CV:早見沙織
概要
小学生編
(母親が硝子妊娠中に罹患した風疹ウィルスによる)先天性の聴覚障害を持っており、滑らかな発声と聞き取りが困難であるが
「障害に甘えず」「強く育って欲しい」という母親の意向から、ろう学校ではなく普通学校に通っていた。
度々転校を繰り返しているが、これは行く先々の学校で不適切な扱いや所謂“いじめ”を受けていたためである。
母親の意向から元々西宮は口話でのコミュニケーションを健聴者と取ろうとしていたが、
家族を含めた様々な影響を受け、口話でのコミュニケーションを諦めてしまう。
そして水門小への転校と同時に、筆談でのコミュニケーションを試みるようになる。
転校初日。クラスメイトの前に立った西宮は、用意していた筆談用ノートを開いた。
『わたしは皆さんとこのノートを通して仲良くなりたいと思っています。』
高校生編
水門小を転校して去ってから、西宮はろう学校に通うようになっていた。
かつてのように極端に嫌われることはなく、比較的穏やかに日々を過ごしていく西宮。
そんなある日、かつて自分の「アンチ」であると思っていた同級生の一人が、自分にとって重要な意味を持つ筆談用ノートを持って突然やって来た。
更に西宮にとって驚くべきことに、かつて自分が伝え、拒絶されたはずの“言葉”を、その拒絶した当人から伝えられるのだった――。