印されてしまった為、死んだエルルカを装おってキリルに箱舟の封印を解かせたのだった。
しかし解かれた箱舟の暴走で二人の魂はエルルカの亡骸に宿ってしまい、本来の肉体であった双龍は魂のないまま暴走し、その身が滅びるまでレヴィアンタ魔道王国で暴れまわり、国を滅ぼした。しかもエルルカの身体は「レヴィア」しか表層に出すことができず、ビヒモは姉の魂の奥底で眠り続けることになる。更にレヴィアは転生したことで記憶を失ってしまい、エルルカの身体に残されていた記憶メモリーから自分が「エルルカ=クロックワーカー」だと思い込んでしまった。
その後、エルルカとなったレヴィアは僅かに残っていた「レヴィア」としての記憶から、「友人のエルド」のもとを訪れた。人間の知り合いなどいなかったエルドは、自分を尋ねてきた魔道師エルルカの発言から彼女が記憶を失ったレヴィアだと気付き、彼女を監視するために「七つの大罪探し」を依頼した。
ヴェノマニア公の狂気
本来の姿で登場。ベルゼニア帝国のアスモディン地方でおきた「女性連続失踪事件」で、ベルゼニア皇帝家とマーロン王家から捜査を依頼される。その事件に「大罪の器」が関わっていると確信し、ついでにカーチェス=クリムが持っていた「大罪の器」も手に入れようと算段するも、カーチェスが独断で犯人のケルビム=ヴェノマニア公爵を殺害して失踪したことで計画は失敗に終わった。
その後、アイアールに巨大な魔力を持つことで狙われていたルカーナ=オクトと出会い、彼女がアイアールの傀儡にされることを防ぐために互いに体を交換した。その結果、ルカーナの持つ巨大な魔力と予知夢の能力を手に入れた。
悪食娘コンチータ
ルカーナの姿で登場。この頃には予知夢の能力を使いこなせるようになっている。
ベルゼニア皇帝家からバニカ=コンチータの食人行為と領土内に発生している屍兵について調査を依頼され、「大罪の器」が関わっている可能性から、駒使いとして捕獲したプラトニックと共に屋敷に突入する。しかし屋敷にはバニカはおらず、皿の上に乗せられたバニカの赤ん坊だけが残されていた。
悪ノ娘
以前はアスモディンに身を寄せていたが、480年にアルスI世と「サノスン橋の誓い」と俗に言われる本人曰く雇用契約を結び、ルシフェニア三英雄の一人となり、人間の友人という存在を得る。茶目っ気溢れる自由人でありながら意外と情に篤く世話焼き気質で、この時代の彼女が一番人間味があった。魔術や預言能力を具体的に披露しており、大勢の信者がいる。王女リリアンヌの代でも宮廷魔道師として王国に仕えている。
亡き友人のアルス一世やアンネ女王から託された大切なものたちを守るべく、預知夢でみたルシフェニア王国の滅亡を回避するため、地神エルドに「大罪の器」収集の効率を上げることも兼ねて彼の眷属である二人の精霊「ミカエラ」「グーミリア」を協力者として得る。ミカエラをエルフェゴート国にある「大罪の器」の探索のために残し、グーミリアを弟子としてルシフェニア王国に戻ったが、エルフェ人女性(ミカエラ)に一目惚れしたカイル=マーロンが自分との婚姻を破棄したという身勝手な理由で、エルフェゴートへの侵略及び虐殺を命令したリリアンヌをとうとう見限り、ルシフェニア王国は滅びると預言を残し三英雄の座を捨ててグーミリアと共に国外へ逃亡した。
ルシフェニア革命後はグーミリアとともに豹変したカイルが発令した「魔女狩り令」から逃げつつ、各地の信奉者を頼って活動していた。その中でマーロン王国の特殊部隊を率いて襲撃してきたアビスI.R.に身体を乗っ取られてしまった。しかし意識はグーミリアの身体に移していた為、グーミリアがアビスI.R.に追い詰められた時に表に出て、自身の魔道師としての経験とグーミリアの巨大な魔力を駆使して身体を取り返すことに成功。以降ユキナやジェルメイヌやカイルと行動を共にし、彼らをサポートしていく。
アビスI.R.との一応の決着が着いた後は、アビスI.R.がミキナに預けていた幾つかの大罪の器を手に入れ、グーミリアと共に大罪の器を探しに再び旅に出た。
眠らせ姫からの贈り物
三英雄となったことで名前が知られるようになった為グーリミアと協力者の孫姉妹として名前と容姿を変えた。ジャーナリストとなり領主の死を調べていくうちに連続殺人事件の真相にせまっていく。
609年の「大罪の器」が関わっているとされる「トラゲイ連続殺人事件」でグーミリアと共にトラゲイを訪れるが、街は既に壊滅状態で「怠惰の器」も消えていた。
マルガリータ=ブランケンハイムの正体がイヴ=ムーンリットだと気付くと彼女を自らに取り込んだ。
五番目のピエロ
その後グーミリアと共に犯罪組織「ペールノエル」に潜入し、「七番目の手品師」として活動。「五番目のピエロ」ことレミー=アベラールを「八番目の狙撃手」グーミリアと共に殺害した。それをきっかけに611年に「ペールノエル」の首領ジュリア=アベラールこと義妹イリーナ=クロックワーカーから果たし状を受け、メリゴト高地で決闘を行った。
決闘の中で自分の正体を知ることになる。悪食の悪魔の乱入でエルルカ(レヴィア)、イリーナ、イヴの魂が一つになったことで新たな人格となった彼女は以降Maと名乗るようになる。
円尾坂の仕立屋
842年蛇国にて姿が目撃されてる、今まで使っていたルカーナ=オクトの身体に限界が近づき始めた為、その容姿を羨ましがった首藤禍世カヨ=スドウの身体と交換している。(ヴェノマニアとルカーナの子孫であるカヨの体は魔力に満ちていたのも理由の一つ)
カヨ=スドウと身体を交換したエルルカ
カヨの死後、鋏に宿っているはずの嫉妬の悪魔を回収しようとしたが宿っていたのがカヨの母親だった為(カヨが生まれる前から悪魔と母親の人格が入れ替わっていた)嫉妬の悪魔を見つけ出し鋏に戻した。
悪徳のジャッジメント(ネタバレ注意)
ガレリアン=マーロンを唆し大罪の器を集めさせている。ガレリアンとの間にネメシス=スドウという娘がいるようだが詳しくは不明。
以下明らかになった彼女に関する事実。
エルルカはガレリアン=マーロンの実の母親である。
茶番カプリシオ
ガレリアンが遺した映画館の初代庭師。