概要
世界各国のエステティシャンコンクールで優勝した実力派で「魔法使い」を自称する。ため息をつきながらの、低血圧っぽいしゃべり方が特徴である。
童話「シンデレラ」に登場する魔法使いに憧れており、彼女のように他人を望む姿に変えて幸運を与える助力をしたいと思っているが、一方で特別な力にはそれ相応の制限があるべきだとも考えているらしく「シンデレラ」劇中の時間制限を模したような独自のルールを相手に課す。
広瀬康一を振り向かせたい山岸由花子の願いを聞き入れ協力する。
だが、由花子が顔を維持するための条件を守らなかったために顔が崩れてきて、逆恨みしてきた彼女に「無数の顔の中から自分の顔を見つけ出す」選択を迫る。しかし、自身の犠牲を一切厭わない康一の優しさを見て、本来ハズレであった由花子の顔を元に戻した。
その後、逃走中の吉良吉影から無理矢理に川尻浩作の顔と指紋を移植させられて、彼の仕掛けた「第一の爆弾」によって爆殺された。
アニメ版では彼女の初登場エピソード『山岸由花子はシンデレラに憧れる』は、『吉良吉影は静かに暮らしたい』のエピソードより前倒しにされている。その関係で重ちーこと矢安宮重清の死亡後にスタンド使い達が杉本鈴美の元へ集まるシーンに彩も登場している。
その際『うちに来るとは思えないけど、一応…ね』と警戒心を持ってはいたのだが……その後の彼女の結末を考えると何ともいたたまれない。
最期の瞬間は仗助も助けようと駆け出し、億泰はザ・ハンドで距離を縮めようとしていたが、結局助ける事は叶わなかった。もし仗助が駆け付けるのが一瞬早ければ、あるいは……
他人の運勢は変えられても、彼女自身の悲劇的運命を変える事はできなかったのである。
スタンド 『シンデレラ』
機械的な姿の人型スタンド。メカニカルな外見ではあるが戦闘向きではないようで、由花子のラブ・デラックスに攻撃された時も、さしたる抵抗は見せていない。
人間の外見上のパーツを取り替え、「肉体のイメージを変換する」ことで、運を呼び込む相に変える能力を持つ。
この運勢を変える能力には制限時間があり、30分ごとに彩が指定した口紅を塗らなければならない。「運勢を定着させるには、それなりに時間がかかるから」との事。これを怠ると取り替えたパーツが徐々に崩壊していく。手相や指紋もなくなり、運勢のエネルギー自体がどこかへ飛んで行ってしまうという恐ろしい末路が待っている。
声優
大原さやか(TVアニメ版)