概要
『モンスターハンターポータブル 3rd』(MHP3)で登場。通称は『嵐龍』。同作におけるラスボス。
MH4ではオトモ武具用の端材に「嵐龍の端材」というものがあり、名前のみ登場している。
MH4Gへの復活を希望する声が非常に多かったが、惜しくも竜人商人との素材交換のみに終わってしまった(また、とあるイベントクエストをクリアすることで、GX防具が作成できるようになる)。
ちなみにとあるサイトでランキングを実施したところ、復活希望モンスター3位を掴み取った。
確かに、MH4から実装された高低差を生かせば、面白い戦闘にはなりそうである。
モンスターハンターシリーズ10周年記念特設サイトで行われた「モンハンなんでもランキング」内の「好きなモンスターランキング(古龍種編)」では、2位のキリンに倍近い票差を付けてなんと堂々の1位を獲得。それまで登場作品がたった1作しかなかったにも関わらず、その荒々しい力や秀麗な姿に数多くのハンター達が魅了されていたようだ。
そして、このほど発表された最新作MHXでは、拠点の1つにユクモ村が存在し、渓流が狩猟フィールドとして復活したこともあって、ついにアマツマガツチも復活するに至った。
生態・特徴
古龍ではあるが、体型は海竜種や東洋の龍に近く、体には無数の白銀の羽衣がついている。
MHP3での拠点「ユクモ村」のある渓流のさらに奥深くにある「霊峰」に棲んでいる。
嵐の中、宙を舞う姿はまさに龍神。神々しくも美しいの一言である。
水中でのラギアクルスやナバルデウスと共通するモーションが多いが、動作的には、こちらの方がより優雅な印象をうける。
クシャルダオラと同じく周囲の天候を操るが、その規模はクシャルダオラの比ではない。
フィールド、というより狩猟地の霊峰そのものが大嵐に呑み込まれてしまっており、
支給品ボックスのあるベースキャンプに至っては水浸しとなっている。
MHP3のメインモンスター「ジンオウガ」が人里近くに姿を現すようになった原因は、実はこの古龍にあり、もともと棲んでいた霊峰にアマツマガツチがやってきたため、ジンオウガは住処を追われる形で人里に下りてきたわけである。
これはゲーム新規開始時に流れるムービーでも窺い知ることができる。
ハンターを乗せた荷車は途中の山林で激しい雷雨とともにジンオウガに遭遇する。からくもその場を逃れたハンターであったが、ジンオウガが咆哮を上げて見つめる先の空には、嵐の中を舞うアマツマガツチの姿があった―――。
しかし、アマツマガツチは古来からユクモ地方を根城にしているため、この出来事も大自然で起こる一つの現象と捉えるのが自然だと考えられる。
モンスターハンターシリーズに登場するモンスターの中でもかなり演出が凝っている。
BGMも豪華なものとなっていて、第1形態時が「大嵐に羽衣の舞う」、第に2形態時が「嵐の中に燃える命」、そして討伐後のBGMも設定されており、「生者を照らす朝日」という、豪勢なものになっている。
基本的な動き
アマツマガツチは風を纏って常に宙を浮いている。しかしクシャルダオラのように近づけない訳ではなく、普通に近づいて攻撃できる。
最初は前脚や尻尾で周囲を薙ぎ払ったり、体を回転させながら突進する。
ある程度HPを減らすと、体をくねらせて、自身を竜巻で包み込む。この竜巻にはハンターを吸い寄せる効果があり、時間が経つ程その吸引力は強くなる。
この大竜巻の中心で大回転攻撃をくらうと即死級のダメージを受けてしまう(いわゆるヤマツカミの吸い込み攻撃と同じで、強力な吸い寄せから「ダイソン」と呼ばれている)。
HPが一定以下に減ると体色が変化し、羽衣に赤い模様が現れ、角が金色に光を放つようになる。天候もこれまでと一変し、暴風吹き荒れ、雷鳴響く激しい嵐に変わる。これは「覚醒(怒り)状態」などと呼ばれる。
この状態になると、竜巻をフィールド中に三つ放つ攻撃のほか、本種の代名詞の一つともいえる強烈な超高圧の水ブレスを放つ。
速度が速い上に致命的な威力を誇り、ハンターが攻撃できない上空から連続で放ってくる。
武具
武器は総じて微弱な水属性がつき、白ゲージ手前の青ゲージの多い切れ味と、とても高い攻撃力、また20%程度の会心率マイナス補正が付く。
武器は銅鐸と勾玉(片手剣)、扇子(双剣)、琴(狩猟笛)、七枝刀(ランス)、鏡(ハンマー)、時計(ヘビィボウガン)など祭事に用いられる神器の意匠が施されるものが多く、全ての装備に『凶』の文字がつく。
防具は古の日本の神官や天上人を模したようなものとなっており、カラーは純白である。
冒頭でも述べたとおり、MH4Gでは登場しないが、ちゃっかり発掘装備やGX装備が用意されており、何気に優遇されていると言える。
生態動画
ユクモ村をはじめとした新大陸地方では、旧大陸でサポートしてくれた飛行船は登場しない。なぜなら、飛んで来るには来るのだが、その途中通りかかる霊峰にてアマツマガツチによって打ち落とされて、ユクモ村周辺にたどり着けないためである。
この様子はアマツマガツチの生態ムービーにも描かれており、古龍という生物の強大さの一端を窺い知ることができる。